テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

…キョロちゃん?謎の発掘物?!?

2007-12-14 22:49:10 | えんぜる
 ……十二月の声を聞くと、多くの、いえ、殆どの日本人が
 或る強迫観念にかりたてられます。

「ふァ?
 どしたのでスかァ、ネーさ?」

 つまりね、テディちゃ、
 大掃除のシーズン、っていうことですよ。
 この季節になると
 掃除しなくちゃ!片付けなくちゃ!って、
 大概の人が考える訳ね。
 お店には新発売の掃除道具がどっさり。
 本屋さんには、お掃除&お片づけ特集を組んだ雑誌がずらーり。
 ぐーたらなネーさには大迷惑な風習ですわ。

「ぷひひひッ♪」

 でも、悪いこともあるけど、
 良いこともなくはないんですね。
 キッチンの片付けで、こんな物を見つけちゃいました!
 
 何年も前の、チョコボールについていたオマケです!

「わほォ~いッ♪」

 《新世紀記念クラシックキョロちゃん》!
 
 スタンプであり、全36種類を集めるとチェスも出来ちゃう!
 ……と箱に書いてありますが、
 買った経緯をよく憶えていないのです。
 いつだったかなあ?
 どこで、だったかなあ?
 ううう~む?

「ネーさ、おおぼけェ、でスねッ」

 お片付けを続行すれば、
 もっと何か面白いものが出てくる……筈はない、わね。

「ないでスッ!」
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ピーター卿の七変化。

2007-12-14 14:07:17 | ブックス
 本日は、ちょっぴりクラシックな一冊を御紹介いたしましょう。
 母国イギリスでは元々有名であったのが、
 近年ドラマ化されたりして、
 英語圏の国の人々に一段とよく知られるようになりました。


 
         ―― ピーター卿の事件簿 ――


 
 著者はドロシー・L・セイヤーズさん、
 原著の第一短編集は1928年に英国で発行されました。
 画像は、ネーさ所有の日本で独自に編まれた短編集です。

「ぴーたーきょう……きょう、ッて、きぞく、のことでスかァ、
 ネーさ?」

 その通りですよ、テディちゃ。
 主人公のピーター卿は、名門貴族ウィムジー家の次男坊です。
 お兄さんは『16代デンヴァー公爵』なる爵位を持ち、
 ピーター自身もLord(ロード)と称されています。
 フルネームは、
 ピーター・デス・ブリドン・ウィムジー卿。

「ながァーいなまえ、なのでスね」

 貴族さまですからね、大金持ちの。

「おきゃねもちィ……ふあァ~」(←ため息)

 懐具合が豊かなのは理想の投影なのだと、
 著者のセイヤーズさんが語っています。
 そしてピーター卿、貴族さんらしく教養もあり、語学に堪能。
 これが、様々な事件で解決に役立つこととなるのですね。
 
 この御本には七つの短編が収められています。
 読んでいて笑ってしまうのが、
 『盗まれた胃袋』。
 皮肉なユーモアに満ちた珍事件で(少々グロテスクでもあり)、
 ピーター卿らしい作品です。

「いぶくろ……いぶくろッ??」

 本好きにとって羨ましいのは、
 ピーター卿の趣味が――古書収集であること!
 高価な稀書を、オークションですとんすとんと落札するのです。
 『盗まれた胃袋』でも古書売立ての場面が出てきますが、
 別の作品では古書に関する知識がまたも
 事件の解明に一役買うのです。
 ありえないんじゃ?とツッコミながらも、
 何故か、ピーター卿のことだからあ、と許せてしまいます。
 
「へんじん、なのでスねェ」
 
 貴族探偵などと当初は家族や世間からバカにされながらも、
 ピーター卿は次第にその地位を確立してゆきます。
 短編、長編、多くの作品がありますが、
 さて、どのピーター卿がお気に召すでしょうか?
 
 入門書として、本作品は(まあまあ)お奨め。
 でも、正直に言いますと……
 できれば原作に忠実に、
 本来出版された形で読んでみたいですね。
 日本語版、きっちり再編して、
 『セイヤーズ全集』を発行していただけないかしら……。

「ネーさもォ、へんじん、でスッ」
 
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