テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

頭がくま、じゃなくてクラッと?

2007-12-18 22:55:38 | くま
 またまたお片づけ中に発掘物件が!
 と言うのは大袈裟で、
 ある理由からしまっておいただけなんですが。

「りらくまちゃんッ!
 ネーさ、どォしてェかざッておかないのでスかッ」

 それはね、テディちゃ――これよ!

「うッ?! むきぴきゅ~ッ?!」

 画像でお判りでしょうか、
 これは、『リラックマのフレイバーマスコット』。
 チェーンの付いたマスコット内には芳香剤が組み込まれているんです。
 この芳香剤というものが、ですね、

「きちゅいィ~ッ」

 そう、きついんです、相当に。
 未開封なのに、強烈な香りが嗅覚に遅い来るのです……!
 私たちの苦手な、合成香料の『イチゴ』が!
 
「ネーさァ、
 テディちゃはァ、むねがァむきゃむきゃするでスゥ~」

 ネーさは頭痛がしてきました。
 危険だわ!
 密封容器に入れて元の場所に戻しましょう!
 空気も換気しなくちゃ!

「けぽッ、けぽッ」

 ……かように、
 お片付けで見出される物件は必ずしも宝物ではない、と
 ネーさとテディちゃが身を以って証明するに到りました。
 そこで、教訓をひとつ。

「おかたづけェ、もうやめるでス……」 
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唐獅子、花道を疾る!

2007-12-18 14:12:32 | ブックス
 つい昨日ご紹介しました『唐獅子株式会社』――
 しかし、《唐獅子》ファンとして、
 こちらの御本を置き去りにしてはおけません。

「えッ、どゆことでスかァ、ネーさ?」

 この御本でも《不死身の哲》さんは振り回され、いえいえ、
 大活躍なさるんですよ、テディちゃ。
 はい、どうぞ!


          ―― 唐獅子源氏物語 ――


 
 著者は小林信彦さん、単行本は昭和57年に発行されました。
 『唐獅子株式会社』に引き続き、
 主役は大阪を仕切る二階堂組の組長、
 《不死身の哲》こと黒田哲夫。
 そして、主役以上の存在感で哲さんに重圧をかけるのは、
 本家の大親分にして須磨組組長、須磨義輝。

 大親分、申すまでもありません、またもノンストップです。
 前後左右未確認、速度制限なしで突っ走ります。
 
「ひゃァ、またでスかァ~」

 特に素晴らしい、
 いえ失礼、驚異的な暴走を見せてくれちゃうのが、
 表題作『唐獅子源氏物語』。
 
 県警との対決を避けるため、哲さんたちの配慮により、
 須磨海岸へ転居した大親分。
 名目は療養ですが……その真意は?

「ふェ? もしかしてェ?」

 そうです。
 大親分、源氏物語に魅せられてしまったのです。
 須磨で眺めるこの月を、
 平安の昔には、かの美しきひとも眺めただろうかと、
 溜息しつつ感情移入。
 
 その『なりきり』ぶりに誘われてか、
 元祖『源氏物語』に勝るとも劣らない怪異も出現!?
 もののけが、自称『いま源氏』に憑いたのでしょうか?
 青くなる哲さんたち!
 源氏、じゃなかった、大親分は、無事に須磨から本宅へ
 帰還できるのでしょうか……?!

 一級の源氏パロディであり、
 正統派ミステリの要素も盛られた作品です。
 作中には、けれんみたっぷりの和歌!
 語り口は、関西風文語調!
 笑えます!見事なのです!

 本作には七つの連作短編が収められていますが、
 どれもこれも、とにかくお奨めです!
 できれば『唐獅子株式会社』から間をおかずに読んでみましょう
 (連繋ギャクが見えてきます)!

「ぶるどっぐのォ、のろいィ、でスゥ~」

 テディちゃ、それは読んだ人にだけ通じるギャグですよ。

 この御本も入手困難かもしれませんが、
 ぜひとも、機会があったら、
 いえ、何が何でもの根性で、お探し下さい!

「わらうかどにはァ、ふくきたるッ、なのでス!」
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