テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ショコラでハッピーカムカム♪

2008-02-13 23:00:32 | ショコラ
 まぁたいただきものをしちゃいました♪
 嬉しいですね。

「おかしィ~♪でスねッ、ネーさ!」

 チョコレート菓子なんですよ、テディちゃ。
 画像手前の小さな包み四つは、
 『アップルチョコレート』という御菓子で、
 大阪のイーグル製菓さんのもの。
 その奥は、毎年冬期に発売される
 明治製菓さんの『メルティキッス抹茶』です。

「こッちはァ、ほろにがァちょこ、でスッ!
 おいしィでス!」

 明日(2/14)はヴァレンタインデイ。
 どうしてか各地で大雪になってしまったり、
 東京も今日はホントに寒くて、
 ブルルっと震え上がっちゃってますが、
 チョコ本命くんに渡すぞ!計画に燃えている御方は
 頑張ってくださいね!
 テディちゃとネーさ、幸運をお祈りしています!
 
「おのぞみィならァ!」

 え? お望みなら、何なの?

「テディちゃがァ、はぴィ~かむかむゥ~だんす、
 おどッちゃうのでス!
 これでェ みんなァ、はぴィ~!」

 ハッピーカムカムダンス……?
 聞いたことないけど……どんなもの?

「こゆゥのでス!
 うりゃッ!
 とりゃッ!
 うしゃッ!」

 テディちゃ、あの、それは……ドジョウすくい、じゃないかしら?

「みんなァ、はぴィ~にィ、なァれ~ッ♪」
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彩乃ちゃんの、夏の思い出。

2008-02-13 13:49:23 | ブックス
 本日ご紹介するのは、
 ちょっと変わった物語です。
 とてもミステリアスな御話ではあるけれど、
 ミステリではありません。

「しょうせつゥ、でスか、ネーさ?」

 そうですね、テディちゃ。
 謎を抱えた不思議な小説――
 はい、こちらの御本をどうぞ!



         ―― 彩乃ちゃんのお告げ ――


 
 著者は橋本紡さん、’07年10月に発行されたものです。

「ネーさ、あやのちゃん、ッて、だァれでスか?」

 それが、不思議の源なんです。
 彩乃ちゃんの正確な年齢、生まれた場所や住所、
 家族構成、学歴……どれひとつ、語られません。
 
「えェッ? わからないのでスかッ」

 小学校高学年らしい、
 長い黒髪はまっすぐでさらさら、ということくらいしか。

 けれど、自らの心情を言葉にすることこそないけれど、
 物語の《主(あるじ)》は、彩乃ちゃんです。
 主人公や語り手が他にいたとしても、
 中心にいるのは、彩乃ちゃんひとり。

 夏の夜更け、
 突然訪れてきた高校時代の友人から頼まれ事をされ、
 智佳子さんは驚きます。
 この子を預かってくれ――って、いきなり?
 知らない子なのに。
 会ったこともない、親戚の子でもない子なのに。
 困るよ!と断るのを無視し、
 友人はその子を置いて出て行ってしまいました。

 その女の子が、彩乃ちゃん。

 彩乃ちゃんは……教主さま、のようです。
 祖母が始めた新興宗教の、次期教主さま。

 そうと判って、
 わ、カルトだ!ホラーになるんだ?権力闘争か?
 ……物語はそんな方向へ進むのかと思うのですが。

「ふェ? ちがうのでスか?」

 下世話な予想を裏切り、
 ひらけてゆくのは、静かな、童話を想わせる世界。
 それとも、嵐の前の、
 わずかな午睡の夢のような。

 彩乃ちゃんは、不思議な力を持っているようです。
 しかし、血縁もない見知らぬ人の家をたらい回しにされ、
 楽しいことばかりではないでしょうに、
 奇跡の力は彼女を苦境から救済してくれはしません。
 では、何も起こらないのか、というと、
 そうでもない、のです。

 不思議な力は、実に不思議な働き方をするのです。


 三つの短編から成るひと夏の、彩乃ちゃんの物語。
 後々には、御伽噺になりそうな、彩乃ちゃんの小さな足跡。

 ……ですが、物語が終わったあと、
 彩乃ちゃんはどこへ行くのでしょう?
 (行かざるを得ないのでしょう?)
 彩乃ちゃんを大好きになってしまった私としては、
 『赤い靴はいてた女の子』の背中を見送る思いです。
 赤い靴が、彩乃ちゃんを幸福な地へ
 連れて行ってくれればよいのですが……。

「あやのちゃんにィ、あッてみたいィでスね」

 深く心に残る一冊になりそうです。
 ぜひぜひ!のお奨め!ですよ。   
 
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