テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ガラスのお雛さま(ただしカエル)。

2008-02-25 23:11:30 | その他
 雑貨屋さんにて発見しました。
 すかさず、パチリ。

「あ~、ネーさ、おひなさまでスよゥ~」

 そうなんです、テディちゃ。
 これはガラス細工のお雛さま。
 ただし、カエルちゃんの男雛さま女雛さま、なんです。

「きゃわゆいィ~♪」

 三人官女さんも、カエルちゃん。
 いっそ五人囃子さんもカエルちゃんに演じて貰えたら
 もっと面白くなりそうなんですけど。

 その代わりに、でしょうか、
 官女さんたちの下段には菱餅があります。
 ガラス細工の菱餅!
 ちょっと笑っちゃいますね。

「たべられないィ、おもちィ、でスゥ……ざんねんッ」

 物欲、いえ、購買意欲を刺激するガラスのカエルちゃん、
 眺めていると……じわじわ~と、

「だめでスよゥ、ネーさ!
 ばしょ、もォ、ないでスよォ!」

 う。そ、そうですね、
 部屋中どこも本だらけで、ガラス細工を飾る場所なんて、もう……
 う~ん。

「ほッ」 (←安心してます)

 でも、こっちと、あっち側の本を詰めちゃえば、
 少しスペースが――

「みぎゃ~ッ! だめでスゥよォ~!」
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粒ぞろい!で……あとから寒気が?

2008-02-25 14:00:05 | ブックス
 はい、本日も紹介いたしますのはこちらの御本です!
 ……って、テディちゃ、
 なんだか腰が引けてません?

「だッてェ、ネーさ、いやァなよかん、するでスよゥ~。
 こわァい、おはなしィ、ありそでスゥ」

 ………えっと、そう、ですね。

「あッ、めをそらしたでス!
 こわいおはなしィ、あるのでスねッ?」

 えへん、おほん、改めまして、こちらをどうぞ!



         ―― 名短篇、ここにあり ――



 編者は北村薫さんと宮部みゆきさん、
 ’08年1月に発行された作品です。

 ミステリ作家として名高いおふたりが、
 一冊の短篇集を作りました。
 選ばれた12篇の著者陣は豪華です!。
 
 半村良さんに始まり、
 小松左京さん、吉行淳之介さん、戸板康二さん、
 そして円地文子さんまで。

 全体に、ちょっぴり怖いけれどホラーとはまた違う、
 また、ミステリというよりは、
 ミステリアスな物語――
 そんな趣きを持ったお話が揃っています。

「うッ、やッぱりィ、こわいんだァ……」

 こわさ、は否定出来ません。
 ですが、これは、不思議な怖さ。

 読後すぐ、ではなく、
 時間をおいて、そののちに、ふと思い出しては寒気する、
 というような怖さです。

「あくしつでスゥ!
 あくしつな、こわさ、でス!」

 いいえ、上質な恐怖、でしょう。

 個人的にグッと来たのは、
 『考える人』――井上靖さんの作品です。

 或る新聞記者さんが、
 木乃伊(ミイラ)を目にしました。

「み、みいらッ?」

 偶然に、取材先で遭遇した即身成仏……
 いえ、本当にそうなのでしょうか?
   ――なんだか奇妙ではないだろうか。
     合掌ではなく、
     『考える人』と同じような姿勢をしている……?
 違和感ゆえに、木乃伊は記者さんの記憶に残ります。
 それから十余年の後、
 即身成仏を調査研究する一団に、
 記者さんも加わることとなったのですが……。

「こ、こわいッ、でもォ、ど、どうなるかしりたいィッ」

 巻末にて、編者の北村さん宮部さんが
 解説対談をしておられます。
 こちらも印象深くて、
 ミステリ好きの読者さんなら色々と考えさせられるところです。
 いえ、ミステリあんまり好きじゃないという御方もぜひ!
 はたして、12篇の、どれに心動かされるか――

「う~ん、う~ん、えェ~とォ」

 20世紀の空気が濃厚な短編集、
 『昭和』の物語が読みたい、という御方も、ぜひ!
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