テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

梅花咲けど……?

2008-02-22 23:08:41 | 花雑記
 通りがかりの、庭先に咲く梅のお花を、パチリ。
 全然知らないお家なんですけれどね、
 ちょこっと失礼して。

「おはなァ、きれいィでスねッ、ネーさ」

 そうね、テディちゃ、綺麗な白梅ですよね。
 ただ……香りが殆ど無いのが気にかかりました。
 咲き初めだから、でしょうか?
 温度や湿度の問題?
 元々がそういう品種なのかな?

「わッかんないでスゥ~」

 ちょっと調べてみましょう……わっ、すごい!
 梅って、300以上の種類があるんだそうですよ。
 
「さんびゃくッ!
 しんせきィ、たくさん~なのでスねッ」

 親戚……ま、そうね、親戚と言えないこともないわね。
 全員が集まったら、さぞや賑やかなことでしょう。
 あら?
 学名はPrunus mumeだけど、
 英名が、Ume……?

「えッ?
 うめ、ッてェ、えいごォでもォ、つうじるのでスかァ?」

 日本料理は海外でも流行してるといいますから……でも……。

「でもォ~」

 怪しいわね。

「あやしィのでス」

 まあ、一度でも食べてみたら、記憶にばっちり刻まれるのは
 間違いありませんが。
 
「ううッ!
 そうぞうしただけでェ、
 おくちのなかァ、
 すッぱァ~!になッたでスゥ……!」
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ホラーも織り込む、春の旋風ミステリ。

2008-02-22 13:54:14 | ブックス
「うきゃッ!
 ほらー、いやでスよぅ~、
 こわいおはなしィ、だめでスよゥ~!」

 安心して、テディちゃ。
 このお話はね、ばりばりホラーではありませんから。

「……ほんとォでスかァ、ネーさ?」

 気味の悪いシーンは、殆ど、えーと、その、ちょびっとだけ、

「うみゃァ~ッ、いやだァ~ッ」 (←耳を塞いでおります)

 と、とにかく御紹介いたしましょう。
 はい、こちらをどうぞ!



        ―― 春を嫌いになった理由(わけ) ――


 
 著者は誉田哲也さん、’05年1月に発行されたものです。
 ミステリ、と御紹介しましたが、
 ホラーの要素も多分に盛り込まれています。
 敢えていうなら、《あまり怖くないホラー》でしょうか。

「こわいのォ、やでスよォ。ぶるぶるッ」

 えへん、主人公は瑞希(みずき)さん。
 26歳の、本人いわく『プータロー』、
 つまりは就職浪人さん、なのですが……
 或る日、TV局で働いている叔母から呼び出されました。

   あんた、通訳のバイト、しなさい!

 諸事情があって、断りたいけれど断れない瑞希さん、
 泣く泣く承諾したものの……どうにも気が重く、不安です。
 何故って、通訳相手というのが、
 ええ、そのぅ、
 超能力者さん、なんです。

「ううッ?」 (←ちょっと聞き耳)

 TV番組のゲストとしてアメリカから招聘された、
 マリア・エステラ。
 透視能力があるという彼女の日本滞在期間中、
 通訳と世話係を務めねばなりません。
 ああ、いやだ、気が進まない……。

 しかし、
 瑞希さんの不安を裏付けるかのように、
 エステラの滞在一日目から、
 大事件がおこります。

 取材の、ほんの下調べ、軽いウォームアップ、
 そんなつもりで同行していた瑞希さんの目前で、
 エステラは予言します。
  ――あのビル上階に、死体があるわ。
 そして翌日、エステラの言葉通りに
 TVクルーさんたちは
 変死体を発見してしまったんです!

「みきゅ~ッ!」 (←また耳を塞ぐ)

 大変なことになりました。
 瑞希さんやエステラは警察の聴取を受け、 
 それでもなおかつ、
 いえ、だからこそ、
 番組の取材や収録は続行されます。
 エステラをメインゲストに据えた番組の生放送が近付く中、
 周辺には様々な怪しい出来事が……?

「~~~~!」(←耳塞ぎ、まだ継続してます)

 怖さよりも面白さが冴えてます!
 エステラの帰国まであとX日、
 瑞希さんは無事に通訳を勤め上げることが出来るのでしょうか?
 事件は解決できるのか?
 脇役さんまでも活き活きと描かれた
 読み応えあるホラーなミステリ、お奨めいたします!

「―――みぎゅゥ……?」(片耳をちょっと開けてみたりして)

 テディちゃ、テディちゃ、終わりましたよ。
 もう耳を塞がなくても大丈夫でしょ。

「ふゥッ、ほッとしたでスゥ~」

 というのは嘘で、実はね、事件は――

「みぎゃみぎょ~~ッ!!」
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