テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

世には、酒まんじゅうマニアも?

2008-02-19 22:53:47 | 美味
「ふむむッ!
 なにやら、よきかおりィ~♪
 えーとォ、これはァ?」

 血は水よりも濃し、ってことなんですよ、テディちゃ。

「あッ、ネーさ!
 みずッてェ、どゆことォでスか?」

 あのですね、
 ネーさがケーキ&ショコラ愛好家であるように、
 我が家の父上・母上は
 おまんじゅう愛好家なのですよ。

「はァ~……おまんじゅうゥ……」

 ですので、時として我が家には
 酒まんじゅう、茶まんじゅう、その他お饅頭あれやこれやが
 ドッと集結いたします。
 画像の、テディちゃの前にあるのは、本日の一品、
 八王子『内田酒まんじゅう』店の、酒まんじゅうくん。
 作りたてを包んで、持ち歩いてしまったので、
 ちょっとね、形が潰れちゃったみたいなんですけど。

「いいにおいするゥ、でスよッ」

 そうですね。
 酒まんじゅう独特の香りがいたします。
 あまり時間が経たないうちに、いただきましょうか。

「ふァいッ! いただきまァ~スでスッ!」

 私も、いただきまーす……ふむふむ?

「ふむふむゥッ!」

 お饅頭の皮(生地?)、
 中身のつぶあんも、
 素朴なお味です。
 この素朴さが、いいですね。
 餡の甘さも、ちょうどよい加減でしょ。

 防腐剤や保存剤が使用されていない、
 昔ながらの手作りお饅頭を食べているのだと、
 安心できるお味です。

「おいしィでスッ!
 テディちゃ、もォいッこォ!」

 お饅頭好きなら、2~3個はいけちゃうでしょうね。

 『内田酒まんじゅう』さんは、
 JR八高線の北八王子駅より歩いて15分程度、
 八王子第一中学の裏手にあるそうです。
 売っているのは酒まんじゅうのみ、
 一個¥100です。
 午前中にすべて売り切れてしまうこともあるといいますから、
 人気のお店なんですね。

「ぷほァ~ッ、おいしかッたァ!
 ごちそォさまでしたッ♪」

 由緒正しい《昭和のおやつ》、
 酒まんじゅうでございました。

「またァたべたァ~いでスゥ♪」
 
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《詩人》との出会いは……『花椿』より。

2008-02-19 13:29:18 | ブックス
 本日は、或る一文をどうしても御紹介したくて、
 えーと、つまり、
 こちらの広報誌に載っている或る文章なのですけれども。

「ネーさ、これェ、
 まえにもォ、ごしょうかいィ、したでスよッ」

 そうなんです、テディちゃ。
 もうずっと以前に、
 資生堂の広報誌『花椿』について、お喋りしましたね。
 こちらは、その『花椿』誌の2008年2月号(通巻692号)です。
 そして、11ページ目に、このお話はあります――



      ―― マレーシアのある島へ、詩人に会いに、――


 
 著者は、いとうせいこうさん。
 『TRAVELの』というコーナーに、
 いとうさんが文章を寄せているのです。

「りょこうきィ、でスか?」

 旅行記でもありエッセイでもあるのでしょう。
 わずか1頁に収まるほどの、
 長くはない文章なのですが、
 読後の印象は鮮烈です。

 それは10年前のこと、と
 いとうさんは書いておられます。

 南の島、マレーシアのあるホテルへ
 いとうさんは向かいました。

「きゅうかりょこう、でスねッ」

 選んだホテルは、旅行に慣れた人が選ぶ、
 つまりは日本人があまり行かないホテルです。
 リクエストしたバンガローは海辺に至近、
 到着したまさにその時、
 夕日が海と空を染めつつ沈んでゆくのを
 いとうさんは眺めやったのでした。
 
 と、海辺には、もうひとつ、
 小さな影が。

 猫でした。

 一匹の猫が、蟹を口端にくわえ、やはり海を眺めていたのです。

「にゃんこォ……」

 その後の何日間かに、
 いとうさんがこっそり《詩人》と名付けたその猫と
 いとうさんの間には
 絆と呼ぶに相応しい《情》が芽生えます。

 けれど、これは旅。
 時至れば、いとうさんはこの地を発ち、帰国せねばなりません。
 別れが悲痛でなくて何でしょう――

「ふあァ……かわいそうでスゥ……」

 いとうさんは、日本へ帰ってきました。

 しかし。

 《詩人》の姿が、忘れ難い。
 海を見つめるあのすがた。
 あの美しい、凛々しい《詩人》の姿を忘れられずに、
 そして。

 翌年、いとうさんは旅立つのです。

 ふたたび、マレーシアへ。
 《詩人》に遭った、あの島へと。

「ふわわわァ~!」

 再訪した島で、いったい何が起きたのでしょうか?
 それは、『花椿』誌上で!
 資生堂のカウンターでいただくことも出来ますし、
 たしかHPも展開している筈です。
 (ネーさとしては、断然、紙の上で読む方をお奨めしたいのですが…)
 
 短くとも、
 何にもかえがたいひとときを記した、
 宝石のような文章です。
 どうか、読み逃すことなきよう。
 
「がんばしてェ、げッとォ、してくださいィ!でスッ」
 
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