世の中は、現在《しょうが》ブームのようですね……
でも!我が家ではシナモンの波が来ています。こんにちは、ネーさです。
「こんにちわッ、テディちゃでス!
おすすめはァ、みるくにィ、しなもんッ!」
「がるっ! がる~るる!」(←訳:虎です! おすすめは、カフェオレにシナモン!)
では、シナモン入りココアでほっこり暖まりながら、
楽しい読書タイムと参りましょう。本日は、こちらのミステリ作品を、どうぞ~!
―― 赤の女王の名の下に ――
著者は汀こるもの さん、’09年11月に発行されました。
『The Blind Watchmaker』と英題が付されているこの御本は、
汀さんのデビュー作『パラダイス・クローズド』から続く
《タナトス(死神)》シリーズの第5作目になります。
「うむッ?
あかのォ、じょおうさまッ?
それはァ、えェ~とォ……?」
「がるるる~っ!」(←訳:ルイス・キャロルだねっ!)
あら、虎くんは物識りなんですね。
ええ、『赤の女王』といえばルイス・キャロルさんの『鏡の国のアリス』……
なのですが、
ここでいう『赤の女王』は、一種の《たとえ》というか、《比喩》なのであって、
実は進化論についての或る仮説を指しているのですって。
「し、しんかろんッ??」
「がるる~るる?」(←訳:これミステリでしょ?)
進化論がどうしてミステリと関わってくるかと申しますと――
シリーズの前作『リッターあたりの致死率は』以来の流れ、なんですね。
『リッターあたりの致死率は』に於いて、
誘拐事件を解決……したはいいものの、
情報漏洩を始めとする不祥事の責任を問われ、
それまでエリート警察官僚の道を歩んでいた
湊俊介(みなと・しゅんすけ)さんは、
閑職に回されてしまいました。
しかし、湊さん、
受験戦争という厳しい淘汰システムを勝ち抜いてきた御方ですから、
これくらいでメゲたりしません。
必ず復帰してやる!
そのためには……汚い手だって使ってやろうじゃないか!
「ひゃわァ~、きもちはァわかりまスけどォ~」
「がるるる~る!」(←訳:ヤバい予感がするぞ!)
官僚組織のトップさんたちにも顔が効く
ある財閥一族に取り入り、
復帰にむけての口利きをしてもらおう!――と
湊さんは策を練ります。
けれど、下手な策には落とし穴がつきもの、と云いますでしょ?
「ははァ、またしてもォ、じけんッ!でスねッ」
「がるる、るるっ?」(←策士、策に溺れたか?)
財閥一族さんの豪邸で、
湊さんと、高校生探偵・立花真樹(たちばな・まさき)くんが遭遇したのは、
ええ、やっぱり事件なのでした。
進化論を論じつつ、
探偵さんたちは、なんと!
事件のもみ消しを謀るのですが……?
「むひゃッ?? もみけしィ???」
「がるっ?」(←訳:マジで?)
華麗なウンチクの幻惑を取り去れば……
浮かび上がってくるのは、正統派本格ミステリの骨格!
いかにも『ノベルズ』らしい探偵小説は
ミステリ好きさんにぜひのおすすめ!ですよ。
この一冊だけを読んでも、もちろん面白いのですけれど、
出来ればシリーズ第一作目から順番に、どうぞ!
タナトスくんたちの無法ぶりが……強烈です!
「ふしぎのくにのォ、みすてりィ、でスよゥ!」
「がるるる~!」(←訳:ガンバレよっ、もとエリート!)
でも!我が家ではシナモンの波が来ています。こんにちは、ネーさです。
「こんにちわッ、テディちゃでス!
おすすめはァ、みるくにィ、しなもんッ!」
「がるっ! がる~るる!」(←訳:虎です! おすすめは、カフェオレにシナモン!)
では、シナモン入りココアでほっこり暖まりながら、
楽しい読書タイムと参りましょう。本日は、こちらのミステリ作品を、どうぞ~!
―― 赤の女王の名の下に ――
著者は汀こるもの さん、’09年11月に発行されました。
『The Blind Watchmaker』と英題が付されているこの御本は、
汀さんのデビュー作『パラダイス・クローズド』から続く
《タナトス(死神)》シリーズの第5作目になります。
「うむッ?
あかのォ、じょおうさまッ?
それはァ、えェ~とォ……?」
「がるるる~っ!」(←訳:ルイス・キャロルだねっ!)
あら、虎くんは物識りなんですね。
ええ、『赤の女王』といえばルイス・キャロルさんの『鏡の国のアリス』……
なのですが、
ここでいう『赤の女王』は、一種の《たとえ》というか、《比喩》なのであって、
実は進化論についての或る仮説を指しているのですって。
「し、しんかろんッ??」
「がるる~るる?」(←訳:これミステリでしょ?)
進化論がどうしてミステリと関わってくるかと申しますと――
シリーズの前作『リッターあたりの致死率は』以来の流れ、なんですね。
『リッターあたりの致死率は』に於いて、
誘拐事件を解決……したはいいものの、
情報漏洩を始めとする不祥事の責任を問われ、
それまでエリート警察官僚の道を歩んでいた
湊俊介(みなと・しゅんすけ)さんは、
閑職に回されてしまいました。
しかし、湊さん、
受験戦争という厳しい淘汰システムを勝ち抜いてきた御方ですから、
これくらいでメゲたりしません。
必ず復帰してやる!
そのためには……汚い手だって使ってやろうじゃないか!
「ひゃわァ~、きもちはァわかりまスけどォ~」
「がるるる~る!」(←訳:ヤバい予感がするぞ!)
官僚組織のトップさんたちにも顔が効く
ある財閥一族に取り入り、
復帰にむけての口利きをしてもらおう!――と
湊さんは策を練ります。
けれど、下手な策には落とし穴がつきもの、と云いますでしょ?
「ははァ、またしてもォ、じけんッ!でスねッ」
「がるる、るるっ?」(←策士、策に溺れたか?)
財閥一族さんの豪邸で、
湊さんと、高校生探偵・立花真樹(たちばな・まさき)くんが遭遇したのは、
ええ、やっぱり事件なのでした。
進化論を論じつつ、
探偵さんたちは、なんと!
事件のもみ消しを謀るのですが……?
「むひゃッ?? もみけしィ???」
「がるっ?」(←訳:マジで?)
華麗なウンチクの幻惑を取り去れば……
浮かび上がってくるのは、正統派本格ミステリの骨格!
いかにも『ノベルズ』らしい探偵小説は
ミステリ好きさんにぜひのおすすめ!ですよ。
この一冊だけを読んでも、もちろん面白いのですけれど、
出来ればシリーズ第一作目から順番に、どうぞ!
タナトスくんたちの無法ぶりが……強烈です!
「ふしぎのくにのォ、みすてりィ、でスよゥ!」
「がるるる~!」(←訳:ガンバレよっ、もとエリート!)