テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

今日は……《本格》路線で!

2010-01-20 23:17:42 | ブックス
 今日はちょこっと春を先取り~♪な気候だった東京・多摩地方から、
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!」
「がるる~!」(←訳:虎で~す!)

 気温が上がれば手足も軽くなって、屈伸運動もらっくらく~♪
 ついでに脳ミソの回路も、より軽やか~に♪
 というわけで、はいっ、連日のミステリ作品ご紹介となりました。
 本日は、こちらを、どうぞ~!


 
                  ―― 武家屋敷の殺人 ――


 
 著者は小島正樹さん、’09年11月に発行されました。
 この御本を分類するとしたら、そのジャンルは……申すまでもありませんね、
 《本格》でしょう!

「ふゥむゥ~、ずッしりィでスねッ!」
「がるる~るるっ!」(←訳:重量感ありそう!)

 物語を引っ張るのは、弁護士の川路弘太郎(かわじ・こうたろう)さん。
 川路さん、或る若い女性から
 ちょっと変わった依頼を受けることになりました。

  ――私の生家を探してほしい――

 その女性・静内瑞希(しずうち・みずき)さんは言うのです。
 『私、捨て子なんです』
 20年前の深夜、八王子市にある孤児院の玄関前で
 泣いていたところを発見されたのが、瑞希さんでした。

「えッ!はちおうじィ??」
「がるる~!」(←訳:地元じゃん!)

 ええ、多摩っ子としては思わず引き込まれちゃうストーリーですよね。
 瑞希さん、その孤児院で大切に育てられましたが、
 二十歳になったのを機に、
 拾われた時の状況を詳しく知らされます。
 赤ちゃんは小さなかごに入れられて置き去りにされていたこと、
 赤ちゃんの足元には手紙入りの封筒があったこと、
 まとまった額の現金もかごの中にあったこと……。

「ううむゥ!
 それがァ、てがかりィ、でスねッ!」
「がる~るっ?」(←訳:手紙の内容はっ?)

 家を、両親を探すヒントとなるものを、
 瑞希さんは手紙の中に探し求めます。
 しかし……住所や名字が記されているのでもないその文面からは、
 手掛かりは見出せません……。
 
 いえ、これは……そもそも手紙なのでしょうか?
 奇怪な告白文とも捉え得るその内容は……

「ふきつゥでスッ!」
「がるるるる!」(←訳:謎の匂いがする!)

 弁護士・川路さんと、
 その友人・那珂邦彦(なか・くにひこ)さんは
 僅かなヒントを頼りに瑞希さんの生家を探し出そうとします。
 お家は、何処に?
 手紙に秘められた真実とは?

 初期の島田荘司さんを想わせるミステリだなぁ、と感心しておりましたら、
 著者の小島さんは島田氏との共著でデビューなさった御方なのだそうです。
 島田さんのファンの方々、
 本格ミステリ好きな御方も、
 ぜひ一読を!
 
「ずッしりィみすてりにィ、とつげきィ!」
「がるる~がるっ!」(←訳:最終章まで集中をっ!)
コメント
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