こんにちは、ネーさです。
今日も発見しましたよ~!
あれは……早咲きの、桜~っ?!?
「こんにちわッ、テディちゃでス!
わほほゥ♪ さくらァ~ッ??」
「がるる!がるぐるっ♪」(←訳:虎です!桜ですかっ♪)
遠目でしたので、はっきりとは分からなかったのですけれど、
枝ぶりが、梅とは異なるあの樹は……桜!のような気がいたします。
桜でありますように♪と願いつつ、
本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

―― 最初の刑事 ――
著者はケイト・サマースケイルさん、原著は2008年に、日本語版は2011年5月に発行されました。
英原題は『The Suspicions of Mr.Whicher or the Murder at Road Hill House』、
『ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件』と日本語副題が付されています。
2011年の出版界で高い評判を得たこの御本は、
ノンフィクション作品!
実際に起きた、英国犯罪史上もっとも有名な《事件》を扱っているんですよ。
「むッ! どッしりィ!」
「がるぐるるぅ!」(←訳:厚みがあるぅ!)
そうですね、
《事件》を解析するには、
2010年代の現在から、ぐ~っと時計を
150年分巻き戻さなければなりません。
そのためには、これだけの重量が必要だったのです。
「ひゃくごじゅーねんッ!」
「ぐるるるー!」(←訳:19世紀だー!)
150年も昔むか~しの19世紀――ヴィクトリア朝は、
現代とは文化的にも科学的にも
大きく時代背景が異なるはずよね。
犯罪なんて少なくて、
国境を越えての大規模詐欺事件とかも無くて、
人々の気質ものんびり……
なのだろうなぁ、と思っていると、大変です!
第一章から、
いえ、巻頭の資料図版から、度肝を抜かれました。
事件があった家の間取り図?
この図面が公開されたのは、1961年刊行の本?
家のスケッチ? 鳥瞰図?
家系図?
本文の各文章には関係者の顔写真も?
修正なしで?
これらは、みんな……
当時の新聞や雑誌に掲載されたもの?!?
「うひゃわゥ! ぱぱらッちィ、でスかッ?」
「がるるぐるーがるるっ?」(←訳:プライバシーはどこっ?)
1960年、7月――夏。
《事件》が起きたのは、英国ウィルトシャー州のトロウブリッジ。
或る日のことでした。
それが、
どのような《事件》であったのか、
敢えてここには記しません。
ただ、ひどく哀しい出来事であったと
申し上げるにとどめましょう。
異変を察知した家人は
助けを求め、
近所の警察官のもとへ馬を走らせます。
早く!
早く警官を連れてこよう!
この瞬間、
何かが大きく変わりました。
「しずかなァむらがッ、だいこんらんでスよゥ!」
「ぐるがるがるるるがるっる!」(←訳:全国に注目されちゃったあ!)
村のお屋敷『ロード・ヒル・ハウス』で何があったのか?
周辺住民は噂し、
新聞各社は大勢の記者をウィルトシャーに送り込み、
大報道合戦を繰り広げます。
いっこうに犯人を逮捕する様子もない警察は非難され、
ロンドン警視庁の優秀な刑事さんが現地入り!
現地警察と、
ロンドンの刑事さんは方針を合致できず、
政治的圧力や思惑が
審理を不公平な方向へと曲げてゆく……
って、これ、どこかで聞いたような気がしません?
「しまスゥ! しまスゥ!」
「ぐるぐるるがるー!」(←訳:現代と一緒だー!)
近代警察が生まれようとする1960年代の英国――
それは、探偵小説が産声をあげた時代でしたが、
現代とほぼ変わらぬ《マスメディア》が根付き始めた時代でもありました。
翻弄される『最初の刑事』ことジョナサン・ウィッチャー警部。
群がる新聞記者をかきわけて、
彼はひとつの結論に達しますが、
そこに《正義》は……あるのでしょうか?
「しんぶんッ、こわいィ!」
「あるるがるるぐる!」(←訳:市民さんたちも怖いよ!)
あまりにも21世紀そのもの!な
“近代”の素顔に、
戦慄さえ覚える大作ノンフィクションです。
ミステリ好きさんよりも、
歴史好きな活字マニアさんに、ぜひ!
ホームズマニアさんも、読んで下さいね!
今日も発見しましたよ~!
あれは……早咲きの、桜~っ?!?
「こんにちわッ、テディちゃでス!
わほほゥ♪ さくらァ~ッ??」
「がるる!がるぐるっ♪」(←訳:虎です!桜ですかっ♪)
遠目でしたので、はっきりとは分からなかったのですけれど、
枝ぶりが、梅とは異なるあの樹は……桜!のような気がいたします。
桜でありますように♪と願いつつ、
本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

―― 最初の刑事 ――
著者はケイト・サマースケイルさん、原著は2008年に、日本語版は2011年5月に発行されました。
英原題は『The Suspicions of Mr.Whicher or the Murder at Road Hill House』、
『ウィッチャー警部とロード・ヒル・ハウス殺人事件』と日本語副題が付されています。
2011年の出版界で高い評判を得たこの御本は、
ノンフィクション作品!
実際に起きた、英国犯罪史上もっとも有名な《事件》を扱っているんですよ。
「むッ! どッしりィ!」
「がるぐるるぅ!」(←訳:厚みがあるぅ!)
そうですね、
《事件》を解析するには、
2010年代の現在から、ぐ~っと時計を
150年分巻き戻さなければなりません。
そのためには、これだけの重量が必要だったのです。
「ひゃくごじゅーねんッ!」
「ぐるるるー!」(←訳:19世紀だー!)
150年も昔むか~しの19世紀――ヴィクトリア朝は、
現代とは文化的にも科学的にも
大きく時代背景が異なるはずよね。
犯罪なんて少なくて、
国境を越えての大規模詐欺事件とかも無くて、
人々の気質ものんびり……
なのだろうなぁ、と思っていると、大変です!
第一章から、
いえ、巻頭の資料図版から、度肝を抜かれました。
事件があった家の間取り図?
この図面が公開されたのは、1961年刊行の本?
家のスケッチ? 鳥瞰図?
家系図?
本文の各文章には関係者の顔写真も?
修正なしで?
これらは、みんな……
当時の新聞や雑誌に掲載されたもの?!?
「うひゃわゥ! ぱぱらッちィ、でスかッ?」
「がるるぐるーがるるっ?」(←訳:プライバシーはどこっ?)
1960年、7月――夏。
《事件》が起きたのは、英国ウィルトシャー州のトロウブリッジ。
或る日のことでした。
それが、
どのような《事件》であったのか、
敢えてここには記しません。
ただ、ひどく哀しい出来事であったと
申し上げるにとどめましょう。
異変を察知した家人は
助けを求め、
近所の警察官のもとへ馬を走らせます。
早く!
早く警官を連れてこよう!
この瞬間、
何かが大きく変わりました。
「しずかなァむらがッ、だいこんらんでスよゥ!」
「ぐるがるがるるるがるっる!」(←訳:全国に注目されちゃったあ!)
村のお屋敷『ロード・ヒル・ハウス』で何があったのか?
周辺住民は噂し、
新聞各社は大勢の記者をウィルトシャーに送り込み、
大報道合戦を繰り広げます。
いっこうに犯人を逮捕する様子もない警察は非難され、
ロンドン警視庁の優秀な刑事さんが現地入り!
現地警察と、
ロンドンの刑事さんは方針を合致できず、
政治的圧力や思惑が
審理を不公平な方向へと曲げてゆく……
って、これ、どこかで聞いたような気がしません?
「しまスゥ! しまスゥ!」
「ぐるぐるるがるー!」(←訳:現代と一緒だー!)
近代警察が生まれようとする1960年代の英国――
それは、探偵小説が産声をあげた時代でしたが、
現代とほぼ変わらぬ《マスメディア》が根付き始めた時代でもありました。
翻弄される『最初の刑事』ことジョナサン・ウィッチャー警部。
群がる新聞記者をかきわけて、
彼はひとつの結論に達しますが、
そこに《正義》は……あるのでしょうか?
「しんぶんッ、こわいィ!」
「あるるがるるぐる!」(←訳:市民さんたちも怖いよ!)
あまりにも21世紀そのもの!な
“近代”の素顔に、
戦慄さえ覚える大作ノンフィクションです。
ミステリ好きさんよりも、
歴史好きな活字マニアさんに、ぜひ!
ホームズマニアさんも、読んで下さいね!