こんにちは、ネーさです。
祝~!
荒川弘さん著『銀の匙Silver Spoon』が《マンガ大賞2012》を受賞!!
おめでとうございます荒川センセ!
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
きゃほほゥッ~♪ おめでとうございまスッ!」
「がるる!ぐるるっがるーっ!」(←訳:虎です!やったやったー!)
『銀の匙』愛読者としては嬉しさ鯉の滝登り~!なニュースでした♪
来年度のマンガ大賞はどんな作品が…??と心躍らせつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!
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―― DIAGHILEV デイアギレフ ――
著者はシェング・スヘイエンさん、原著は2009年に、日本語版は2012年2月に発行されました。
オランダ語原題は『SERGEJ DIAGHILEV:EEN LEVEN VOOR DE KUNST』、
『芸術に捧げた生涯』と日本語副題が付されています。
「ふむふむッ、このごほんはァ~」
「ぐるがるる?」(←訳:伝記ですか?)
ええ、そうなんですよ。
この御本は、2009年にオランダで出版された、
ディアギレフさんの生涯を追った伝記作品!
著者のスヘイエンさんは、この著作によって世界的な名声を得ました!
……とはいっても、
現代の日本で、ディアギレフさんの名を知っている人の数は……
どうなんでしょう?
あまり大勢はいない、のかもしれませんね。
セルゲイ・パヴロヴィチ・デイアギレフさん(1872~1929)。
彼の功績として最も知られているのは
『バレエ・リュス』の主宰者、
現代バレエの父、
といった事柄でしょうか。
「ばれえのォ、ぱぱッ?」
「ぐるるーがるがるる?」(←訳:ダンサーさんですかあ?)
ディアギレフさん自身は、踊り手ではありませんでした。
しかし、舞台の演出を手掛けさせては、
彼の右に出る者はいなかったのです。
ディギレフ一族は、もとはロシア貴族の家柄です。
貴族とはいえど、さほど裕福なお家ではなく、
若き日のセルゲイさんは美術展の企画や雑誌の編集に係わります。
その後、舞台演出へ、
そしてバレエ団の創設へ、と進み、
つまりは《総合プロデューサー》になっちゃいました!
作曲家さんと組み、
美術家さんに衣装デザインを依頼し、
ダンサーさんを発掘し、
皇帝一家の前で、
パリの大劇場で、センセーションを巻き起こす!
ディアギレフさんとお仕事をしたアーティストさんの名を挙げてゆけば、
そのまま20世紀のアート人名録になるほど、
豪華極まる人材が、
なぜか、彼の周囲に集まったんですね。
「たとえばァ、ぴかそさんッ!」
「がるぐるがるるる!」(←訳:例えばラヴェルさん!)
ストラヴィンスキーさん、
ドビュッシーさん、
ジャン・コクトーさん、
マティスさん、
そして踊り手の、ニジンスキーさん、
バランシンさんやリファールさんたち……
彼らは、舞台芸術に大きな変化と変容をもたらします。
ディアギレフさんとバレエ・リュスなしに、
現在のモダン(コンテンポラリー)・バレエは
存在し得なかったことでしょう……!
「てんさいィ、でスねッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:際立つセンス!)
今でこそ大国、大経済国家となりましたが、
19世紀の頃は、まだまだ、野蛮な、未開の地を抱えた田舎、と
他の欧州の国家から見下されていたロシアという国を、
ロシアの美を、
真摯に愛し、慈しんだディアギレフさん。
ですが、革命運動が、革命後の新政府が、
彼から《故郷》を奪います。
一流、いえ、超一流の天才たちとのエゴのぶつかり合いも、
おそらくはディアギレフさんの心身に
ダメージを与えました。
最期は、ヴェネツィアで。
まるで小説の主人公のように、
彼は世を去ります。
看取った者の一人には、ココ・シャネルさんがおりました……。
「はらんばんじょうゥのォ、しょうがいィ、なのでスゥ……!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:まるで嵐だ!)
膨大な量の資料の検証と調査のはてに、
著者・スヘイエンさんの筆で
ようやく浮かび上がるセルゲイ・ディアギレフさんの真の姿、とは?
彼が愛し、人生を捧げた芸術――美とは?
では、本日は、
ディアギレフさんを想う
プロコフィエフさんの言葉で
締めくくりましょう――
《巨人です。
遠ざかるにしたがって、ますます大きくなってゆく唯一の巨人です》
祝~!
荒川弘さん著『銀の匙Silver Spoon』が《マンガ大賞2012》を受賞!!
おめでとうございます荒川センセ!
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
きゃほほゥッ~♪ おめでとうございまスッ!」
「がるる!ぐるるっがるーっ!」(←訳:虎です!やったやったー!)
『銀の匙』愛読者としては嬉しさ鯉の滝登り~!なニュースでした♪
来年度のマンガ大賞はどんな作品が…??と心躍らせつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

―― DIAGHILEV デイアギレフ ――
著者はシェング・スヘイエンさん、原著は2009年に、日本語版は2012年2月に発行されました。
オランダ語原題は『SERGEJ DIAGHILEV:EEN LEVEN VOOR DE KUNST』、
『芸術に捧げた生涯』と日本語副題が付されています。
「ふむふむッ、このごほんはァ~」
「ぐるがるる?」(←訳:伝記ですか?)
ええ、そうなんですよ。
この御本は、2009年にオランダで出版された、
ディアギレフさんの生涯を追った伝記作品!
著者のスヘイエンさんは、この著作によって世界的な名声を得ました!
……とはいっても、
現代の日本で、ディアギレフさんの名を知っている人の数は……
どうなんでしょう?
あまり大勢はいない、のかもしれませんね。
セルゲイ・パヴロヴィチ・デイアギレフさん(1872~1929)。
彼の功績として最も知られているのは
『バレエ・リュス』の主宰者、
現代バレエの父、
といった事柄でしょうか。
「ばれえのォ、ぱぱッ?」
「ぐるるーがるがるる?」(←訳:ダンサーさんですかあ?)
ディアギレフさん自身は、踊り手ではありませんでした。
しかし、舞台の演出を手掛けさせては、
彼の右に出る者はいなかったのです。
ディギレフ一族は、もとはロシア貴族の家柄です。
貴族とはいえど、さほど裕福なお家ではなく、
若き日のセルゲイさんは美術展の企画や雑誌の編集に係わります。
その後、舞台演出へ、
そしてバレエ団の創設へ、と進み、
つまりは《総合プロデューサー》になっちゃいました!
作曲家さんと組み、
美術家さんに衣装デザインを依頼し、
ダンサーさんを発掘し、
皇帝一家の前で、
パリの大劇場で、センセーションを巻き起こす!
ディアギレフさんとお仕事をしたアーティストさんの名を挙げてゆけば、
そのまま20世紀のアート人名録になるほど、
豪華極まる人材が、
なぜか、彼の周囲に集まったんですね。
「たとえばァ、ぴかそさんッ!」
「がるぐるがるるる!」(←訳:例えばラヴェルさん!)
ストラヴィンスキーさん、
ドビュッシーさん、
ジャン・コクトーさん、
マティスさん、
そして踊り手の、ニジンスキーさん、
バランシンさんやリファールさんたち……
彼らは、舞台芸術に大きな変化と変容をもたらします。
ディアギレフさんとバレエ・リュスなしに、
現在のモダン(コンテンポラリー)・バレエは
存在し得なかったことでしょう……!
「てんさいィ、でスねッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:際立つセンス!)
今でこそ大国、大経済国家となりましたが、
19世紀の頃は、まだまだ、野蛮な、未開の地を抱えた田舎、と
他の欧州の国家から見下されていたロシアという国を、
ロシアの美を、
真摯に愛し、慈しんだディアギレフさん。
ですが、革命運動が、革命後の新政府が、
彼から《故郷》を奪います。
一流、いえ、超一流の天才たちとのエゴのぶつかり合いも、
おそらくはディアギレフさんの心身に
ダメージを与えました。
最期は、ヴェネツィアで。
まるで小説の主人公のように、
彼は世を去ります。
看取った者の一人には、ココ・シャネルさんがおりました……。
「はらんばんじょうゥのォ、しょうがいィ、なのでスゥ……!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:まるで嵐だ!)
膨大な量の資料の検証と調査のはてに、
著者・スヘイエンさんの筆で
ようやく浮かび上がるセルゲイ・ディアギレフさんの真の姿、とは?
彼が愛し、人生を捧げた芸術――美とは?
では、本日は、
ディアギレフさんを想う
プロコフィエフさんの言葉で
締めくくりましょう――
《巨人です。
遠ざかるにしたがって、ますます大きくなってゆく唯一の巨人です》