テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

アタリは、誰が?

2012-03-26 23:30:19 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 今朝の出来事でございました……窓の外で、
 ♪ホ~ケキョケキョ♪
 と、鶯ちゃんのお声が!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ほ~ほけきょッ♪じゃないィのでスかッ??」
「がるる!がるぐるるぐるがる~!」(←訳:虎です!まだ練習中なんだよ~!)

 そうね、まだ喉はレッスン段階だったのでしょう、
 完成に達する日が待ち遠しいわ!
 では、私たちも読書レッスンにGO!
 本日は、こちらを、どうぞ~!

  


 
               ―― 宝くじの文化史 ――


 
 著者はゲイリー・ヒックスさん、原著は2009年に、日本語版は2011年11月に発行されました。
 英原題は『FATE’S BOOKIE:HOW THE LOTTERY SHAPED THE WORLD』、
 『ギャンブルが変えた世界史』と日本語副題が付されています。

「わほほッ♪ たッからッくじィ~♪」
「がるぐる~♪」(←訳:一攫千金~♪)
「ぬれてにィ、あわッ!」

 はーい、『宝くじ』の同義語と来たら『濡れ手に粟』で『一攫千金』……
 なワケは、ありませーん!
 甘い! 甘いわ!
 
「えェッ? そォなのでスかァ??」
「がるるぐるるぅ?」(←訳:どしてどしてぇ?)

 宝くじ――
 その歴史は、人類の歴史でもあるのです。
 古代エジプト、アッシリア、古代スカンディナアで、
 既に『くじを引きあてた者が賞金(賞品)を獲得する』行為は始まっていました。
 古代ギリシアでは、より本格的に、
 国家単位での『抽選』が行われるようになります。

「こだいィぎりしあッ!」
「ぐるるがるがるるる!」(←訳:そんな昔からクジが!)

 古代ギリシアの場合は、政治家や官職のポストが
 くじによって決められていました。
 ローマ帝国の時代になると、
 これはもう、はっきりと!
 賞品あるいは賞金を賭けての『宝くじ』に移行します。
 目的は、ローマ再建のための資金捻出!
 皇帝アウグストゥスさんが天性のバクチ好きであったことが、
 ローマ市民の『宝くじ』熱を燃え上がらせました……!

「ろーましみんはァ、たからくじィまにあッ?」
「ぐるーるぐるがるがる!」(←訳:ローマらしくはあるかも!)

 あまりの狂乱ぶりに、宝くじが一時は禁止されちゃった英国!
 色男カサノヴァさんはフランスの国営宝くじ創設に貢献!
 ホントに?と驚かされる宝くじの歴史秘話連発です!
 
 が――

 真打ちさん、ここで登場!

「しんうちィ??」
「がるっ?」(←訳:誰っ?)

 初代アメリカ大統領ジョージ・ワシントンさん!

 ワシントンさん、
 宝くじを購入するのも
 自分でくじを運営するのも大好き!
 独立戦争の最中にも、
 くじが当選しているか否かを
 確認せずにはいられません。
 彼の没後、ワシントン記念塔の建設費も
 宝くじの収益金で賄われたのでした。
 生涯どっぷり、宝くじ!

「おすきでしたかァ、たからくじィ……!」
「がるるぐるぐるる!」(←訳:米国は宝くじの国!)

 著者のヒックスさんは、
 元ジャーナリストさんで、
 イギリス情報中央局(COI)政治部長、
 イギリス輸出信用保証局(EDGD)情報部長などの職を歴任したという
 ユニークな経歴を持つ御方です。
 英国人らしいシニカル&笑いのスパイスをピリリときかせた文章で、
 さあ、知識武装が完了したら――

「かッちゃおうかなァ、たからくじッ♪」
「がるぐるるっ?」(←訳:どうしようっ?)

 なお、
 この御本の『訳者あとがき』に訳者の高橋知子さんも書いておられますように、
 日本国内で海外の宝くじを購入することは
 法律で禁止されております。
 くじをエサにした詐欺に、皆さま、

「だまされてはァいけませんでスよゥ!」
「がるる!」(←訳:ですね!)

 
コメント
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