テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

休日は、針と糸を手に…?

2012-09-14 23:12:14 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 へんてこりんッ!」
「がるる!ぐるるぐるる!」(←訳:虎です!へんてこりん!)

 こんにちは、ネーさです。
 イエス!
 週末と連休を控えて今日の読書タイムのテーマは、
 へんてこっ??
 いえいえ、
 キュート!ラブリー!ビューティホー!!
 手先の器用さでは負けないもんね!なスピリットあふれるこちらの一冊を、どうぞ~!

  



 
            ―― 男子がもらって困るブローチ集 ――



 
 著者は光浦靖子さん、2012年6月に発行されました。
 さあ!テディちゃ!虎くん!手芸の御本は好きですかぁ~?

「……えェ~ッとォ……」
「……ぐ~るるぅ……」(←訳:……う~んとぉ……)

 本日ご紹介いたしますのは、
 ジャンルでいえば《手芸》モノ。
 本屋さんに、ありますよね、
 ビーズアクセサリー、ふわふわニット、チュニックやジレ、
 上級者さんになるとゴスロリ系ドレス!皮革グッズも!
 手作り大好き派さんたちのためのコーナーが!

 けれど、この御本は《手芸》ジャンルの中でも
 とりわけ“特化”しています。
 どういう方向に“特化”しているかと言えば――

   建前=『えっ? これオレにくれるのー♪』
   本音=『えええっ!マジかよーっ!』

 といったフクザツな深層心理の波が渦巻いちゃってる方向へ、です。

「……ふァ~」
「……がる~」

 いわゆる《芸人》さんである著者・光浦さん、
 御本冒頭の『はじめに』で、こうボヤいています。

   なぜ男の人は手作りのモノをもらったとき、
   困った顔をするのだろう。

 そうですねえ、なぜかしら?

「……へたぴィだからッ??」
「ぐるがっるるっぐるーっ!」(←訳:それ言っちゃダメーっ!)

 あら、違うんです、
 ヘタってことはないんですよ。
 むしろ、光浦さんの技術力、スゴイんです!
 御本の10~11ページにかけて、
 見開きで光浦さんの作品がどどーん!と紹介されているのですが、
 おお!上手じゃないですか!
 ステッチの間隔は正確ですし、
 糸目も細かい!
 ビーズやスパンコールの縫い付け方も堂に入ったもの!
 ミニチュアサイズのヌイグルミには
 ちゃあんと睫毛が縫取ってあって、
 養毛フェルトの扱いもプロ並み!

 でも……
 出来上がった作品を見ると……

「なにかがァ、ちがァーうッ!」
「がるるー!」(←訳:なぜだー!)

 いったい、どこがどう違うがために
 『困った顔』をされちゃうのでしょう?

 その言葉では説明不能?な『困った』具合は、
 どうか、掲載されているカラー写真でじっくりと観察し、
 活字マニアの皆さま御自身で判断を!

「うむむゥ!
 ふぁんきィー、なのでス!」
「がっるーるぐるる!」(←訳:シュールでもある!)

 併載されている光浦さんの文章も、
 その語りの巧さに感服!
 友人の《手芸部》部員さんたちとの部活動、
 さらに芸人仲間の加藤浩次さんに作品を捧げる巻末のページには
 ついついニヤリと笑わされてしまいます。

 光浦さん、やっぱり手芸ならぬ《芸》の人、なんでしょうか。

「でもォやぱりィ、これはァ、おくりものとしてはァ~…」
「ぐるるがっるっるぐるーっ!」(←訳:それも言っちゃダメーっ!)

 楽しい御本を、
 週末&休日に、ぜひ!
 

コメント
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