テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

怪奇?笑撃?スペシャル日本史!

2012-09-30 23:00:53 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 2012『ジロ・ディ・ロンバルディア』は
 スペインのホアキン・ロドリゲスさん(所属チームはカチューシャ)が優勝しました!
 おめでとうございます、ロドリゲスさんー!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ほあきんさんッ、おめでとうゥなのでス!」
「がるる!ぐるるーるがるるー!」(←訳:虎です!独走ゴールでしたー!)

 日本と同じく、現地イタリアは悪天候に見舞われ、
 世界チャンピオンさん、日本の別府さんもリタイア……
 出走選手199名のうち完走はわずかに54名!
 苛酷なサバイバルレースとなったのですが、スペイン人選手さんの優勝は初!
 豪雨にも激坂にも負けず!なレース内容に合わせ、
 本日の読書タイムも、
 さあ、突っ走りましょう~!

  


 
          ―― 清水義範の イッキによめる!日本史人物伝 古代編 ――


 
 著者は清水義範さん、絵は西原理恵子さん、2012年8月に発行されました。
 いやー、突っ走ってますねえー。
 表紙画からして、仰天の突っ走りっぷりです。

「……こわいィ~よゥ~!」
「……ぐるるがる~!」(←訳:……怖ろしいよ~!)

 笑いも潜んではいるけれど、
 ピシッ!と硬派な、生真面目な文章で、
 日本の古代史を
 小学生たちに向けて語るのは、清水義範さん。
 漢字には振り仮名(ルビ)もつけて、
 平易に、とても分かりやすく。

 ええ、そうなんです。
 これは、小学校に通うチビっ子たちを読者層として
 作られた御本なのです。

 ヤマトタケルさん、
 卑弥呼さん、
 聖徳太子さん……
 といった日本古代史の偉人さんたちの、
 通常なら分かり難い御話を、本当に理解しやすく、
 イメージしやすく。

「うむうむッ!」
「ぐるがるっ!」(←訳:いいよねっ!)

 でもね、それだけじゃフツーです。
 よくあるチビっ子向け歴史ガイド本です。

 この御本を、フツーではないレベルまで突っ走らせているのは、
 絵を担当なさっている西原理恵子さんことサイバラさん!
 各章の挿絵が、 
 それはもうスピード違反でしょ!ってくらい、
 ルール無用!
 掟破り!な怪作品、いえ、快作になってます。

「こここッ、こわいィけどォッ!」
「ぐるがるがるる!」(←訳:説得力あります!)

 サイバラさんの画筆にかかれば、
 大化の改新は日本史初のテロで……
 ヤマトタケルさんはアレクサンダー大王もどきで……
 卑弥呼さんはヤンキーの始祖で……。

「ひゃわわわッ!」
「がっるっるっ!」(←訳:言っちゃった!)

 さらに、サイバラさんの剣ならぬペンは
 著者・清水さんの文章までも
 メッタ斬りの標的にします。
 きゃー!と悲鳴を上げたくなりますが――

 アンバランスなこのコンビネーションが、
 ステキに面白~い!

 挿絵に釣られて、
 ついつい読み進んで、
 読み返しもしたりして、
 そうするうち……おや?
 混乱の塊のようだった日本の古代史が、
 不思議とクリアに、
 理解しやすいものになってるじゃありませんか~♪

「さいばらさんのォ、まじッくゥ!」
「ぐるぐるる??」(←訳:暗黒系魔術??)

 ライブ感と疾走感、
 活気に満ちた清水さん&サイバラさんの《日本古代史》は
 小学生よりも
 オトナの方がより愉しめるスペシャルな人物伝です。
 全活字マニアの皆さまに、おすすめですよ!

「しみずせんせィッ!
 さいばらさんとォ、いッしょにィ!」
「がるるるぐるるるぐるがるがるるー!」(←訳:中世編や近代編も書いてくださいー!)



 
コメント
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