テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

《本で笑う本》部、旗揚げ~♪

2013-01-21 23:02:44 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 わッほッほゥ~♪」
「がるる!ぐっるっる~!」(←訳:虎です!むっふっふ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 あはは♪うっふっふ~♪
 おっと、笑う門には福……ってワケじゃありません。
 本日の読書タイムは、
 大笑い・苦笑い・クスクス笑い・忍び笑い、と
 つい笑ってしまう御本に登場していただきましょう♪
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
               ―― よちよち文藝部 ――



 著者は久世番子さん、2012年10月に発行されました。
 前回記事では《本のための本》を御紹介いたしましたが、
 こちらは、《本で笑う本》~!

「ふァ? ほんでェ、おおわらいィッ??」
「ぐるがる~!」(←訳:説明して~!)

 漫画家である著者・久世番子さんがネタとしてブッたぎる、
 あら失礼、俎(マナイタ)に上げるのは……

 《名作文学》
 そして、
 《文豪》さん。

 教科書に載っているような折り紙つきの名作と、
 その作者たる文豪さんを研究する『よちよち文藝部』は、
 作品を読み込み、
 作者への理解を深めるにつれ、
 嗚呼!
 なんとも怖ろしい事実を発見いたします。
 こんなこと、あっていいのかー!

「どッ、どんなことォ、でスかッ??」
「がるるぐるがるっ?」(←訳:ヤバいのですかっ?)

 簡潔に表現するなら、

 《文豪さんも人の子》

 ってことでしょうか。

 名作の裏側に潜む、
 作者さんたちのとんでもない素顔!素行!嗜好!なくて七癖!

「あまりにもォ、とんでもなくてェ~!」
「ぐるがるぐる~!」(←訳:笑うしかない~!)

 太宰さんマニア諸氏が集う桜桃忌に始まる『よちよち文藝部』部活動は、
 おそらく、相当な文学マニアさんでなければ、
 知らなかったー!
 と驚き呆れてしまう事柄ばかり。

 石川啄木さんの借金魔王ぶり、
 ドン引きする『舞姫』のあれこれ、
 夏目漱石さんの東京至上主義?と、
 そのあたりはお聞き及びの活字マニアさんも、
 修正されちゃった中原中也さんの写真……
 文豪さんたちによる『桃太郎』競作……
 『山月記』の中島敦さんの真の顔……
 川端康成センセ作品の『*』(←注釈を意味する*ですね)……
 谷崎潤一郎さんの奇っ怪な趣味が仕上げる『細雪』……
 知るごとに、どれも、
 
 まさか!
 ホントに?
 
 そう叫びたくなります。

「しらないィほうがァ、よかッたァ??」
「ぐるる!」(←訳:かもね!)

 コミックをメインに、
 文豪さんの略伝も添えられて構成される
 『よちよち文藝部』研究レポートは、
 著者・久世さんの巧みな画力で
 一流の文学論と相成りました。

 本(=文豪さんの名作)で笑う(=笑いをもたらしてくれる)本を、
 活字好き&本好きの皆さま、
 ぜひとも一読してくださいね~♪

「しょうげきのォ、ぶかつどうはッ!」
「ぐるるがるがるぐる~」(←訳:本当に笑劇的なので~)
「かくごしてェ、よむべしィ!」


コメント
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