テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

前世って、アリですかっ?

2013-01-22 23:06:35 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ゆきじゃァなくてェ、ほッ♪」
「がるる!ぐるぐるがっるる!」(←訳:虎です!ひと安心だったね!)

 こんにちは、ネーさです。
 また雪?!?との予報が出ていた関東&東京でしたが、
 ふぅ~、積雪0cm!
 ホッと肩のチカラを抜いて読書タイムに浸りましょう♪
 本日は、こちらを、どうぞ~! 

  



 
         ―― 前世探偵カフェ・フロリアンの華麗な推理 ――



 
 著者は大村友貴美(おおむら・ゆきみ)さん、2012年12月に発行されました。
 前回・前々回とノンフィクション系の作品を御紹介いたしましたが、
 そろそろフィクション作品の出番ですよ~♪
 って、あら?

「……ぜんせェ~?……」
「……ぐる~?……」(←訳:……華麗?~…)

 ええ、そうですねえ。
 前世、探偵、華麗、推理、と言葉が並べば
 ミステリ作品らしいのは分かるけれど、
 前世って……華麗って……
 大丈夫なのかしら?これ??
 そう警戒したくなる気持ちも解ります。

 でも! だいじょうぶ!

 『?』な外見の内側には
 きっちり《読ませる》ストーリーが詰まっているんです♪

「ほんとゥ~…??」
「がっるぐるがる!」(←訳:じゃあ中身拝見!)

 図書館に勤める若い女性、相川南美(あいかわ・みなみ)さんは、
 或る悩みを抱えていました。
 数日前、南美さんとお母さんが暮らす家へ訪ねてきたのは
 小さな男の子。
 幼稚園に通っているくらいの、男の子です。

 問われて、見知らぬ男の子は名乗りました。
 今年5歳。
 名前は、アサバテルト。

 いや、違う!
 オレは、キサブロー!

 南美、おまえの祖父だ!

「ふァッ??? そふゥ~???」
「がるぐるっるがるるっ?」(←訳:お祖父ちゃんですかっ?)

 祖父だと主張して譲らないその子は、
 南美さんの祖父当人しか知り得ないことを知っています。
 癖や、食べ物の好みも、お祖父ちゃんそのもの。
 5歳児なのに、洗濯、料理もやってのけます。
 お祖父ちゃんそっくりに……。

 思い高じて、
 南美さんは『カフェ・フロリアン』のママに相談を持ちかけました。
 繁華街の大きな通りから一本裏、
 小路の奥にひっそりと店を構える、
 昼はカフェ、
 夜はバーとして営業する『カフェ・フロリアン』。

 ママのショウさんは、
 自身の前世を見ることが出来る、のだそうです。
 他人の前世は見えないけれど、
 自分の経験をもとに
 常々、助言を乞う常連客さんの話し相手になっていました。

「ふむむゥ~? それならァ~?」
「ぐるるるがるぐるる!」(←訳:不思議な幼稚園児の!)
「なぞもォ、とけるゥ?!?」

 奇妙な5歳児くんの正体は、さて?

 オカルト的な、というよりも、
 ファンタジックな短編ミステリ集は
 題名に先入観をおぼえて忌避してしまうのがもったいない、
 魅力に満ちています。
 ミステリ好きさん、
 ファンタジーやSF大好き!な御方にも
 おすすめの一冊ですよ。
 本屋さんで見つけたら手に取ってみてくださいね~♪

「へんてこォだけどォ~!」
「ぐるるがるる、ぐる!」(←訳:楽しい御本を、ぜひ!)


コメント
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