テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

フィルムの中の、銀の声。

2015-05-01 21:42:30 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 かぜェかおるゥ~、ごがつゥ!」
「がるる!っるるぐる?」(←訳:虎です!ってか真夏?)

 こんにちは、ネーさです。
 今日五月の一日(フランスではスズランの日!)は、
 真夏かっ?とカン違いしそうな暑さでした。
 熱中症にならないよう飲みもの片手に、
 本日の読書タイムは、こちらですよ~♪

  



              ―― 銀の街から ――



 著者は沢木耕太郎(さわき・こうたろう)さん、2015年2月に発行されました。
 朝日新聞に連載中のエッセイ『銀の街から』2007年4月10日掲載分から
 2014年9月26日掲載分を一冊にまとめたのが、この御本です。

「ふァいッ! テディちゃ、よんでまスゥ!」
「ぐるるがるるるー!」(←訳:ボクも読んでるー!)

 ええ、もちろん私ネーさも読んでます♪
 沢木さんのファンの方々は、
 え?あれは映画評論でしょ?
 エッセイじゃないわよ!と思われるかもしれませんが、
 御本巻末の『あとがき』によれば、
 当初、依頼されたのはエッセイであったそうです。
 そこで、沢木さんは考えました――

   忙しくて映画やDVDを観る時間がない、
   本も読めない、芝居やコンサートにも行けない。

   そんな友人たちのために、
   今月はこんな本を読んだ、
   この映画が面白かった、と伝えるような
   エッセイを書けないものだろうか。

「ふむふむゥ!」
「がるるぐるる!」(←訳:伝言板みたい!)

 こころ優しい伝言板にも似たエッセイは、
 テーマを“映画”に絞って
 連載開始となりました。

 そして、2014年の9月には
 180回を迎えることに!

「めでたやッ♪」
「ぐるるるがる!」(←訳:長寿連載です!)

 ノンフィクション、小説、紀行、エッセイ、
 インタビュー(対談)――
 多様なジャンルで手腕を発揮している沢木さんの映画評は、
 読み手の意表を衝きます。

 観たことのある映画、
 よく知っている映画でも、
 沢木さんの筆にかかると、
 なぜか、別のものに想えてくる……?

 ハリウッドのエンタメ作品は、文芸ものに?
 反対に、小難しげな文芸作品は身近なドラマに?
 アニメは古典演劇に?

「みらくるゥでスよゥ!」
「がるるぅる!」(←訳:魔法じゃん!)
 
 こういうの苦手だなぁ~、
 とっつきにくいよなぁ~、という思いが、
 いつしか消え、
 これ観たい!
 DVDを探そう!
 となるんですから、
 本当に魔法のようです。

 『幻影師アイゼンハイム』
 『ザ・ロード』
 『ターニング・タイド』
 『めぐり逢わせのお弁当』……
 どれも、観てみたい作品ですねぇ♪

「どんなはいゆうさんッ、でてるのかなッ♪」
「ぐるるがるる?」(←訳:時代や衣裳は?)

 となると、
 映画好きさんは想像をつのらせるのではないでしょうか。

 ボクの/私の好きなあの作品、あの映画を、
 沢木さんだったら、
 どんな角度から、どんな風に評するんだろう?と。

 はい、私ネーさも妄想しましたよ。
 私の大好きな映画『蜘蛛女のキス』――
 沢木さんは、どう読み解くのでしょう……?

「わくわくゥしまスゥ!」
「がるるるぐるるるがるる!」(←訳:報われぬワクワクだけど!)

 映画好きな活字マニアさんには、
 そりゃもう!ぜひ!のおすすめです♪
 姉妹巻『銀の森へ』も、併せてぜひ~♪♪




 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする