テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

シッポがゆれる、三代記。

2015-05-18 21:49:36 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスッ!
 またまたァ~たいへんでスよゥ!」
「がるる!ぐるがるるるー!」(←訳:虎です!あの鳴き声はー!)

 こんにちは、ネーさです。
 ポゥポゥポゥ……と、昨夜半、ネーさ家を騒がす怪しの音の源は――

  コノハズク!?!

「ぽぽぽぷゥ!」
「ぐるる!」(←訳:マジで!)

 難度か申しておりますが、ここ、住宅街なんですけど?
 交通量の多い国道傍なんですけど?
 つい先日はハクビシン、もうちょい前にはオコジョ、たまにシロサギ、
 そしてついに猛禽類のポゥポゥちゃん(←勝手に命名)まで。
 どうなってるんだ多摩の生態系は?
 ええもう、ついでと言ったら怒られるのを覚悟で、
 本日の読書タイムは、動物つながりの、こちらを、どうぞ~♪♪

  



            ―― ニャンコトリロジー ――



 著者は和田誠(わだ・まこと)さん、2014年11月に発行されました。
 ああ、よかった、ニャンコの御本だわ。
 プーマやイリオモテヤマネコとの同居日誌だったらどうしようかと――

「おおッ! このォにゃんこはッ!」
「がるるーっ!!!」(←訳:可愛いーっ!!!)

 21.5㎝×15.5㎝と、
 横に長い御本に収録されているネコちゃんたちの絵画を目にして、
 驚く活字マニアさんも多いかもしれません。

 書物の装幀や挿絵、イラスト、似顔絵などでよく知られる
 著者・和田さんの画風とはまったく異なる、
 《画家》和田誠さんの力作ネコ画が
 ひょっこり覗き見えているんです。

「これェほんとにィ~」
「ぐるるるるっ?」(←訳:和田さん筆っ?)

 丁寧に、愛情をこめて描かれた画と、
 和田さんがネコたちにそそぐ優しい眼。

 はい、あらためて説明するまでもないですよね、
 和田さん、大の愛猫家さんなのです。
 御本の題名『ニャンコトリロジー』についても、

   『トリロジー』は『三代記』。
   和田家の猫の三代目は『チー』である。

 と、述べておられます。

「にゃんこォさんだいきッ!」
「がるるぐる!」(←訳:生粋の猫派!)

 新婚時代、旅行に出かける友人の猫を預かったのが
 夫婦そろって猫好きになるきっかけ、でした。

 或る夜、
 和田さんの仕事場兼住居に
 仔猫を連れてきたのは……赤塚不二夫さん!

「あはァ! うなぎねこォ、でスかァ?」
「ぐるるー!」(←訳:違うよー!)

 和田夫妻が引き取ったのは
 アビシニアンの血を引くと思われる仔猫ちゃん。
 のちに、『桃代』と名付けられました。
 この『桃代』ちゃんを一代目として、
 二代目となるニャンコが
 『シジミ』ちゃん。

 『シジミ』ちゃんが和田さん家に来ることになった理由は……

 いえ、この先はヒミツにしておきましょう。
 何故って、和田さんを真の猫好きにしちゃったのは、
 どうやら『シジミ』ちゃんのようですから。

「しじみちゃんのォ、しょうぞうがッ!」
「がるぐる!」(←訳:素敵です!)

 ププっと笑ってしまう、
 三代目『チー』ちゃん到来時のエピソード。
 そして、御本巻末の、
 『ボーナス・ニャンコ』のページには
 ネコ好きさん&アート好きさん必見の
 ニャンダフルな猫画も!

「これはァすでにィ!」
「ぐぅるるがーる!」(←訳:ファインアート!)

 最愛のニャンコたちに寄せる文章と、
 和田さんの画、
 それに、奥様の平野レミさんの描いた絵も掲載されています。

 ただ――
 これは絵本……いや、画集?
 エッセイ集なのか、いわゆる『猫本』なのか?
 本屋さんではどのコーナーに置かれているのかしら?
 ちょっと想像がつきませんので、
 ゆっくり、じっくり、探してみてくださいね。

「ごろろろんッ♪」
「がぅるる!」(←訳:にゃおん!)

 ニャンコ好きさんの頬を緩ませる一冊、
 おすすめです!
 



コメント
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