テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

仏友、旅から旅へ。

2015-05-08 21:41:57 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 がんばれェ、けいィくんッ!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!熱気のスペイン!)

 こんにちは、ネーさです。
 CL準決勝に、テニスに、もうすぐジロ・ディ・イタリアも始まるし、
 モトGPも話題で……とスポーツ界は賑わってますね。
 ならば、本日の読書タイムは、
 激しいスポーツとは正反対タイプの?この御二方に登場していただきましょう~♪

  



          ―― 見仏記 メディアミックス編 ――



 著者は いとうせいこう さん×みうらじゅん さん、2015年3月に発行されました。
 息の長~い人気を誇る《見仏記》シリーズの最新刊ですよ。

「おひさしぶりィのォ、けんぶつゥ、でスねッ!」
「ぐるがるぅるがっるるっる?」(←訳:でもメディアミックスって?)

 いとうせいこうさん&みうらじゅんさんの御二人が、
 お寺を巡って仏像観賞の旅をする『見仏記』――

 《見仏記》シリーズは、まず“本”から始まりました。
 1992年、雑誌に発表されたのをスタートラインに、
 1993年には『見仏記』単行本が刊行されています。

 そして、見仏ってなに?と初めは戸惑った人々にも
 広く受け入れられ、
 単行本は文庫化、
 また、TV番組も制作されることに!

 関東圏ではあまり馴染みがないかもしれませんが、
 関西のTV局が制作したTV版『見仏記』は長寿番組になり、
 DVDも絶賛発売中なんですね。

「おふたりのォ、こうせきィでッ」
「がるるぐるるがるる!」(←訳:仏像が身近な存在に!)

 およそ20年の月日を経て、
 すっかり忙しくなってしまったいとうさん&みうらさん、
 新たな見仏旅に出るにあたって、
 一計を案じます。

 書籍版『見仏記』とTV版『見仏記』、
 いっぺんにやっちゃおう!

「しょうえねェ、でスかァ?」
「ぐるがるる!」(←訳:一旅二見仏!)

 ふたりで新幹線に乗って、
 目当てのお寺に向かう、までは通常の『見仏記』と同じ。
 で、現地でTV制作のスタッフさんたちと合流して、
 撮影をしながら、
 仏像を見上げては、うっとり♪

 けれど、撮影クルーを引き連れず、
 いつものようにふたりだけで見仏旅をしてみたり。

 それから再び、TVカメラと一緒に
 お寺を訪ねてみたり、と。

「たのしィ~♪」
「がるるー!」(←訳:自由だー!)

 カメラを伴っての仏像鑑賞も
 ほどよい緊張感があって心地よいのですが、
 やはり仏友ふたりでの
 行き当たりばったりな旅は無敵です!

 ミラクルが連続する
 尾道での見仏紀行は、
 なんというか、
 ちょっぴり極楽気分?

「ふたりのォ、たびはァ~」
「ぐるがる!」(←訳:最強無比!)

 とはいえ、
 本文中には歴史や仏像に関する専門用語が
 さりげなく頻出します。
 ほわわ~んとした見仏紀行の底に流れる
 著者お二人の厳しくも真摯なな想いを、
 活字マニアの皆さま、
 見逃すことなかれ!

「きょうもォ、どこかでェ~…」
「がるるるぐるるる!」(←訳:ふらりとふたり旅!)




コメント
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