「こんにちわッ、テディちゃでス!
つよいなァ、ばるさッ!」
「がるる!ぐるるがっるぐる!」(←訳:虎です!やはりメッシさん!)
こんにちは、ネーさです。
どうしたバイエルン、
どうしたノイアー兄貴、底力見せろー!
と叫びたくなった本日の読書タイムは、
さあ、こちらの御本を、どうぞ~♪
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―― ペロー昔話を読み解く ――
著者は末松氷海子(すえまつ・ひみこ)さん、2015年4月に発行されました。
『赤ずきんの森へ』と副題が付されています。
《ペロー昔話》あるいは《ペロー昔話集・寓話集》といえば、
このGWはTVや新聞などメディアでCMが盛んでしたね、
あの――
「しんでれらァ、でスねッ!」
「ぐるがるー!」(←訳:映画公開ー!)
え? ペロー童話?
あれってグリム童話でしょ?
と思った方々もおられるでしょうが、
ヤーコプさんとヴィルヘルムさんのグリム兄弟が活躍したのは
19世紀の前半から中頃にかけて、です。
一方、シャルル・ペローさん(1628~1703)は
17世紀のフランス人。
なので、童話の語り手としては
ペローさんの方が先達、というか、先輩、なわけですね。
「ふむむゥ! とするとォ~」
「がるるぐるるがるーぐる?」(←訳:童話の本家はペローさん?)
日本では『シンデレラ』として知られ、
ペロー童話では『サンドリヨン、または小さなガラスの靴』
と題されている物語には
多くの類話があります。
御本の著者・末松さんによれば
最古の例は、紀元前一世紀に
ギリシャの歴史家ストラボンさんが記録したもの、だそうです。
それが、欧州全体に広まり、
各地に語り継がれるようになりました。
「むかしばなしィもォ~」
「ぐるがるるる?」(←訳:進化するんだ?)
この御本では、ペロー昔話集の
『眠れる森の美女』
『赤ずきんちゃん』
『青ひげ』
『長靴をはいた猫』
『サンドリヨン』
などを取り上げ、
グリム童話との違い、
キャラクターや背景の差が
丁寧に解析されています。
その中で、私ネーさが感動すらおぼえたのは、
『サンドリヨン』(シンデレラですね)よりも、
『長靴をはいた猫』の章だったんですけど。
「にゃんこォ、でスかァ?」
「がるるるぐる!」(←訳:アニメが有名!)
現ジブリの高畑さん&宮崎さんが制作スタッフに参加した東映の長編セルアニメや、
米国ではCGでアニメ化された『長靴をはいた猫』。
その本質を、著者・末松さんは鋭く喝破します――
一口で言えば、フランス民話の特色は
《この世は馬鹿と悪党の集まりである。
バカになるよりはむしろ悪党を目指せ》
という価値観に貫かれている。
「ええええェ~ッ??」
「ぐるるがるるぐるっ?」(←訳:それが童話の本質っ?)
驚き呆れつつも、
『長靴をはいた猫』のストーリーを思い返してみると……
おお、その通りかも?
権謀術数を駆使して
主人である粉屋のせがれを
のし上がらせてゆく猫!
王さまも人食い鬼も、粉屋のせがれさえも、
彼=猫にとっては操るべき人形に過ぎない?
「そッ、そうなのォでスかッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:恐るべき策略家!)
さすがはペローさん、
ルイ14世の宮廷を泳ぎ切った知識人だわ。
『長靴をはいた猫』に
こんなウラの顔があったとは。
「たのしィ~けれどォ~…」
「ぐるるがる!」(←訳:コワい顔だ!)
まだまだ謎に満ちた《昔話》の世界を遊泳する
楽しいノンフィクション、
映画好きな御方にも
児童文学好きな御方にもおすすめです。
手に取ってみてくださいね~♪
つよいなァ、ばるさッ!」
「がるる!ぐるるがっるぐる!」(←訳:虎です!やはりメッシさん!)
こんにちは、ネーさです。
どうしたバイエルン、
どうしたノイアー兄貴、底力見せろー!
と叫びたくなった本日の読書タイムは、
さあ、こちらの御本を、どうぞ~♪

―― ペロー昔話を読み解く ――
著者は末松氷海子(すえまつ・ひみこ)さん、2015年4月に発行されました。
『赤ずきんの森へ』と副題が付されています。
《ペロー昔話》あるいは《ペロー昔話集・寓話集》といえば、
このGWはTVや新聞などメディアでCMが盛んでしたね、
あの――
「しんでれらァ、でスねッ!」
「ぐるがるー!」(←訳:映画公開ー!)
え? ペロー童話?
あれってグリム童話でしょ?
と思った方々もおられるでしょうが、
ヤーコプさんとヴィルヘルムさんのグリム兄弟が活躍したのは
19世紀の前半から中頃にかけて、です。
一方、シャルル・ペローさん(1628~1703)は
17世紀のフランス人。
なので、童話の語り手としては
ペローさんの方が先達、というか、先輩、なわけですね。
「ふむむゥ! とするとォ~」
「がるるぐるるがるーぐる?」(←訳:童話の本家はペローさん?)
日本では『シンデレラ』として知られ、
ペロー童話では『サンドリヨン、または小さなガラスの靴』
と題されている物語には
多くの類話があります。
御本の著者・末松さんによれば
最古の例は、紀元前一世紀に
ギリシャの歴史家ストラボンさんが記録したもの、だそうです。
それが、欧州全体に広まり、
各地に語り継がれるようになりました。
「むかしばなしィもォ~」
「ぐるがるるる?」(←訳:進化するんだ?)
この御本では、ペロー昔話集の
『眠れる森の美女』
『赤ずきんちゃん』
『青ひげ』
『長靴をはいた猫』
『サンドリヨン』
などを取り上げ、
グリム童話との違い、
キャラクターや背景の差が
丁寧に解析されています。
その中で、私ネーさが感動すらおぼえたのは、
『サンドリヨン』(シンデレラですね)よりも、
『長靴をはいた猫』の章だったんですけど。
「にゃんこォ、でスかァ?」
「がるるるぐる!」(←訳:アニメが有名!)
現ジブリの高畑さん&宮崎さんが制作スタッフに参加した東映の長編セルアニメや、
米国ではCGでアニメ化された『長靴をはいた猫』。
その本質を、著者・末松さんは鋭く喝破します――
一口で言えば、フランス民話の特色は
《この世は馬鹿と悪党の集まりである。
バカになるよりはむしろ悪党を目指せ》
という価値観に貫かれている。
「ええええェ~ッ??」
「ぐるるがるるぐるっ?」(←訳:それが童話の本質っ?)
驚き呆れつつも、
『長靴をはいた猫』のストーリーを思い返してみると……
おお、その通りかも?
権謀術数を駆使して
主人である粉屋のせがれを
のし上がらせてゆく猫!
王さまも人食い鬼も、粉屋のせがれさえも、
彼=猫にとっては操るべき人形に過ぎない?
「そッ、そうなのォでスかッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:恐るべき策略家!)
さすがはペローさん、
ルイ14世の宮廷を泳ぎ切った知識人だわ。
『長靴をはいた猫』に
こんなウラの顔があったとは。
「たのしィ~けれどォ~…」
「ぐるるがる!」(←訳:コワい顔だ!)
まだまだ謎に満ちた《昔話》の世界を遊泳する
楽しいノンフィクション、
映画好きな御方にも
児童文学好きな御方にもおすすめです。
手に取ってみてくださいね~♪