「こんにちわッ、テディちゃでッス!
はらはらァ、そわそわッ!」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!緊張です!)
こんにちは、ネーさです。
CL準決勝1stレグの試合は、もう間もなく開始……!
ユヴェントスを応援する私ネーさ、今夜は眠れそうにありませんが、
活字マニアの皆さまは、ふっふっふっ、
こちらの御本で眠れぬ夜を過ごしてくださいな~♪
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―― ばけたま長屋 ――
著者は輪渡颯介(わたり・そうすけ)さん、2014年12月に発行されました。
スカイエマさんによる表紙画からは、
ええ、聴こえてきますね、
ドロロン!
ヒュ~ドロドロ!という効果音が。
「もッ、もしやッ、それはッ、あのッ?!?」
「ぐるがるるっ??」(←訳:アレですかっ??)
「でもォ、あれにィしてはァ~…」
「がるるぐるるる?」(←訳:雰囲気明るいよ?)
御本の題名から、なんとな~くお分かりでしょうか。
『ばけ』って記されているくらいですから、
はい、ここに登場する某長屋には……
出ます。
「ひいいいッッ!」
「ぐるるー!」
新しく入居したばかりの弦次(げんじ)さんは、
まったく知りませんでした。
店賃(たなちん)、つまり借り賃が安いのには
そういう理由があったのか!
「まんまとォ~」
「がるるるる!」(←訳:やられたね!)
お江戸の時代の、はて、いつの頃のことでしょう。
弦次さんは、
厳しい親方のもとで修業をし、
年季を終え、御礼奉公も済んで
独立したばかりの
指物(さしもの)師さん。
現代風に言えば、起業したばかりの
ピヨっ子経営者さんだわね。
社長兼社員の自分ひとり、
夢はでっかく、不安もでっかい、
門出の日々。
ですから、経費を節約したくて、店賃の安いこの長屋へ
越してきてしまったのですが。
「こうなッたらァ~、にげだそうゥ!」
「ぐるがっるるる!」(←訳:また引っ越しだ!)
長屋が静かなのは、
弦次さんと、
もひとりの住人・三五郎さんの他に店子がいないから。
店賃が安いのは、
本当に“出る”から。
と分かった後でも、
弦次さん、引っ越しには踏み切れません。
だって、家族親戚、友人知人、弟弟子たちにも
断言しちゃったのです。
俺はここに根を下ろして一人前になる!とね。
「みえッぱりィ!」
「がるっるる!」(←訳:意地っ張り!)
理由は、もうひとつ、あります。
“出る”という噂につられて、
ひとりの絵師さんが長屋の新住人となりました。
雲居朔天(くもい・さくてん)と名乗るその町絵師さんは、
幽霊画を描きたいがために、
この長屋に越してきたのです。
リアルを追及する朔天さんに
リアルな、いえ、正真正銘の幽霊を見せるべく、
弦次さんは奮闘いたします。
……怖いもんなんて聞きたくも見たくもねえんだけどなぁ、俺。
とボヤきながら。
「あはァ! こわがりィでスかッ?」
「ぐるるるがる!」(←訳:ビビリ屋さん!)
最近流行っているオカルトユーモアお江戸ファンタジー小説かしら?
そう思っていると、
物語は良い意味で読み手を裏切る方向へ
つつーっと進んでゆきます。
はたして、
朔天さんはみごと幽霊画をモノにすることが出来るのか――
「こわいィ~けどォ~…」
「がるるぐるるがるる!」(←訳:怖さを上回る好奇心!)
落語の風味もキラリと光る、
ライトでエンタな時代小説は
楽しいフィクションが読みたい!とお望みの活字マニアさんにおすすめです。
ぜひ、一読を♪
はらはらァ、そわそわッ!」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!緊張です!)
こんにちは、ネーさです。
CL準決勝1stレグの試合は、もう間もなく開始……!
ユヴェントスを応援する私ネーさ、今夜は眠れそうにありませんが、
活字マニアの皆さまは、ふっふっふっ、
こちらの御本で眠れぬ夜を過ごしてくださいな~♪
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―― ばけたま長屋 ――
著者は輪渡颯介(わたり・そうすけ)さん、2014年12月に発行されました。
スカイエマさんによる表紙画からは、
ええ、聴こえてきますね、
ドロロン!
ヒュ~ドロドロ!という効果音が。
「もッ、もしやッ、それはッ、あのッ?!?」
「ぐるがるるっ??」(←訳:アレですかっ??)
「でもォ、あれにィしてはァ~…」
「がるるぐるるる?」(←訳:雰囲気明るいよ?)
御本の題名から、なんとな~くお分かりでしょうか。
『ばけ』って記されているくらいですから、
はい、ここに登場する某長屋には……
出ます。
「ひいいいッッ!」
「ぐるるー!」
新しく入居したばかりの弦次(げんじ)さんは、
まったく知りませんでした。
店賃(たなちん)、つまり借り賃が安いのには
そういう理由があったのか!
「まんまとォ~」
「がるるるる!」(←訳:やられたね!)
お江戸の時代の、はて、いつの頃のことでしょう。
弦次さんは、
厳しい親方のもとで修業をし、
年季を終え、御礼奉公も済んで
独立したばかりの
指物(さしもの)師さん。
現代風に言えば、起業したばかりの
ピヨっ子経営者さんだわね。
社長兼社員の自分ひとり、
夢はでっかく、不安もでっかい、
門出の日々。
ですから、経費を節約したくて、店賃の安いこの長屋へ
越してきてしまったのですが。
「こうなッたらァ~、にげだそうゥ!」
「ぐるがっるるる!」(←訳:また引っ越しだ!)
長屋が静かなのは、
弦次さんと、
もひとりの住人・三五郎さんの他に店子がいないから。
店賃が安いのは、
本当に“出る”から。
と分かった後でも、
弦次さん、引っ越しには踏み切れません。
だって、家族親戚、友人知人、弟弟子たちにも
断言しちゃったのです。
俺はここに根を下ろして一人前になる!とね。
「みえッぱりィ!」
「がるっるる!」(←訳:意地っ張り!)
理由は、もうひとつ、あります。
“出る”という噂につられて、
ひとりの絵師さんが長屋の新住人となりました。
雲居朔天(くもい・さくてん)と名乗るその町絵師さんは、
幽霊画を描きたいがために、
この長屋に越してきたのです。
リアルを追及する朔天さんに
リアルな、いえ、正真正銘の幽霊を見せるべく、
弦次さんは奮闘いたします。
……怖いもんなんて聞きたくも見たくもねえんだけどなぁ、俺。
とボヤきながら。
「あはァ! こわがりィでスかッ?」
「ぐるるるがる!」(←訳:ビビリ屋さん!)
最近流行っているオカルトユーモアお江戸ファンタジー小説かしら?
そう思っていると、
物語は良い意味で読み手を裏切る方向へ
つつーっと進んでゆきます。
はたして、
朔天さんはみごと幽霊画をモノにすることが出来るのか――
「こわいィ~けどォ~…」
「がるるぐるるがるる!」(←訳:怖さを上回る好奇心!)
落語の風味もキラリと光る、
ライトでエンタな時代小説は
楽しいフィクションが読みたい!とお望みの活字マニアさんにおすすめです。
ぜひ、一読を♪