テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ならでは、の《解放力》!

2015-05-21 21:50:00 | ブックス
 こんにちはっ、ネーさです!
 せーのっ!

  
  
 祝!ユヴェントスFCコッパ・イタリア勝利~!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きゃほほゥ!おめでとうございまスゥ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!これで二冠!)

 リーグ優勝とコッパの二冠を得て、
 残すはベルリンでのチャンピオンズリーグ決勝戦……!
 ふっふっふっ、バクバクする心臓を宥めつつ、
 本日の読書タイムに参りましょう。
 こちらを、どうぞ~♪

  



             ―― 怪獣文藝の逆襲 ――



 著者は(五十音順に)、有栖川有栖さん、井上伸一郎さん、大蔵崇裕さん、
 太田忠治さん、梶尾真治さん、小中千昭さん、園子温さん、
 樋口真嗣さん、山本弘さん、2015年3月に発行されました。
 以前に御紹介しました『怪獣文藝』に次ぐ、
 シリーズ第二作品が、こちらです!

「かッ、かいじゅうゥ!」
「ぐるるぅ~!」(←訳:逃げろぉ~!)

 昨夜の豪雨と雷、
 コッパ・イタリア戦で寝不足のショボショボ眼も
 しゃきんと覚醒すること間違いなし、、
 これぞ怪獣出現!な表紙画(装画は田島光二さん!)の御本には、
 9編の『怪獣文藝』、
 すなわち《怪獣のものがたり》が収録されています。

「ごうかァでスねッ!」
「がるるぐる!」(←訳:執筆陣充実!)

 怪獣大好き!
 はい、怪獣モノ書きます!と手を挙げた著者さんたちの顔ぶれが、
 今回は一段と豪華です。

 いちばんの珍種、あら失礼、奇特な著者さんは
 映画監督・詩人の園子温(その・しおん)さんでしょうか。

 同じく映画監督の小中千昭(こなか・ちあき)さん、
 アニメ雑誌『月刊ニュータイプ』創刊時に副編集長をつとめた
 井上伸一郎(いのうえ・しんいちろう)さんは
 小説執筆はこれが初めて、なのだそうですよ。

「でびゅーさくひんがァ~…」
「ぐるっ!」(←訳:怪獣っ!)

 ミステリマニアさんは、
 有栖川有栖さんのお名前にグッと来るのじゃないかしら。

 密室、トリック、アリバイ崩し等を得意とする
 本格ミステリのマエストロ有栖川さんは
 どのようなな怪獣小説を著したのかというと……

     ――子供の頃から、よく怪獣の夢を見る――

 そんな書き出しから始まる『怪獣の夢』は、
 ちょっと内省的で、
 SFの要素も感じられ、
 レイ・ブラッドベリさん?
 いや、スティーブン・キングさんっぽい?
 と戸惑いますが、読み進むうち、辿り着いた結末は。

「こうゥきましたかッ!」
「がるぐる!」(←訳:納得かも!)

 御本のトリを飾るのは、
 前述の井上伸一郎さんによる『聖獣戦記 白い影』。

 これが!
 見事に《怪獣》してます!
 なんとも“絵になる”作品なんですよ。
 SF的な解放感を備えた、
 スケールの大きい物語です。

「めにィみえるゥようでス!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:怪獣召喚成功!)

 編者の東雅夫さん入魂の、
 御本冒頭の『はじめに』、
 巻末の
 『生きかわり死にかわり、かれらは逆襲する――あとがきに代えて』も
 読み漏らさないでくださいね。
 怪獣を愛する者の心意気、ここにあり!

「なぎたおされるゥ、こうそうびるッ!」
「がるーるぐるるがる!」(←訳:タワーに巣食う巨虫!)

 ついでながら、シリーズ次作では、
 映画監督のギレルモ・デル・トロさんに
 執筆依頼をしてはいかがかと…………ムリかなぁ?




 
コメント
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