「こんにちわッ、テディちゃでス!
う~むゥ? いないィでスねッ?」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!静かな夜です!)
こんにちは、ネーさです。
コノハズクのポゥポゥちゃん(仮名)、昨夜はやって来ませんでしたね……。
今日は来るかな?
でも、ネーさ家の庭の樹に営巣してニュースになっちゃったらどうしよう?
いや、ちびちびな仔コノハズクはきっと可愛いぞ♪
と、相反する感情に揺れつつ、
さあ、本日も読書タイムです~!
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―― ナチスと精神分析官 ――
著者はじゃっく・エル=ハイさん、原著は2013年に、
画像の日本語版は2015年4月に発行されました。
英語原題は『THE NAZI AND THE PHYCHIATRIST』、
米国のジャーナリスト・エル=ハイさんによるノンフィクション作品は
……重い!
「てーまがァ、おもいィ?」
「ぐるるがる?」(←訳:内容が重い?)
テーマも内容も、重たいです。
御本の題名から推察できますように、
著者エル=ハイさんが追うのは、
第二次世界大戦直後、
ニュルンベルン裁判の被告となったナチスドイツの高官たち、
そして、
彼らの精神状態を調査する任に就いた
ひとりの医師。
戦争末期のドイツで、
ナチスの幹部たちを拘束する収容所で、
緊迫する裁判の現場で、
さらには判決が出た後、
彼らの心に何事が起ったのか――
「それはァ、おもたいィでス~…」
「がっるる~…」(←訳:ずっしり~…)
敗戦国の指導者を裁くことは、珍しくありません
(その正否は別として)。
古代から続く慣習であるとすら言えますが、
勝者・連合国側のリーダー米国は
そこに精神鑑定を持ち込みました。
彼らは、正気なのか?
彼らを犯罪行為に走らせた特別な精神疾患があるのだろうか?
米国陸軍の病院で顧問精神医として働いていた医師が、
被告たちが寝起きする収容所へ赴任してきます。
「じゅうだいなァ、にんむゥ!」
「ぐるるがるがるぅ~…」(←訳:重たい任務だよぅ~…)
ひとの、こころの内側を探る。
それがいかに陥穽に満ちたものであるか、
医師と、裁判に臨んだ者たちは
思い知らされる事態になります。
「なにがァ、ほんとうゥなのかッ?」
「がるるるるぐるるるる?」(←訳:被告自身にも分からない?)
―― 深淵を覗きこむ者は、深淵から見詰められてもいるのだ ――
そんな言葉を想い起こさせる、
悲劇が静かに押し寄せてきます。
まるで、
人びとのこころを操り、
こころの深淵を覗いた罰であるかのように。
「やぱりィ~…」
「ぐる!」(←訳:重い!)
暗黒の、出口のない迷路。
冷静に読もうと努めながらも、
嘆息せざるを得ない、戦争の闇。
重い、どこまでも重い内容ではありますが、
皆さま、どうか一読を。
う~むゥ? いないィでスねッ?」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!静かな夜です!)
こんにちは、ネーさです。
コノハズクのポゥポゥちゃん(仮名)、昨夜はやって来ませんでしたね……。
今日は来るかな?
でも、ネーさ家の庭の樹に営巣してニュースになっちゃったらどうしよう?
いや、ちびちびな仔コノハズクはきっと可愛いぞ♪
と、相反する感情に揺れつつ、
さあ、本日も読書タイムです~!

―― ナチスと精神分析官 ――
著者はじゃっく・エル=ハイさん、原著は2013年に、
画像の日本語版は2015年4月に発行されました。
英語原題は『THE NAZI AND THE PHYCHIATRIST』、
米国のジャーナリスト・エル=ハイさんによるノンフィクション作品は
……重い!
「てーまがァ、おもいィ?」
「ぐるるがる?」(←訳:内容が重い?)
テーマも内容も、重たいです。
御本の題名から推察できますように、
著者エル=ハイさんが追うのは、
第二次世界大戦直後、
ニュルンベルン裁判の被告となったナチスドイツの高官たち、
そして、
彼らの精神状態を調査する任に就いた
ひとりの医師。
戦争末期のドイツで、
ナチスの幹部たちを拘束する収容所で、
緊迫する裁判の現場で、
さらには判決が出た後、
彼らの心に何事が起ったのか――
「それはァ、おもたいィでス~…」
「がっるる~…」(←訳:ずっしり~…)
敗戦国の指導者を裁くことは、珍しくありません
(その正否は別として)。
古代から続く慣習であるとすら言えますが、
勝者・連合国側のリーダー米国は
そこに精神鑑定を持ち込みました。
彼らは、正気なのか?
彼らを犯罪行為に走らせた特別な精神疾患があるのだろうか?
米国陸軍の病院で顧問精神医として働いていた医師が、
被告たちが寝起きする収容所へ赴任してきます。
「じゅうだいなァ、にんむゥ!」
「ぐるるがるがるぅ~…」(←訳:重たい任務だよぅ~…)
ひとの、こころの内側を探る。
それがいかに陥穽に満ちたものであるか、
医師と、裁判に臨んだ者たちは
思い知らされる事態になります。
「なにがァ、ほんとうゥなのかッ?」
「がるるるるぐるるるる?」(←訳:被告自身にも分からない?)
―― 深淵を覗きこむ者は、深淵から見詰められてもいるのだ ――
そんな言葉を想い起こさせる、
悲劇が静かに押し寄せてきます。
まるで、
人びとのこころを操り、
こころの深淵を覗いた罰であるかのように。
「やぱりィ~…」
「ぐる!」(←訳:重い!)
暗黒の、出口のない迷路。
冷静に読もうと努めながらも、
嘆息せざるを得ない、戦争の闇。
重い、どこまでも重い内容ではありますが、
皆さま、どうか一読を。