テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

― 挿絵が語る、森と湖の国 ―

2015-12-17 21:50:56 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あれれッ? いないィでスよゥ!」
「がるる!ぐっるがるる?」(←訳:虎です!メッシさんは?)

 こんにちは、ネーさです。
 ユヴェントスが勝利して無事にイタリア杯8強入りした今日は、
 余裕をもってバルセロナ対広州戦を観賞できますが、
 メッシさんがベンチにいないのには、
 少なからずガッカリ……ですね。
 決勝戦では彼のゴールが見られることを期待しつつ、
 さあ、本日の読書タイムは、
 こちらのアート本を、どうぞ~♪

  



        ―― 北欧の挿絵とおとぎ話の世界 ――



 解説・監修は海野弘(うんの・ひろし)さん、2015年11月に発行されました。
 『Northern European Folk Tale Mythological Illustration』と
 英語題名が付されています。

 シリーズ第一作『おとぎ話の幻想挿絵』刊行以来、大好評の
 《世界のおとぎ話》シリーズの最新作は、
 北欧の挿絵本を特集したこちらの御本ですよ♪

「ほくおうゥ、ッていうとォ~…」
「ぐーるる!」(←訳:ムーミン!)

 そうよね、
 日本では大人からチビっ子まで、
 トーベ・ヤンソンさんの《ムーミン》シリーズを
 知らない御方はいないでしょうけど……

 ヤンソンさん以外にも
 素晴らしい、いえ、瞠目すべき画家・挿絵画家さんが
 大勢いるのです、北欧には。

 先ずは、監修者・海野さんによる解説や、
 北欧神話・文化の基礎知識などに触れつつ、
 第一章『北欧の神話とおとぎ話』を
 ひもといてみましょう。

「わほゥ! からふるゥ!」
「がるぐぅるるる!」(←訳:寒色じゃないね!)

 長い冬を過ごさねばならない北欧の地。
 だからこそ、なのでしょうか、
 家々の内側は色彩豊かなインテリアに満たされていると
 聞いたことがあります。

 《挿絵の黄金時代》といわれる、
 19世紀後半~20世紀後半に出版された“絵のある本”も、
 北欧の画家さんによる挿絵本作品は、
 それはそれはカラフル!

 高緯度地域の短い夏の、
 燃えるような色々を
 ギュギュっと画面に注ぎ込んだかのような、
 比類ない鮮やかさ!

「テディちゃ、これがァいいなッ♪」
「ぐるるがっるる!」(←訳:ボクはこっちの!)

 北欧の挿絵画家さんたちをあまり知らない方々に
 特にじっくり眺めていただきたいのは、

 カイ・ニールセンさん、
 カール・ラーションさん、
 ヨン・パウエルさん、
 グスタフ・テングレンさん、

 といった画家さんの作品です。

 カイ・ニールセンさんの絵本『太陽の東、月の西』は
 邦訳もされたことのある作品ですが、
 この御本では、ニールセンさんの他の挿絵本も
 紹介されていますよ♪
 印刷も、なかなかきれいに仕上がっています(←ここ大事!)。

「おうさまやァ、おひめさまッ!」
「がるーるるぐるる!」(←訳:トロールや深い森!)

 ディズニー作品にも多大な影響を与えている
 黄金時代の挿絵本の美。

 第二章『北欧の挿絵画家たち』のラスト近くには
 トーベ・ヤンソンさんのカラー画も
 掲載されていますので、
 挿絵本初心者さんもリラックスして
 読んでみてくださいな。

「ほんやさんのォ~」
「ぐーるるがーるーる!」(←訳:アート本コーナーで!)
「さがしてみよゥッ!」

 そして北欧アート&インテリア大好きな御方にも
 おすすめしたい一冊です。
 冬の夜の読書タイムに、ぜひ♪
 
 
 

 
 
コメント
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