テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

昔も、いまも、これからも。

2015-12-18 21:30:37 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 すッかりィ~かんこうゥきぶんッ?」
「がるる!ぐるるるがる?」(←訳:虎です!市バスで遊覧?)

 こんにちは、ネーさです。
 結石で休養中のメッシさんを除き、
 バルセロナの選手さんたちは日本滞在を楽しんでいるらしいわ。
 イニエスタさんが横浜観光している様子は
 彼のツィッターで見られるようですので、
 バルサファンの方々は彼のツィートを御覧あれ♪
 活字マニアの皆さまは、
 さあ、こちらの御本で、読書タイムを、どうぞ~♪

  



         ―― 胸を打つ日本の美しい物語 ――



 著者は、新見南吉(にいみ・なんきち)さん、
 浜田廣介(はまだ・ひろすけ)さん、
 宮沢賢治(みやざわ・けんじ)さん、小川未明(おがわ・みめい)さん、
 2015年11月に発行されました。
 『小学生のうちに読んでおきたい』と副題が付されています。

「たんぺんしょうせつゥ、でスよゥ~!」
「ぐるるがるる!」(←訳:全部で10作!)

 この御本に収録されているのは、
 日本を代表する童話作家さんたちの
 短編10作品――

 新見南吉さんの
 『手ぶくろを買いに』
 『でんでん虫の悲しみ』
 『ごんぎつね』

 浜田廣介さんの
 『むく鳥のゆめ』
 『光の星』
 『泣いた赤おに』

 宮沢賢治さんの
 『注文の多い料理店』
 『セロひきのゴーシュ』

 小川未明さんの
 『野ばら』
 『月夜とめがね』

「ふァいッ! よんだことォ、ありまスゥ!」
「がるるるるぐるるる!」(←訳:未読作品もあります!)

 そうですね、
 宮沢賢治さんの2作品は名作中の名作として
 広く知られています。
 『手ぶくろを買いに』『ごんぎつね』、
 『泣いた赤おに』『月夜とめがね』は
 絵本などで未就学児童さんたちにも
 読まれている作品でしょうか。

 けれど、私ネーさ、
 浜田廣介さんの『むく鳥のゆめ』、
 新見南吉さんの『でんでん虫の悲しみ』は
 この御本で初めて知りました。

「むくどりッてェ~、あのォ~…」
「ぐるるるるがるる?」(←訳:うるさい鳥ですか?)

   野原のまん中にたつ、古いくりの木。
   木のほらには、
   むく鳥の子が父さん鳥をすんでいました。

 夜に、日に、むく鳥の子が待つものとは……?

「こてんてきなァ、てーまッ?」
「がるぐるる!」(←訳:でも美しい!)

 『でんでん虫の悲しみ』は、
 コクトーさんの詩句『わたしの耳は貝の殻』を
 ふと思い出さずにはいられないような、
 “から”にまつわる掌編作品です。

 本を読むことに慣れている人なら、
 一分もあれば読み終えてしまう長さの物語なのですが、
 あとに残る波紋が、なるほど、美しい!

「じわわァ~んッ!」
「ぐるるるる!」(←訳:と来るのだ!)

 巻末には、
 《名作童話が生まれた時代》と題されたコラムと
 作家さんたちの略伝が掲載されています。

 それぞれの作家さんのファンの方々は、
 昔風の肖像写真や初版本の資料写真に
 瞳をうるうるさせちゃうかもしれませんよ。

「めいさくがァ、うまれたァ、はいけいィ!」
「がるぐる!」(←訳:貴重です!)

 これからも、ず~っと現役でいてほしい
 作家さんたち渾身の名作童話、
 小学生さんはもちろん、
 大人さんたちにも本気でおすすめです。
 書店さんの、或いは図書館の
 児童書コーナーで探してみてくださいね♪


  
コメント
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