テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ともに、歩む。

2015-12-03 21:51:51 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うぎゃッ! ひろッちゃッたでスゥ~!」
「がるる!ぐるるがっるー!」(←訳:虎です!スマホ拾ったー!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日の午後3時頃のこと、
 JR八王子駅近くで携帯電話を拾いました。
 私ネーさ、ソッコーで派出所に届けましたので、
 心当たりのある御方は警察署に問い合わせてみて下さいね!
 (機種はアクオスだったかな~?)
 では、ここからあらためて、
 本日の読書タイムを、どうぞ~♪

  



         ―― 陽だまりの天使たち ――



 著者は馳星周(はせ・せいしゅう)さん、2015年10月に発行されました。
 『ソウルメイトⅡ』と副題が付されたこの御本は、
 2013年に刊行された『ソウルメイト』(現在は文庫版もあります)に続く、
 《犬と人間》の物語第二弾です。

「かんかいィもォ~、わんこでス!」
「ぐるがるる!」(←訳:全作ワンコ!)

 『ソウルメイト』には、
 犬種の名前を冠した短編7作品が収録されていました。
 例えば、『チワワ』『ボルゾイ』『ジャーマン・シェパード』……
 というように。

 そして、『Ⅱ』であるこちらの御本にも、
 7作の短編小説が収められています。
 登場するワンコたちは……
 
 えーと、言っちゃっていいかしら??

「むむッ、むずかしィところでスゥ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:内緒にしとこう!)

 そうね、
 『Ⅱ』ではどんなワンコたちが主役を務めているのか、
 読み手さん御自身の眼で
 初めて知っていただきたいので、
 ここでは内緒にしておきましょう。

 でも、1作品だけ、
 私ネーさのお気に入り作品の主役さんに
 お顔をちょこっと見せていただくなら――

「ふぱッ! おなかがァ!」
「ぐ~る!」(←訳:長~い!)

 バセット・ハウンド、って
 皆さまは御存知でしょうか?

 何だそれ?と首をひねった方々は、
 さあ、画像検索!
 検索がメンドくさい方々は、
 靴のブランド『ハッシュパピー』の
 シンボルキャラクターになっているワンコを
 思い浮かべて下さいな。

 短い足。
 長い胴。
 垂れた耳。

 擬音(オノマトペ)で表現するなら……

 デベデベ!

「あるくとォ、みみがァ、でべでべッ、なのでス!」
「がるるぐるぐるがるる!」(←訳:お腹もデベデベ揺れる!)

 そのデベデベが
 慣れてくると可愛くて可愛くて!
 
 登場人物のひとり(人間です)にも
 “バセットってもともとぶさ可愛い犬種”
 とか堂々と言われちゃってるくらい、
 公認デベデベ犬なのです♪

 けれど、亜紀ちゃんの愛犬ルカくんは、
 デベデベなバセットではあっても
 出会う人たちから
 イケメンねえ、と誉められる器量良しワンコでした。

「でしたッ??」
「ぐるるがる?」(←訳:過去形なの?)

 ルカくんの4回目の月命日、
 帰宅した亜紀ちゃんは驚きます。
 
 バセット犬・ハウンドがいる!
 この子はいったい……?

「ぬいぐるみィッ?」
「がるるぐるるるる!」(←訳:違うよ生きてるよ!)

 “犯人”は、お母さんでした。

 亜紀ちゃんのお母さんが、
 レスキュー団体から連れてきたワンコ、なのですが。

 ルカくんを失ってとても悲しんでいる亜紀ちゃんは
 怒りに身を震わせます。

  新しい家族だなんて!
  わたしが会いたいのはルカなのに!

 そんな彼女に、
 アンジュ(天使)という名を持つデベデベ犬くんが
 どんな《顔》を見せてくれるのか、というと――

 はい、ここから先は
 御本を読んでくださいねー!
 読み終えたら、
 バセット・ハウンドのファンになってしまうことは
 間違いありません♪

「でべでべにィ、しんきんかんッ!」
「ぐるがる~!」(←訳:もう夢中~!)

 著者・馳さん撮影による表紙写真、
 作品の扉に描かれている村尾亘さんのイラスト、
 そして巻頭詩『いつもそばにいるよ』も
 じっくり味わってください。

 ワンコ好きさんには
 なによりおすすめの《いのちの讃歌》、
 ぜひ、一読を。
 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする