テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 紙からガラスへ? ~

2018-03-23 22:14:12 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 ふうゥ~、きんようびィなのにィ~…!」
「がるる!ぐるがるるぐるるるる!」(←訳:虎です!もう放送がないなんて!)

 こんにちは、ネーさです。
 ドラマ『アンナチュラル』が先週で終わってしまい、
 心からガッカリしております。
 これがロスっていうものなのね……と
 挫けそうになる手足をしゃっきりさせるべく、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



           ―― 硝子の魔術師 ――



 著者はチャーリー・N・ホームバーグさん、
 原著は2014年に、画像の日本語版は2018年1月に発行されました。
 英語原題は『THE GLASS MAGICIAN』、
 前回記事で御紹介しました『紙の魔術師』の続巻であり、
 三部作の第2巻なんですが……

「むむゥ! だいじけんッ、でスゥ!」
「ぐるるー!」(←訳:逃げてー!)

 三部作の第1巻『紙の魔術師』冒頭では、
 魔術師養成学院を卒業したばかりの
 シオニー・トウィルさんが登場しました。

 そのとき19歳だった彼女も、
 こちらの『硝子の魔術師』冒頭では、
 20歳の誕生日を迎えています。

「いちねんがァ、すぎましたでスゥ!」
「がるるぐる?」(←訳:激動の一年?)

 19歳の頃のシオニーさんは、
 紙の魔術師になるよう
 魔術師養成学院の校長先生に懇願され、
 いえ、実際はね、
 それは選択の余地のない“命令”でしたから、
 ただもうガッカリして、
 先生格の紙の魔術師、
 エメリー・セインさんの家の前で
 涙をこらえていたものの。

 一年という月日は、
 シオニーさんの意識に
 大きな変化をもたらしました。

「かみのォまじゅつゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:学ぶ気満々!)

 紙なんか!
 とウンザリしていた新米魔術師さん、
 今は紙の魔術に興味を持ち、
 もっと深く知りたい!学びたい!と
 考えるようになりました。

 それって、えへん、
 エメリー先生への“想い”が
 彼女を変えたため、でもあるのでしょうか。

 あるいは、
 何か別のチカラが働いているのでしょうか。

「それよりィ、にげないとォ!」
「がる!ぐる!」(←訳:火が!煙が!)

 おっと、そうでした、事件!なのでした。

 紙の魔術師の必修単位として
 教育委員会が定めている、
 紙の工場見学。

 白い蒸気をもくもくと吐き出す
 ダートフォード紙工場の
 見学ツアーに参加したシオニーさんが目にしたのは
 まっさらな白い紙……ではなく、
 真っ赤な火?

「とにかくゥ、そとへッ!」
「ぐっる!がっる!」(←訳:走って走って!)

 工場を包む炎と、
 シオニーさんを包囲する姿なき悪意。

 それは何者の?
 何のための?

「まだまだァ、ごりむちゅうゥ!」
「がるぐる!」(←訳:犯人不明?)

 第1巻『紙の魔術師』以上に
 スリルとサスペンスが詰めこまれている
 第2巻『硝子の魔術師』、
 ファンタジー好きな活字マニアさんに、
 おすすめの冒険物語は
 第3巻『真実の魔術師』が
 書店さんの新刊コーナーに並んでいるはずですよ。
 第1巻から順番に
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
 
 
 
コメント
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