「こんにちわゥ、テディちゃでス!
ふァいッ! あッたかいィ~のでッ!」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!加速です!)
こんにちは、ネーさです。
ここ八王子市でも、今日は気温が上昇しました。
ソメイヨシノのお花も、日当たりの良い場所では
4分咲き程度になったでしょうか♪
あまり咲き急がないでおくれよ~と願いつつ、
さあ、読書タイムです。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
―― コリーニ事件 ――
著者はフェルナンド・フォン・シーラッハさん、
原著は2011年に、日本語訳文庫版は2017年12月に発行されました。
ジャンルとしては、前回記事で御紹介しました
『万屋大悟のマシュマロな事件簿』と同様、
ミステリ作品ということになるのですが……
「ふんいきィ、ちがいィまスゥ!」
「がるぐるるるる!」(←訳:法廷ミステリだ!)
著者シーラッハさんの作品では、
2016年に刊行された『テロ』(原著は2015年刊)が
大きな話題となりましたよね。
被告人は、
旅客機を撃墜した空軍のパイロット。
ただし、その旅客機はテロリストに乗っ取られていて、
7万人の観客で満員になっているスタジアムへ
突っ込む寸前だったのです。
7万人の生命を救った彼は、
旅客機の乗客の生命を見捨てた彼は、
有罪なのか無罪なのか――
「おそろしィおはなしィ、でしたでス……!」
「ぐるるがるるぐるっる!」(←訳:リアル過ぎて怖かった!)
シーラッハさんが
『テロ』に先立って著したこちらの『コリーニ事件』もまた、
“リアル=現実”感が
強くたちこめる物語です。
被害者は、
ドイツで最も裕福な男のひとり、
名士であり、勲章も受勲している実業家。
加害者は、
イタリアで生まれたけれど
もう35年もドイツで暮らしている
“一市民”。
「むゥ? なぞがァ、ないィでスよゥ?」
「がるるぐる?」(←訳:罪状は歴然?)
そうなんです。
新米弁護士カスパー・ライネンさんも
特別な気構えをもって
弁護を引き受けたわけではありません。
事件に不明な点はない。
加害者は罪を認めているし、
拘留中で逃亡のおそれはない。
《謎》など、ない。
しかし、
正式に弁護人の任に就いたライネンさんは
裁判が進むにつれ、
確信を深めてゆくのです。
ここには《謎》が、
いや、
巨大な《闇》がある――
「だんだんッ、せすじがァ~…」
「ぐるるる!」(←訳:寒くなるよ!)
これ以上、ストーリーを明かすことは許されませんが、
はたして、
ライネンさんが法廷で見出す真実とは?
また、御本巻末の
『補遺』と題された文章、
訳者さんのあとがきも収録されています。
この部分も、どうか読み逃がさないでくださいね。
社会派ミステリ好きさん、
それにノンフィクション好きな活字マニアさんも、
ぜひ!
ふァいッ! あッたかいィ~のでッ!」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!加速です!)
こんにちは、ネーさです。
ここ八王子市でも、今日は気温が上昇しました。
ソメイヨシノのお花も、日当たりの良い場所では
4分咲き程度になったでしょうか♪
あまり咲き急がないでおくれよ~と願いつつ、
さあ、読書タイムです。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
―― コリーニ事件 ――
著者はフェルナンド・フォン・シーラッハさん、
原著は2011年に、日本語訳文庫版は2017年12月に発行されました。
ジャンルとしては、前回記事で御紹介しました
『万屋大悟のマシュマロな事件簿』と同様、
ミステリ作品ということになるのですが……
「ふんいきィ、ちがいィまスゥ!」
「がるぐるるるる!」(←訳:法廷ミステリだ!)
著者シーラッハさんの作品では、
2016年に刊行された『テロ』(原著は2015年刊)が
大きな話題となりましたよね。
被告人は、
旅客機を撃墜した空軍のパイロット。
ただし、その旅客機はテロリストに乗っ取られていて、
7万人の観客で満員になっているスタジアムへ
突っ込む寸前だったのです。
7万人の生命を救った彼は、
旅客機の乗客の生命を見捨てた彼は、
有罪なのか無罪なのか――
「おそろしィおはなしィ、でしたでス……!」
「ぐるるがるるぐるっる!」(←訳:リアル過ぎて怖かった!)
シーラッハさんが
『テロ』に先立って著したこちらの『コリーニ事件』もまた、
“リアル=現実”感が
強くたちこめる物語です。
被害者は、
ドイツで最も裕福な男のひとり、
名士であり、勲章も受勲している実業家。
加害者は、
イタリアで生まれたけれど
もう35年もドイツで暮らしている
“一市民”。
「むゥ? なぞがァ、ないィでスよゥ?」
「がるるぐる?」(←訳:罪状は歴然?)
そうなんです。
新米弁護士カスパー・ライネンさんも
特別な気構えをもって
弁護を引き受けたわけではありません。
事件に不明な点はない。
加害者は罪を認めているし、
拘留中で逃亡のおそれはない。
《謎》など、ない。
しかし、
正式に弁護人の任に就いたライネンさんは
裁判が進むにつれ、
確信を深めてゆくのです。
ここには《謎》が、
いや、
巨大な《闇》がある――
「だんだんッ、せすじがァ~…」
「ぐるるる!」(←訳:寒くなるよ!)
これ以上、ストーリーを明かすことは許されませんが、
はたして、
ライネンさんが法廷で見出す真実とは?
また、御本巻末の
『補遺』と題された文章、
訳者さんのあとがきも収録されています。
この部分も、どうか読み逃がさないでくださいね。
社会派ミステリ好きさん、
それにノンフィクション好きな活字マニアさんも、
ぜひ!