「こんにちわッ、テディちゃでス!
おかゆゥ、いただきましたでスゥ~♪」
「がるる!ぐっるるるる!」(←訳:虎です!あったまるね!)
こんにちは、ネーさです。
七草粥をおいしくいただいて、
お腹も気持ちもほっこり温まったら、
さあ、読書タイムです♪
本日は、図版資料も多数掲載の、
こちらの御本を、どうぞ~!

―― 井上円了 ――
編者は講談社の皆さん、2019年10月に発行されました。
『Inoue ENRYO』と英語題名が、
『《哲学する心》の軌跡とこれから』と
日本語副題が付されています。
井上円了(いのうえ・えんりょう)さん(1858~1919)。
円了さんの御名前は、
以前から“怖いもの”好きな方々には
広く知られていましたが――
「ふァいッ! テディちゃもォ、しッてまスよゥ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:妖怪博士だよね!)
そうね、
この御本の冒頭には、
円了さんが使っていた名刺の写真が
掲載されていて、
『井上圓了名刺』と印字された名刺の表の面には、
こんな字句があります。
《妖怪道人號己陳》
意訳すれば、
“ご存知の通り私は妖怪道人と名乗っておりまする”
といったところで、
“ボクは妖怪のエキスパートなんです”と
円了さん御自身が公言しているわけで。
でもね。
妖怪道人とか、妖怪博士とか、
それっていったい何なのかしら?
「えッとォ、それはァ~…」
「がるるぐるるっるがる?」(←訳:妖怪に詳しいってこと?)
そう、円了さんは
各地の妖怪伝承を収集し、研究したのですが、
そこには動機がありました。
或る土地に、或る妖怪が出る。
そこには、何らかの意味が――
《理(ことわり)》があるのではなかろうか。
その《理》を知りたい。
妖しきものの正体を知りたい。
「ようかいのォ、たんきゅうゥ?」
「ぐるがるぅるる?」(←訳:究明しちゃんだ?)
小さなころから妖怪話を聞くのが好きで、
妖怪道人と自称し、
妖怪博士と呼ばれてはいても、
円了さんは、
妖怪譚を世に広めようとした訳ではありません。
妖怪現象が何を表しているのか、
その深層を見定めようとする円了さんは、
いうなれば
《妖怪否定派》なんです。
ところが、
面白いことに、この御本には、
《妖怪肯定派》――
妖怪の存在を肯定し、
妖しいものたちを身近に感じて、
親しみを込めて“彼ら”を描いていたアーティスト
水木しげるさんによる
円了さんの伝記漫画が収録されているんですよ。
「わわッ! たいけつゥでスかッ!」
「がるるるるぐるるる!」(←訳:妖怪否定派と肯定派の!)
妖怪を合理的に説明する円了さんと、
妖しきモノたちをありのままに描く漫画家・水木さん。
どう見ても正反対の、
相容れぬ立場にあるようなおふたりです。
が、正反対であるがゆえに、
円了さんの本質を、
他の誰よりも理解した水木さんは、
敬愛を注ぎつつ、
一編の作品に仕立てました。
『神秘家列伝 不思議庵主 井上円了』(2001年発表)
80ページ超の、力作です!
「これッてェ、すごォ~くゥ!」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:分かりやすいんだ!)
妖怪とは。
妖怪を生み出す人のこころとは。
こころが見晴るかす真理とは。
教育者、哲学者、
妖怪研究家にして、世界旅行家――
世に知られた《妖怪博士》の生涯、
その業績を、
活字マニアの皆さま、
ぜひ、一読してみてくださいね♪
おかゆゥ、いただきましたでスゥ~♪」
「がるる!ぐっるるるる!」(←訳:虎です!あったまるね!)
こんにちは、ネーさです。
七草粥をおいしくいただいて、
お腹も気持ちもほっこり温まったら、
さあ、読書タイムです♪
本日は、図版資料も多数掲載の、
こちらの御本を、どうぞ~!

―― 井上円了 ――
編者は講談社の皆さん、2019年10月に発行されました。
『Inoue ENRYO』と英語題名が、
『《哲学する心》の軌跡とこれから』と
日本語副題が付されています。
井上円了(いのうえ・えんりょう)さん(1858~1919)。
円了さんの御名前は、
以前から“怖いもの”好きな方々には
広く知られていましたが――
「ふァいッ! テディちゃもォ、しッてまスよゥ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:妖怪博士だよね!)
そうね、
この御本の冒頭には、
円了さんが使っていた名刺の写真が
掲載されていて、
『井上圓了名刺』と印字された名刺の表の面には、
こんな字句があります。
《妖怪道人號己陳》
意訳すれば、
“ご存知の通り私は妖怪道人と名乗っておりまする”
といったところで、
“ボクは妖怪のエキスパートなんです”と
円了さん御自身が公言しているわけで。
でもね。
妖怪道人とか、妖怪博士とか、
それっていったい何なのかしら?
「えッとォ、それはァ~…」
「がるるぐるるっるがる?」(←訳:妖怪に詳しいってこと?)
そう、円了さんは
各地の妖怪伝承を収集し、研究したのですが、
そこには動機がありました。
或る土地に、或る妖怪が出る。
そこには、何らかの意味が――
《理(ことわり)》があるのではなかろうか。
その《理》を知りたい。
妖しきものの正体を知りたい。
「ようかいのォ、たんきゅうゥ?」
「ぐるがるぅるる?」(←訳:究明しちゃんだ?)
小さなころから妖怪話を聞くのが好きで、
妖怪道人と自称し、
妖怪博士と呼ばれてはいても、
円了さんは、
妖怪譚を世に広めようとした訳ではありません。
妖怪現象が何を表しているのか、
その深層を見定めようとする円了さんは、
いうなれば
《妖怪否定派》なんです。
ところが、
面白いことに、この御本には、
《妖怪肯定派》――
妖怪の存在を肯定し、
妖しいものたちを身近に感じて、
親しみを込めて“彼ら”を描いていたアーティスト
水木しげるさんによる
円了さんの伝記漫画が収録されているんですよ。
「わわッ! たいけつゥでスかッ!」
「がるるるるぐるるる!」(←訳:妖怪否定派と肯定派の!)
妖怪を合理的に説明する円了さんと、
妖しきモノたちをありのままに描く漫画家・水木さん。
どう見ても正反対の、
相容れぬ立場にあるようなおふたりです。
が、正反対であるがゆえに、
円了さんの本質を、
他の誰よりも理解した水木さんは、
敬愛を注ぎつつ、
一編の作品に仕立てました。
『神秘家列伝 不思議庵主 井上円了』(2001年発表)
80ページ超の、力作です!
「これッてェ、すごォ~くゥ!」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:分かりやすいんだ!)
妖怪とは。
妖怪を生み出す人のこころとは。
こころが見晴るかす真理とは。
教育者、哲学者、
妖怪研究家にして、世界旅行家――
世に知られた《妖怪博士》の生涯、
その業績を、
活字マニアの皆さま、
ぜひ、一読してみてくださいね♪