テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 仰ぎ見ゆ、輝く星々 ~

2020-01-10 22:30:40 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふァふゥ! れんきゅゥ~!」
「がるる!ぐっるがるる!」(←訳:虎です!ホッとします!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、2020年最初の連休!ですね。
 この連休を、お正月疲れの回復に充てるか、
 新春SALEめぐりに走るか、
 それとも……大ヒット中の映画を観にシアターへ?
 という訳で、お休み前の読書タイムは、
 こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  


 
       ―― スターは楽し ――



 著者は芝山幹郎(しばやま・みきお)さん、
 2019年10月に発行されました。
 『映画で会いたい80人』と副題が付されています。

「♪るるゥ~♪ざッつゥ~♪えんたァていめんとォ~♪」
「ぐるーがるる!」(←訳:スター総出演!)

 モノクロ時代、
 カラー、そして現代。

 いまでは古典とされる作品で主役をつとめた伝説のスターさんから、
 現役で活躍中のスターさんまで、
 著者・芝山さんがこの御本で紹介しているのは、
 80人の映画スターさんです。

「びじんッありィ~!」
「がるぐる!」(←訳:美男あり!)

 そうねえ、
 映画スターっていえば、
 クール系美女やカワイイ系美女、
 マッチョ系だったり知的な美男……
 とジャンル分けしたくなりますが、
 芝山さんは、ふふふ、
 とてもユニークな
 “枠”に、
 スターさんたちを振り分けましたよ。

 その“枠”とは――

 【名人】
 【怪人】
 【巨人】
 【妖人】
 【野人】
 【麗人】
 【才人】
 【奇人】

「ぷふッ! かいじんッ!」
「ぐるっる!」(←訳:野人って!)

 いったいどんなスターさんが【妖人】で、
 【才人】で【奇人】なのかしら?
 
 湧き上がるニヤニヤ笑いを抑え難いまま、
 目次を順番に眺めてゆけば。

 あー、これは解るわ。

 【名人】に“枠”入りしているのは、
 フレッド・アステアさん!

「わほゥ! ごもッともォ!」
「がるぐる~!」(←訳:異議なし~!)

 それに、
 【怪人】の“枠”には、
 あはは、なるほどね、
 オーソン・ウェルズさんがいるし、
 ピーター・オトゥールさんも。

 それから、
 【巨人】の“枠”にいるのは、
 ジェームズ・ギャグニーさん、
 ハンフリー・ボガードさん!

「うんッ!なんとなくゥ~!」
「ぐるっるるる!」(←訳:分かってきた!)

 彼の、彼女の、
 【才人】たるゆえんは。
 【妖人】とする理由は。

 芝山さんは80人のスターさんたちそれぞれに、
 略伝を記し、
 出演作品について解説し、
 代表作として
 現在入手可能なDVD3作品を挙げてゆきます。

 たとえば、
 【麗人】の中の、
 オードリー・ヘップバーンさん。

 オードリーさんと
 『ローマの休日』(1953)、
 巨匠ウィリアム・ワイラー監督のエピソード、
 新人の彼女が
 アカデミー主演女優賞を獲ってしまうほどの輝き。

 そんなオードリーさんを、
 芝山さんはベタ褒めするだけでなく、
 こう評します。

  《つまり彼女は、ただの妖精ではない》

「うむゥ! うまいィ!」
「がるるふるがる!」(←訳:ホントその通り!)

 私ネーさ、個人的には、
 【妖人】の“枠”に入れられちゃった
 市川雷蔵さん、
 【才人】に“枠”入りした
 ジェリー・アンドリュースさんについての
 解説文と代表作3作品の項目を読んで
 しんみりいたしました……

 雷蔵さん……もしも長生きしてくださったら、
 どんな傑作が生まれたことでしょう。
 ジュリー・アンドリュースさん……
 メアリー・ポピンズさんは
 やはりあなたがいちばんです!

「えいがァすきなァおかたはァ~」
「ぐるるるがる!」(←訳:思い入れ深し!)

 80人のスターさんの中に、
 貴方の大好きなスターさんは、
 はたして含まれているでしょうか?

 映画&映画史好きな活字マニアさんは、
 ぜひ、この御本を手に取って
 確かめてみてくださいね。
 激おすすめの、一冊です♪
 

コメント
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