テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

 《笑》、詰め放題!

2020-01-14 22:34:05 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ことしもォ~さがしてまスゥ!」
「がるる!ぐるるるるーるぅ!」(←訳:虎です!ハンドクリームぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 今年は暖冬……だと報じられていますが、
 いややっぱりハンドクリームは必需品です!
 強力な新製品はないかなぁ~と
 ドラッグストアをハシゴした後は、
 はい、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  


 
     ―― のっけから失礼します ――



 著者は三浦しをん さん、2019年8月に発行されました。
 月刊誌『BAILA』に連載されたエッセイ60編と、
 書き下ろしエッセイ5編で構成されています。

 前回記事で御紹介しました
 P・メイルさん著『南仏プロヴァンスの25年』は
 ハーブの花が香るかのような
 叙情的さわやかエッセイ……と見せて、
 実は笑いの要素も
 ちゃあんと忍び込ませてありました。

 そうして、こちらの、
 三浦さんのエッセイは――

「むふふッ!」
「ぐるるっ!」

 ええ、もちろん心配はいりません。

 湯水のごとく
 注ぎ入れられた《笑》は、
 もう、ページの縁から溢れ、零れんばかり!

「ぱふふッ! がまんッできないィ~でス!」
「がるぐるるるぅ!」(←訳:顔がニヤけるぅ!)

 そうなのよね、
 ポーカーフェイスは、到底ムリ。
 通勤通学の列車内で読み始めたら、
 わはは♪
 と、声に出して笑ってしまうことは確実の
 危険な御本なんです。

「おすすめはァ~」
「ぐるっ!」(←訳:これッ!)

 親不知(おやしらず)を抜くべく、
 某大学病院へ行った三浦さんの担当医となったのは、
 『イケメンでSっ気の感じられる』ドクターでした。

 そのドクターを三浦さんは密かに、
 ドSドクター、
 略してDDと呼びますが……

 DDを信頼して大丈夫なのだろうか。
 経験値とか、
 腕前とか、
 どうなのだろう?と
 三浦さんの不安はいや増してゆきます。

 はたして、抜歯の首尾は……?

「つづきがァ、ありまス!」
「がっるるぐる!」(←訳:こっちも壮絶!)

 はい、某大学病院での苦闘譚には
 続編もあるんです。

 DDに左上の親不知を抜いてもらった後は、
 右上の親不知の抜歯が
 三浦さんを待っていたのでした。
 
 今回の執刀医はニュードクター、
 略してND。

 なれど、
 このNDさんはイケメンの割にヘボ……あら失礼、
 いえつまり、歯の位置がビミョーでして、
 引っ張れど叩けど、
 頑丈な親不知くんはいっかな抜けず……。

「たッ、たすけてェ~!」
「ぐるるがる!」(←訳:体力の限界!)

 疲労と恐怖で息も絶え絶えの三浦さん……
 そこへ救いの手が!

 ニュードSドクター、
 略してNDDの登場です!

「ぬッ、ぬけたァ~!」
「がっるぅ!」(←訳:やったぁ!)

 『DDの助手』、
 その姉妹編である
 『抜歯涅槃(ねはん)図』は、
 お腹の皮が捩れる傑作です♪
 
 でもね、笑い一色、
 という訳でもないんですよ。

 『あぶれる』
 と題した一編では、
 歌舞伎『三人吉三(さんにんきちさ)』への
 深遠な洞察と、
 切ない共感が記されています。
 
「ちょッとォ、しんみりィ~…」
「ぐるがるるるぅる!」(←訳:泣き笑いしちゃう!)

 《巻末おまけ書き下ろし》の
 『もふもふパンダ紀行』も、
 爆笑確定の楽しさ!
 
 和歌山県のアドベンチャーワールドに
 女子パンダにモテまくる男子パンダがいる!と聞き、
 三浦さんと編集者さんは
 現場、いえ、現地へ急行します。
 
 目当ては、当然ながら、
 かわいいかわいい子パンダ♪

「あえまスかッ?」
「がるるるぐるるっ♫」(←訳:会えるといいなっ♫)

 アドベンチャーワールドの門をくぐった
 三浦さんが目にしたものは……?

 どこどこまでも《笑》が詰まり放題の
 愉快痛快なエッセイ集、 
 全活字マニアさんにおすすめです。
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪





 
 
コメント
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