テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

― 描くひと ―

2020-01-17 22:37:24 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むむむゥ~ッ! ねんりきィ~!!」
「がるる!ぐるるがるぅ~!」(←訳:虎です!ボクも念力ぃ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 明日1月18日はセンター試験日だというのに、
 関東地方では雪の予報が……!
 雪雲よ去れ!
 寒気よ来るな!と
 受験生さんたちのために念力を上空へ飛ばします。
 せめて交通網は無事でありますように、と願いつつ、
 さあ、本日の読書タイムは、
 こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
       ―― 谷口ジロー ――



 編者はコロナ・ブックス編集部の皆さん、
 2018年10月に発行されました。
 『Le monde de Jirô Taniguchi』と仏語題名が、
 『描くよろこび』と日本語副題が付されています。

「あッ! このォひょうしィ!」
「ぐるるるる!」(←訳:五郎さんだ!)

 仕事の合間、あるいは仕事終わりに。

  腹が減った!

 と、美味しいものを探しては、
 “孤高で自由”に食事を楽しむ――

 TV化もされた人気漫画
 『孤独のグルメ』は、
 活字マニアの皆さまにも
 映像好きな方々にもお馴染みですよね。

「きせつのォめぐみィ~!」
「がるるぐる!」(←訳:土地の名物!)

 私ネーさも、
 2019年秋季のベストドラマは?と訊かれたら、
 『孤独のグルメ』です!と即答します。
 松重豊さん演じる井之頭五郎さんが、
 今週は、来週は、
 どんな食べっぷりを見せてくれるのか、
 楽しみで仕方がなかったわ♫

 と、現時点では、
 谷口ジローさんの御名前は、

 久住昌之さん原作『孤独のグルメ』の、
 画を担当した漫画家さん!

 なのだと認識しておられる方が
 大多数かと思われますが、
 ええ、もちろん、
 谷口さんのお仕事は
 『孤独のグルメ』だけではないんです。

「めいさくゥ、やまほどッ!」
「ぐるるがるぐる!」(←訳:ハズレなしです!)

 ルーヴル美術館からの依頼作品『千年の翼、百年の夢』
 水彩画集『VENICE』……

 この御本には、
 1970年から1985年、
 1986年から1996年、
 1997年から2017年の3期に分けて
 谷口さんの原画を掲載し、
 また、
 漫画の原作者である原田宗典さん・久住昌之さん・
 夢枕獏さん・川上弘美さんたち
 “仕事仲間”さんからの寄稿や、
 漫画家・松本大洋さんへのインタビュー、
 萩尾望都さんによる回想などが収録されています。

 巻末には、
 幻のデビュー作・単行本未収録だという、
 『声にあない鳥のうた《前編》』もあり――

「こッ、これッ!」
「がるる~??」(←訳:後編は~??)

 未掲載の後編……
 いったいどうなってるんでしょう?
 ああ、読みたい!
 それに、
 初期の作品で単行本未収録というものが
 他にもけっこうある?
 ああ、それも読みたい!!

「しゅッぱんッ、してほしいィでス!」
「ぐるがる!」(←訳:全集とか!)

 谷口ジローさん((1947~2017)。

 原正人さんによれば、
 《谷口ジローほど
 フランスに愛されている日本人マンガ家はいないだろう》。

 久住昌之さんによれば
 《1コマ一日がかり当たり前、という緻密さ》
 《永遠に古びない》、
 そして
 《会うといつもニコニコしていて、やさしかった》。

 いつまでも忘れない、
 忘れたくない、
 ひとりの《描くひと》に捧げる哀惜の書ともいうべき一冊を、
 皆さま、ぜひ手に取ってみてくださいね♪

 
 
コメント
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