テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 《東京》発、《白亜紀》行き ~

2020-01-30 22:39:55 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 いつのまにかァ~しゅうりょうゥ??」
「がるる!ぐるるる、がるるるる!」(←訳:虎です!スゴイね、おフランス!)

 こんにちは、ネーさです。
 2019年の12月初旬から始まり、
 大騒動になっていたフランスの大規模ストは、
 今週の前半、いつの間にか終了??
 現地のパリジャン&パリジェンヌさんたちも
 え?いつ終わったの?とびっくりだったそうです。
 ともあれ、卒業旅行にお出掛け予定の方々には
 朗報ですね~♫
 良い旅ができますように!と旅立ちを寿ぎながら、
 さあ、本日の読書タイムは、
 こちらの御本を、どうぞ~!

  



  ―― 恐竜博士の めまぐるしくも 愉快な日常 ――



 著者は真鍋真(まなべ・まこと)さん、
 2019年7月に発行されました。
 著者・真鍋さんの履歴&肩書は、
 米国イェール大学大学院修士課程、
 英国ブリストル大学大学院博士課程修了、
 国立科学博物館地学研究部研究官を経て、
 現在は国立科学博物館標本センター・
 分子生物多様性研究資料センター・センター長であり、
 理学博士にして古生物学者、
 そして博物館展示や展覧会の監修者さんでもあって……
 つまりは。

 《恐竜博士》!

「はかせッ!」
「ぐるるがるる~!」(←訳:しかも恐竜の~!)

 国立科学博物館で《恐竜展》が開催される、となれば、
 ええ、真鍋博士の出番です。

 コンセプトを決める。
 出展に関して、
 標本を所蔵する研究所や公共機関と交渉する。
 交渉が成立したら、標本を運搬して、
 さて、どのように標本を並べようか。
 解説は、図録は、グッズは――

 恐竜大好き!いつか恐竜について専門的に学びたい!
 いや、恐竜の全身骨格発掘をするぞ!
 新種だって発見しちゃうぞ!
 と夢見ている少年少女さんたちには、
 これって憧れのお仕事ですね。

「はかせェはァ、みんなのォあこがれッ♪」
「がるぐるる!」(←訳:人気なんだ!)

 では、真鍋博士は、どうやって
 《恐竜博士》
 になったのでしょう?

 チビッ子の頃から恐竜マニアだった?
 恐竜の絵本や図鑑に埋もれていた?

「……じつはァ~…」
「ぐるるがる~!」(←訳:趣味は旅行~!)

 真鍋さんが育ったのは、
 東京の真ん中――都心部でした。 

 小学校は千代田区で、
 生まれてからずっとマンション暮らし。
 庭はなく、
 ちゃんと生き物を飼った経験もなく。
 
   でも、両親の故郷である愛媛によく遊びに行ったし、
   生きものは大好きだし、
   昆虫や、カエルも平気!
   ん~、ヘビはね、苦手だけど。

   それから、《初めての冒険》は、
   小学4年生頃の、一人旅!

   瀬戸内海にある真鍋島(まなべしま)、
   僕と同じ名前の島へ行ったんだ!
 
 この冒険が、
 現在の真鍋博士の素地となりました。
 
 大学受験の際、制度が変わったため、
 慌てて始めた地学の勉強。
 合格した大学では地学科に進み、
 大学院では古生物学を専攻。
 化石を研究したくて、
 米国へ、
 英国へ。

「きょうりゅうゥのォ、ほんばッ、でスねッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:最先端を学ぼう!)

 第1章『旅好き少年と恐竜の出会い』
 第2章『恐竜博士のお仕事』 
 第3章『博物館のつくり方』
 第4章『広がる《恐竜学》の輪』
 第5章『恐竜が僕たちに教えてくれること』
 そしてエピローグで語られるのは、
 《恐竜博士》真鍋さんの半生記と、
 真鍋さんが体験してきた現代《恐竜学》の変遷です。

 恐竜マニア諸氏にも
 あまり知られていない展覧会やイベントの裏側などに
 触れられていてるところも
 ワクワクさせられますね。

「ことしィはォ、どんなァてんらんかいィがッ?」
「ぐるるがるる!」(←訳:そこも楽しみ!)

 真鍋さんの御父上は、
 書籍の装丁やデザインなどで広く知られる
 イラストレーターの真鍋博さんです。

 御本の前半には
 父・博さんのエピソードも記されていて、
 活字マニアさんは必読ですよ。

 本文中の漢字にはルビが振られていますから、
 恐竜好きなチビッ子ちゃんたちも、
 恐竜マニアな大人さんたちも、
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、手に取ってみてくださいな♪

 
 
コメント
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