テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 植物たちと、未知の地平へ ~

2020-01-20 22:50:17 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むむぐゥ! かゆいィ~!」
「がるる!ぐるるるぅ!」(←訳:虎です!シバつくぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 昨日から急に強まったのは
 目のゴロゴロ感、充血、痒み……
 ああ、とうとう花粉のシーズンが来てしまったようです。
 アレルギー体質の御方は注意してくださいね。
 では、点眼薬を片手に、
 本日の読書タイムは、
 こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  


 
  ―― だれかに話したくなる あやしい植物図鑑 ――



 監修は菅原久夫(すがわら・ひさお)さん、
 絵は白井匠(しらい・たくみ)さん、クリハラタカシさん、
 2019年7月に発行されました。
 本来はチビっ子のために書かれた御本だけど
 大人が読んでも充分以上に面白い科学ノンフィクション作品です。
 花粉とはまた別種の“植物パワー”が
 この一冊に凝縮されていますよ。

「しょくぶつッてェ~」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:侮れないんだから!)

   植物って、地味……じゃない!

   《動けない》のじゃなくて《動かない》!

   食べられているのは《わざと》!

   そもそも植物がいないと
   息さえできない!

 と、植物たちの数々の特性が
 御本の冒頭部分に記されていますが――

「ごもッともォ、なのでス!」
「がるるぐるるるがる!」(←訳:酸素はボクらの命綱!)

   実質、地球の支配者は
   植物なのじゃないか?

   そう、地球は植物に牛耳られてる!

   それなら、世界の黒幕=植物のことを
   もっと知っておこう!

 そんなコンセプトのもと、
 どんぐりのコロ太郎くんをナビゲーターに、
 さまざまな植物が登場するこの御本は、

 第1章『強すぎて、あやしい』
 第2章『見た目が、あやしい』
 第3章『やりすぎで、あやしい』
 第4章『意味がわからなくて、あやしい』

 という4つの章から構成されていて、
 いやもう、凄いわ!
 これ何なの?
 知らなかった!初耳だよ!な植物の、
 なんと多いこと!

「おそろしいィでスゥ……!」
「ぐるっるぅがるるる!」(←訳:近寄っちゃダメだよ!)

 いわゆるヒッツキムシの最強バージョンといえる
 『ライオンゴロシ』は、
 文字通り、ライオンにも余裕で勝利する、
 硬いトゲを持つ実。

 リンゴに似た実をつける『マンチール』は、
 “世界一危険な植物”としてギネスに登録中。

 植物は動かない……とは限らず、
 西部劇の映像でしばしば見かける
 牧草のボールみたいなものは、
 『タンブルウィード』という植物。
 タネをばらまきながら
 ときには時速100㎞超で移動する。

 箒のような姿かたちの
 『ウォーキングパーム』も、
 1年間に10㎝程度の鈍速だけれど、
 動くんです。
 ゆらり、ゆらり、と
 光のある方へ……。

「あううゥ~!」
「がるーるぐっるるる!」(←訳:ホラーになってきた!)

 いーえ、
 怖いばかりじゃないのよ。
 まるでヒーロー!
 将来は人類を救ってくれるかも?な植物もいます。
 そのひとつが、私たちもよく知る
 『パパイヤ』。

 パパイヤの種には、
 ワサビと同じ成分だという
 イソチオシアネートが含まれています。

 イソチオシアネートは、
 実を食べる虫を追い払うためのもの、
 ではあるのですが、
 近年の研究で判明したのは
 “がんの原因となる物質を無毒化する”効果がある!?!

「えええェ~ッ!」
「ぐるるる??」(←訳:どゆことっ??)

 しかも、腰痛・肩こり・目の疲れ、
 血管を守って心臓発作を防ぐ効果もある??
 やけど、ニキビ、アトピーにも効く???
 
 ……パパイヤって、
 そんなにフルパワーな植物だったの……!!

「ううゥ、どきどきィしてきましたでス!」
「がるるぐるる!」(←訳:未知の世界だ!)

 よく知っているつもりでいたけど、
 実はまったくの未知の世界、
 謎と不思議に満ちている
 植物たちの宇宙。

 植物って何なのかを
 真剣に考えさせられるこの御本、
 チビッ子ちゃんたちよりも、
 むしろ大人の方々におすすめしたい快作です。
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 


コメント
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