テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ パオリーノの宇宙 ~

2021-02-06 23:40:02 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 かゆゥかゆゥかゆゥ~ッ!」
「がるる!ぐるるぅがる~!」(←訳:虎です!掻いちゃだめ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 花粉の攻撃を受けて、うう、眼が痒うございます。
 けれど、感染症を防ぐためには
 掻いてはダメ!擦るのもダメ!だそうで、
 ひたすらひたすら耐えに耐えつつ、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
     ―― 緑の髪のパオリーノ ――



 著者はジャンニ・ロダーニさん、
 原著は1980年に、
 画像の日本語版は2020年11月に発行されました。
 伊語原題は『Fiabe lunghe un sorriso』、
 イタリアの国民的作家といわれた
 ジャンニ・ロダーリさん(1920~1980)の短編集です。

「ほんとにィ、みじかいィ~のでス!」
「ぐるっるがる!」(←訳:掌編って感じ!)

 ええ、そうなんです。
 収録されている作品の殆どが、
 文庫版で2~4ページくらいの分量で、
 ものの数分で読めてしまうほど。

 けれど、
 内容はとっても濃くて、
 読後感の深さは、
 長編小説と比べても遜色ありません。

 私ネーさのイチ推し、
 『パオリーノの木』も、
 3ページ弱……という短さながら、
 内容は完全に大河ロマン!」

「ちッちゃなァ、おとこのこッ!」
「がるぐる!」(←訳:髪が緑色!)

 御本の題名は
 『緑の髪のパオリーノ』
 となっていますが、
 本文中の作品は
 原題『La Pianta Paolino』を尊重し、
 『パオリーノの木』と題されています。

   畑で働くピエトロは、
   生まれてきた赤ちゃんの髪の色に
   びっくりしました。

   緑色!

   黒や金、赤……じゃなくて、
   緑色!

   ピエトロがパオリーノと名付けた赤ちゃんは、
   頭にサラダが乗ってるみたい、
   なぁんて言われたものの、
   髪を診察しに来たお医者さんたちによれば、
   まったく問題ありません、とのことで。

「ほッ!」
「ぐるっるぅ!」(←訳:良かったぁ!)

 他の誰にもない、
 緑の色の髪。

 いったいどうして緑なのか、
 著者・ロダーリさんが示す
 その答えとは……?

「ほかにもォ~たくさんッ!」
「がるるぐるるがるぐる!」(←訳:奇妙で素敵な物語あり!)

 童話のようでも、
 寓話のようでもある
 心やさしい物語たち。

 巻末の、
 担当編集者・飯田陽子さんによる『あとがき』
 訳者・内田洋子さんによる『訳者あとがき』
 も併せて、
 全活字マニアの皆さま、
 ぜひ、一読してみてくださいね♪




   では、ここで週末のオマケ画像も!
   
   『不二家』さんの
   《LOOK 抹茶コレクション》で、
   早くも新緑気分に?
   「まッちゃあじィ、さんしゅるいィでス!」
   「ぐるるがる~!」(←訳:どれも美味~!)
   バレンタインシーズンではありますが、
   緊急事態宣言中とあって
   都心のデパートさんへのお出掛けも
   我慢ガマン我慢……
   おいしい新作チョコで元気をキープして、
   どうか皆さま、穏やかな休日を。
   
  
 
コメント
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