テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 覇気と元気の《前日譚》 ~

2021-02-22 23:38:43 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 そうしゅうへんッがァ、くるゥ~!」
「がるる!ぐっる~!」(←訳:虎です!ノッブ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 明日2月23日、
 NHK総合で『麒麟がくる』総集編が放送されますよ。
 予約録画の操作を終えたら、
 さあ、読書タイムです。
 本日は、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪

  


 
    ―― 中禅寺先生 物怪講義録 01 ――



 企画・原案は京極夏彦(きょうごく・なつひこ)さん、
 漫画は志水アキさん、
 『The Mononoke Journal by Chuzennji-sensei』と英語題名が、
 『先生が謎を解いてしまうから。』と
 日本語副題が付されています。

「ひゃわわゥ! めェがァこわいィのでス!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:これはまさしく!)

 古書店主さんにして陰陽師、
 憑きものも祓えば
 難事件も解明してしまう
 博覧強記の探偵《京極堂》こと
 中禅寺明彦さん。

 ミステリ好きな活字マニアさんにはお馴染みの
 《京極堂》シリーズが
 コミック版も刊行されていることは
 知っていましたが……

 あらま!
 シリーズ第一作『姑獲鳥の夏』よりも
 前の時代を描いている
 オリジナルスピンオフですって?

「しらなかッたでスよゥ!」
「がるるぐるる!」(←訳:前日譚なんだ!)

 それは、中禅寺さんが
 《京極堂》を名乗る以前の、
 昭和23年のこと。

 第二次世界大戦が終わって3年、
 東京に、いえ、
 日本中のあちこちに、
 いまだ戦争の傷跡は残っていますが。

 少しずつではあれ
 ”平常”を取り戻してゆくもののひとつに、
 教育がありました。

 旧制から新制へと
 学校制度が変わり、
 教科の項目から
 軍事教練は無くなり、
 英語を学んでも敵視されず、
 音楽も絵画も堂々と出来る、
 探偵小説だって読める!

「ほッ♪」
「ぐるぅ~♫」

 そんな学校生活を謳歌しているのが、
 都立美戸川高校2年生の
 日下部栞奈(くさかべ・かんな)さんです。

 好奇心旺盛な栞奈さん、
 非常にしばしば
 奇妙な出来事に遭遇いたします。

 困り果て、
 アタフタする栞奈さんが
 いつも駆け込む場所は、
 図書準備室。

 そこには、
 愛想は悪くとも、
 目付きは険しくとも、
 と~っても頼りになる
 臨時講師さんが居るんです。

「うむッ! しょもつゥ、あるところォ~」
「がるるるぐる!」(←訳:あのひと在り!)

 国語の臨時講師、
 中禅寺先生に訊ねれば、
 謎はたちまち霧散……するかも?

「そこはァ、せんせいィのォ~」
「ぐるるがる!」(←訳:ご機嫌次第!)

 行動力の栞奈さん、
 知力の中禅寺先生。

 ふたりが解き明かしてゆく
 謎の連鎖は、
 《京極堂》ファンの方々に
 おすすめですよ。

 いつの日か、
 《京極堂》シリーズの小説新作が
 世に出ることを願いつつ、
 ミステリ好きな活字マニアさんも、
 ぜひ、一読を♪
 
 
 
コメント
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