「こんにちわッ、テディちゃでス!
あううゥ! こわかッたでスゥ!」
「がるる!ぐるっる~!」(←訳:虎です!長かった~!)
こんにちは、ネーさです。
2月13日夜の地震は強い揺れが長くて、
恐怖に膝がガクガクしてしまいました……
これ以上の災害が起きぬよう、
被害が無いようにと祈りながら、
さあ、気持ちを切り替えて読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

―― 乙女椿と横濱オペラ ――
著者は水守糸子(みずもり・いとこ)さん、
2020年11月に発行されました。
丹地陽子さんによる表紙イラストの、
愛らしいイラストからお分かりでしょうか、
物語の舞台は――
「めいじィ~なのでス!」
「ぐるがる~!」(←訳:文明開化~!)
新大河ドラマ『青天を衝け』は
幕末~明治の日本を描く作品ですが、
こちらの『乙女椿と横濱オペラ』は、
明治時代の横浜、いえ、
横濱を舞台とする小説です。
明治45年。
維新の動乱や
日清日露の戦争も過ぎ、
世情はひとまず落ち着きをみせていて、
という頃。
横濱の、或る女学校では
不思議な噂が囁かれておりました。
……古椿が、化ける……
「ひいいいいィ~ッ!」
「がるる~!」(←訳:やめて~!)
街角には瓦斯(ガス)灯が点り、
鉄道の路線が東西南北へ延び、
レンガで造られたビルも
珍しくなくなってゆく――
そんな時代にあっても、
奇妙な話、怖い話は、
すたれないようですね。
女学校に通う茶木紅(ちゃのき・べに)さんも、
化け椿の噂に
ついつい耳を傾けてしまいます。
「きかないィほうゥがァ~いいィのでスゥ!」
「ぐるるるるるる!」(←訳:眠れなくなるよ!)
いえね、実は、
そこには充分な理由が
ありまして。
ひと月前のこと、
紅さんの許嫁(いいなずけ)さんが、
ふつりと姿を消したのは……
化け椿の祟りではないか?
なんて聞かされちゃったら、
じっとしていられませんよねぇ。
「たたりィ??」
「がるる??」(←訳:ふつり??)
椿の精に、さらわれたのか。
それとも、
神隠しか。
許嫁の誠一郎(せいいちろう)さんの身を案じ、
紅さん、ひそかに
捜索に乗り出すんですけれども。
「あッ、あのうゥ!」
「ぐるるぅがるぐる!」(←訳:一人じゃダメだよ!)
ええ、紅さんには
助っ人さんがいます。
紅さんのお父さんが所有する長屋の、
一間を借りている
時川草介(ときかわ・そうすけ)さん。
売れない画家さんである
草介さんを巻き込んで、
紅さんが向かった先は……?
「おややッ? ここはァ~…」
「がる?」(←訳:東京?)
「ここにィ、こたえェがッ??」
表題作『乙女椿と横濱オペラ』、
『リボンの花幽霊』、
『狗神の恋』
と、連作3編が収録されている
書き下ろし作品のそこここに
立ち現れるのは
椿の花言葉――
《You are a flame in my heart.》
(貴方はわたしの胸で輝く炎)
紅さんの眼に映る
椿の花のような物語を、
皆さまも、ぜひ♪
あううゥ! こわかッたでスゥ!」
「がるる!ぐるっる~!」(←訳:虎です!長かった~!)
こんにちは、ネーさです。
2月13日夜の地震は強い揺れが長くて、
恐怖に膝がガクガクしてしまいました……
これ以上の災害が起きぬよう、
被害が無いようにと祈りながら、
さあ、気持ちを切り替えて読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

―― 乙女椿と横濱オペラ ――
著者は水守糸子(みずもり・いとこ)さん、
2020年11月に発行されました。
丹地陽子さんによる表紙イラストの、
愛らしいイラストからお分かりでしょうか、
物語の舞台は――
「めいじィ~なのでス!」
「ぐるがる~!」(←訳:文明開化~!)
新大河ドラマ『青天を衝け』は
幕末~明治の日本を描く作品ですが、
こちらの『乙女椿と横濱オペラ』は、
明治時代の横浜、いえ、
横濱を舞台とする小説です。
明治45年。
維新の動乱や
日清日露の戦争も過ぎ、
世情はひとまず落ち着きをみせていて、
という頃。
横濱の、或る女学校では
不思議な噂が囁かれておりました。
……古椿が、化ける……
「ひいいいいィ~ッ!」
「がるる~!」(←訳:やめて~!)
街角には瓦斯(ガス)灯が点り、
鉄道の路線が東西南北へ延び、
レンガで造られたビルも
珍しくなくなってゆく――
そんな時代にあっても、
奇妙な話、怖い話は、
すたれないようですね。
女学校に通う茶木紅(ちゃのき・べに)さんも、
化け椿の噂に
ついつい耳を傾けてしまいます。
「きかないィほうゥがァ~いいィのでスゥ!」
「ぐるるるるるる!」(←訳:眠れなくなるよ!)
いえね、実は、
そこには充分な理由が
ありまして。
ひと月前のこと、
紅さんの許嫁(いいなずけ)さんが、
ふつりと姿を消したのは……
化け椿の祟りではないか?
なんて聞かされちゃったら、
じっとしていられませんよねぇ。
「たたりィ??」
「がるる??」(←訳:ふつり??)
椿の精に、さらわれたのか。
それとも、
神隠しか。
許嫁の誠一郎(せいいちろう)さんの身を案じ、
紅さん、ひそかに
捜索に乗り出すんですけれども。
「あッ、あのうゥ!」
「ぐるるぅがるぐる!」(←訳:一人じゃダメだよ!)
ええ、紅さんには
助っ人さんがいます。
紅さんのお父さんが所有する長屋の、
一間を借りている
時川草介(ときかわ・そうすけ)さん。
売れない画家さんである
草介さんを巻き込んで、
紅さんが向かった先は……?
「おややッ? ここはァ~…」
「がる?」(←訳:東京?)
「ここにィ、こたえェがッ??」
表題作『乙女椿と横濱オペラ』、
『リボンの花幽霊』、
『狗神の恋』
と、連作3編が収録されている
書き下ろし作品のそこここに
立ち現れるのは
椿の花言葉――
《You are a flame in my heart.》
(貴方はわたしの胸で輝く炎)
紅さんの眼に映る
椿の花のような物語を、
皆さまも、ぜひ♪