テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ BOOKが魅せる、150年 ~

2023-08-29 22:10:04 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 これもォ、なつのォおはなァでスねェ~♫」

「がるる!ぐるがーるるぐる!!」(←訳:虎です!今がシーズンだよ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 各地の水生植物園からは、

 スイレンのお花が見ごろ、というニュースが聞こえてきますね。

 蓮とは違う美しさだなぁ~と見入りながら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、花々にも負けぬ美を誇る、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

     ―― 別冊太陽 日本のブックデザイン一五〇年 ――

 

 

 編者は『別冊太陽』編集部の皆さん、2023年7月に発行されました。

 『装丁とその時代』と副題が付されています。

 書籍の装丁――言い換えれば、“本のルックス“。

 私たち活字マニアにとっては、

 眼福であり、アキレス腱でもありますね。

 

「ひとめぼれッ!」

「ぐるがるぐっるぅる!」(←訳:つい手に取っちゃう!)

 

 書店さんの棚に、平台に、

 並べられている新刊、復刊、ベストセラーにロングセラー……

 洋書売場の書物と比べると、

 日本の書籍の美しさと多彩ぶりは明らかです。

 

 紙質の高さ、印刷の精度、インクの純度、

 細部まで工夫された製本、

 そして、

 画家さんイラストレーターさんたちの仕事っぷりの素晴らしさは、

 申すまでもありません。

 

「うんうんッ!」

「がるるるぐっるがる~!」(←訳:控えめに言って最高~!)

 

 『別冊太陽』装丁特集号は、

 まず冒頭で、

 横尾忠則さんがどーんと12ページ分を占拠しちゃってます。

 横尾さんへのインタビューを中心に、

 アトリエを撮影した写真、

 装丁を担当した書籍の写真も掲載されていますよ。

 

 一方、本文32ページから始まる

 『日本近現代装丁史をひもとく100冊』では、

 日本の印刷美術史を体現するかのような

 名品や逸品が紹介されています。

 

「そうせきィさんッ!」

「ぐるるがるぐる!」(←訳:与謝野晶子さん!)

 

 橋口五葉さん装丁による『吾輩は猫である』と『草合(くさあわせ)』、

 藤島武二さん装丁の『みだれ髪』、

 小村雪岱さんによる鏡花さんの『日本橋』……!

 

 あら?

 岸田劉生さんによる室生犀星さんの『庭を造る人』、

 岡鹿之助さんによる林芙美子さんの『放浪記』

 ですって?

 これはレアですね!

 

「なんたるゥ~せいたくゥ!」

「がるるぐる!」(←訳:贅沢の極み!)

 

 御本後半で目を惹きつけられるのは、本文94ページの

 『巨匠たちのブックデザイン』。

 

 原弘さん、

 田中一光さん、

 仲條正義さん、

 和田誠さん、

 平野甲賀さん、

 菊地信義さん、

 という偉大なデザイナーさんたちのお仕事が

 紙面を席捲していて、カッコいいなあ~♫♪

 

「ここもォ、みてみてッ!」

「ぐるるがるる!」(←訳:可愛い古書が!)

 

 本文のほぼ最後尾部分では、

 『世界が愛する和本たち』

 という、木版絵本が取り上げられています。

 米国スミソニアン協会国立アジア美術館所蔵品、とあるので、

 これは実質的に“美術品“でしょうか。

 

「せかいにィはばたくゥ~」

「がるるるぐる!」(←訳:ぼくらの書物!)

 

 映画と同様に、

 《総合芸術》と呼びたくなる

 日本のブックデザイン――その歴史。

 

 書物好きさん必見!な一冊です。

 憧れのデザイナーさんを思い浮かべながら、

 全活字マニアの皆さま、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

 

コメント
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