「こんにちわッ、テディちゃでス!
これもォ、なつのォおはなァでスねェ~♫」
「がるる!ぐるがーるるぐる!!」(←訳:虎です!今がシーズンだよ!)
こんにちは、ネーさです。
各地の水生植物園からは、
スイレンのお花が見ごろ、というニュースが聞こえてきますね。
蓮とは違う美しさだなぁ~と見入りながら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、花々にも負けぬ美を誇る、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 別冊太陽 日本のブックデザイン一五〇年 ――
編者は『別冊太陽』編集部の皆さん、2023年7月に発行されました。
『装丁とその時代』と副題が付されています。
書籍の装丁――言い換えれば、“本のルックス“。
私たち活字マニアにとっては、
眼福であり、アキレス腱でもありますね。
「ひとめぼれッ!」
「ぐるがるぐっるぅる!」(←訳:つい手に取っちゃう!)
書店さんの棚に、平台に、
並べられている新刊、復刊、ベストセラーにロングセラー……
洋書売場の書物と比べると、
日本の書籍の美しさと多彩ぶりは明らかです。
紙質の高さ、印刷の精度、インクの純度、
細部まで工夫された製本、
そして、
画家さんイラストレーターさんたちの仕事っぷりの素晴らしさは、
申すまでもありません。
「うんうんッ!」
「がるるるぐっるがる~!」(←訳:控えめに言って最高~!)
『別冊太陽』装丁特集号は、
まず冒頭で、
横尾忠則さんがどーんと12ページ分を占拠しちゃってます。
横尾さんへのインタビューを中心に、
アトリエを撮影した写真、
装丁を担当した書籍の写真も掲載されていますよ。
一方、本文32ページから始まる
『日本近現代装丁史をひもとく100冊』では、
日本の印刷美術史を体現するかのような
名品や逸品が紹介されています。
「そうせきィさんッ!」
「ぐるるがるぐる!」(←訳:与謝野晶子さん!)
橋口五葉さん装丁による『吾輩は猫である』と『草合(くさあわせ)』、
藤島武二さん装丁の『みだれ髪』、
小村雪岱さんによる鏡花さんの『日本橋』……!
あら?
岸田劉生さんによる室生犀星さんの『庭を造る人』、
岡鹿之助さんによる林芙美子さんの『放浪記』
ですって?
これはレアですね!
「なんたるゥ~せいたくゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:贅沢の極み!)
御本後半で目を惹きつけられるのは、本文94ページの
『巨匠たちのブックデザイン』。
原弘さん、
田中一光さん、
仲條正義さん、
和田誠さん、
平野甲賀さん、
菊地信義さん、
という偉大なデザイナーさんたちのお仕事が
紙面を席捲していて、カッコいいなあ~♫♪
「ここもォ、みてみてッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:可愛い古書が!)
本文のほぼ最後尾部分では、
『世界が愛する和本たち』
という、木版絵本が取り上げられています。
米国スミソニアン協会国立アジア美術館所蔵品、とあるので、
これは実質的に“美術品“でしょうか。
「せかいにィはばたくゥ~」
「がるるるぐる!」(←訳:ぼくらの書物!)
映画と同様に、
《総合芸術》と呼びたくなる
日本のブックデザイン――その歴史。
書物好きさん必見!な一冊です。
憧れのデザイナーさんを思い浮かべながら、
全活字マニアの皆さま、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪