テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 語るは、我にあり。 ~

2023-08-04 22:03:34 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 あらたにィ~さんにゅうゥでスよゥ!」

「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!英国発です!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日8月4日、『コスタコーヒー』日本第1号店が

 渋谷にオープンします。

 ロンドンで誕生したコーヒーチェーンって、どんな感じかしら?

 好奇心をMAXにしながら、さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪

  

 

 

     ―― 神作家 紫式部のありえない日々 3 ――

 

 

 著者はD・キッサンさん、2023年6月に発行されました。

 

 日本が誇る平安時代最高のアーティスト・紫式部さんは、

 実は、同人作家さん……

 そして、式部さんの作品『源氏物語』は、

 宮中で流行中の、同人誌……!

 

 という、驚愕の設定で私たちをノックアウトしてくれた

 《神作家 紫式部のありえない日々》第3巻ですよ。

 

「しきぶゥさァ~んッ!」

「ぐるるがるるるるる~?」(←訳:原稿は進んでますか~?)

 

 いえ、それが……

 この御本の中では、

 『藤式部(とうしきぶ)』の名で呼ばれている紫式部さん、

 トラブルに巻き込まれてしまって、

 『源氏物語』新作刊行どころではなくなりました。

 

   式部さんのひとり娘・賢子(けんし)さんこと

   ケンちゃんが誘拐された!

 

 と、弟の惟規(のぶのり)くんが

 式部さんの局(つぼね)に急を報せに来て、

 もう完全にパニックです。

 

「ゆッ、ゆうかいィ~…!」

「がるるっ……!」(←訳:マジでっ……!)

 

 幼い女の子を連れ去るなんて、何を考えてるんだと、

 怒りに身を震わせる藤式部さんでしたが、

 ふと思ったのは。

 

 この設定、どこかで……?

 

「おおゥ! そういえばァ~?」

「ぐるるるる?」(←訳:もしかして?)

 

 式部さん、惟規くん、それに

 ケンちゃんの乳母・百草さんが揃って連想したのは、

 『源氏物語』の若紫のストーリーでした。

 

 つまり、誘拐犯は式部さんの同人誌『源氏物語』の

 読者なのだろうか――

 

「だいひょうばんッ、でスもんねッ!」

「がるるぐるる!」(←訳:御所で大人気!)

 

 式部さん、言葉を失くさざるを得ません。

 

 私の作品を好いてくれるひとがいる、のはいいけれど、

 それが“悪“を呼ぶ?

 犯罪を招いてしまう?

 そんなことが……

 

 いや、いやいやいや!

 ここはウジウジ悩むよりも、行動です!

 我が子を救う方が先!

 

 幸いにも、乳母の百草さんには心当たりがありました。

 ケンちゃんをさらっていったのは、アイツだ。

 アイツの屋敷へ、いざ突撃!!

 

「ゆけゆけェ、しきぶさんッ!」

「ぐるるがるるるーる!」(←訳:喰らえ右ストレート!)

 

 いきなりのアクションパート?から始める

 式部さんの『ありえない日々3』の読みどころは、

 もちろんアクションだけではありません。

 

 創ること。

 何があろうと、

 細々とでも、のろのろであろうと、創ってゆくこと。

 その気概を、しっかりと胸に抱く式部さんの潔さ。

 

 また、式部さんの理解者として、

 ケンちゃんが良い味を出しています。

 誰よりも可愛い我が子に応援されて、

 式部さんが宮中に送り出す新作とは……?

 

「あれでスかッ!」

「がるぐる!」(←訳:アレだよ!)

 

 本家《源氏物語》ファンの方々にも

 激おすすめのコミック作品です。

 読めばたちまち藤式部さんに惚れこんでしまう快作を、

 皆さま、ぜひ~♪

 

 

コメント
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