「こんにちわッ、テディちゃでス!
あらたにィ~さんにゅうゥでスよゥ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!英国発です!)
こんにちは、ネーさです。
今日8月4日、『コスタコーヒー』日本第1号店が
渋谷にオープンします。
ロンドンで誕生したコーヒーチェーンって、どんな感じかしら?
好奇心をMAXにしながら、さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪
―― 神作家 紫式部のありえない日々 3 ――
著者はD・キッサンさん、2023年6月に発行されました。
日本が誇る平安時代最高のアーティスト・紫式部さんは、
実は、同人作家さん……
そして、式部さんの作品『源氏物語』は、
宮中で流行中の、同人誌……!
という、驚愕の設定で私たちをノックアウトしてくれた
《神作家 紫式部のありえない日々》第3巻ですよ。
「しきぶゥさァ~んッ!」
「ぐるるがるるるるる~?」(←訳:原稿は進んでますか~?)
いえ、それが……
この御本の中では、
『藤式部(とうしきぶ)』の名で呼ばれている紫式部さん、
トラブルに巻き込まれてしまって、
『源氏物語』新作刊行どころではなくなりました。
式部さんのひとり娘・賢子(けんし)さんこと
ケンちゃんが誘拐された!
と、弟の惟規(のぶのり)くんが
式部さんの局(つぼね)に急を報せに来て、
もう完全にパニックです。
「ゆッ、ゆうかいィ~…!」
「がるるっ……!」(←訳:マジでっ……!)
幼い女の子を連れ去るなんて、何を考えてるんだと、
怒りに身を震わせる藤式部さんでしたが、
ふと思ったのは。
この設定、どこかで……?
「おおゥ! そういえばァ~?」
「ぐるるるる?」(←訳:もしかして?)
式部さん、惟規くん、それに
ケンちゃんの乳母・百草さんが揃って連想したのは、
『源氏物語』の若紫のストーリーでした。
つまり、誘拐犯は式部さんの同人誌『源氏物語』の
読者なのだろうか――
「だいひょうばんッ、でスもんねッ!」
「がるるぐるる!」(←訳:御所で大人気!)
式部さん、言葉を失くさざるを得ません。
私の作品を好いてくれるひとがいる、のはいいけれど、
それが“悪“を呼ぶ?
犯罪を招いてしまう?
そんなことが……
いや、いやいやいや!
ここはウジウジ悩むよりも、行動です!
我が子を救う方が先!
幸いにも、乳母の百草さんには心当たりがありました。
ケンちゃんをさらっていったのは、アイツだ。
アイツの屋敷へ、いざ突撃!!
「ゆけゆけェ、しきぶさんッ!」
「ぐるるがるるるーる!」(←訳:喰らえ右ストレート!)
いきなりのアクションパート?から始める
式部さんの『ありえない日々3』の読みどころは、
もちろんアクションだけではありません。
創ること。
何があろうと、
細々とでも、のろのろであろうと、創ってゆくこと。
その気概を、しっかりと胸に抱く式部さんの潔さ。
また、式部さんの理解者として、
ケンちゃんが良い味を出しています。
誰よりも可愛い我が子に応援されて、
式部さんが宮中に送り出す新作とは……?
「あれでスかッ!」
「がるぐる!」(←訳:アレだよ!)
本家《源氏物語》ファンの方々にも
激おすすめのコミック作品です。
読めばたちまち藤式部さんに惚れこんでしまう快作を、
皆さま、ぜひ~♪