「こんにちわッ、テディちゃでス!
あわわわッ! りんじィきゅうこうゥ~??」
「がるる!ぐっるがるるるる……!」(←訳:虎です!だってエアコンが……!)
こんにちは、ネーさです。
富良野で36℃、北見で35℃など、
猛暑となった北海道では、小学校や幼稚園が臨時休校に。
北国のチビッ子諸氏の無事を祈り、
早いところ秋になっておくれと切望しながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらのコミック作品を、どうぞ~!
―― うちのちいさな女中さん ② ――
著者は長田佳奈(おさだ・かな)さん、
2022年3月に発行されました。
『My Little Girl』と英語題名が付されています。
前々回記事でご紹介しました
『うちのちいさな女中さん』の第2巻ですよ。
「はなァちゃァ~んッ!」
「ぐるるるるがっるる!」(←訳:元気そうで良かった!)
野中ハナ(のなか・はな)さん、14歳。
それまで働いていた山梨県内の或るお屋敷から、
荷物を背負って、東京へ出てきたのは、
昭和9年の春のこと。
新しい勤め先は、
翻訳家・蓮見令子(はすみ・れいこ)さんのお家です。
「がんばりィまス!」
「がるるぐる!」(←訳:女中として!)
かつては日本女性の一大職業であり、
とても身近な存在であった
“女中さん”。
ハナちゃんも、14歳の若さではありますが、
掃除、洗濯に炊事はもちろん、
買い物、それにお裁縫も、大人顔負けの腕前の
立派な“女中さん”です!
あ、いえ、その、実は、
山梨と東京ではいささか勝手が違うようで、
蓮見さんのお家には、
ハナちゃんを困惑させるモノがいろいろと……?
「こッ、これはァ~…」
「ぐるるがるぅ??」(←訳:初めて見るぅ??)
文化住宅の、洋間や、西洋の家具。
お台所には、瓦斯(ガス)のコンロと、冷蔵庫。
幸いにも、雇い主の蓮見さんは、
ガスの使い方を丁寧に教えてくれて、
ハナちゃんの衣服は足りているだろうか、
などと心配してくれる優しい人柄の御婦人でしたから、
ハナちゃんは順調に
“新しい職場“になじんでゆき……
というのが、第1巻のストーリーで。
「もうすぐゥ~なつゥ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:季節が変わるよ!)
ハナちゃんが東京に来て、
そろそろ一ヶ月……になる前に。
蓮見さんは考えました。
ハナちゃんに必要なのは休日だわ!
ん? 休日に何をすべきかわからない?
だったら、一緒にお出かけしましょう~♪
「わほッ、ゆきまスかッ♫」
「ぐるるがる!」(←訳:市電でGO!)
お出かけした先で、
ハナちゃんを待ち受ける、
数々の驚きと、衝撃……!
こんなの、見たことない。
こんなの、食べたことない。
これが、東京、なのか……!
読み手の私たちも、おお!と驚いたり感心したりの、
人気作品の第2巻は、
ただ楽しいだけではなく、
画の完成度もすばらしくて、
全活字マニアさんに激おすすめですよ。
なお、『うちのちいさな女中さん』は
現在、第4巻まで刊行されていますが、
電子書籍や、
Webで無料公開されている御話もありますので、
皆さま、お好きな方法で、ぜひ~♪