テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 《顔》と、時代と。 ~

2024-02-18 22:05:48 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ♪ぶりんぐゥ~ばんばんッぼんッ♪」

「がるる!ぐるがっるぅるる~♫」(←訳:虎です!つい歌っちゃうよ~♫)

 

 こんにちは、ネーさです。

 Creepy Nutsさんの新曲『Bling-Bang-Bang-Born』が

 国内外でチャート上昇中!

 私たちもブリンバンバンボンと口遊みながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― 日本の化粧の変遷100年 ――

 

 

 監修は資生堂ビューティークリエイションセンターの皆さん、

 2023年11月に発行されました。

 1920年代から現代まで――

 日本女性のメイクがどのように移り変わって来たか、

 写真・イラスト・図版等でずら~りと並べられると、

 これはなかなかの壮観ですね。

 

「まままッ、まゆげッ!」

「ぐっるるがる~!」(←訳:すっごく違う~!)

 

 1920年代の、細い眉。

 1930年代の、あでやかなアーチ眉。

 現在の、直線に近いようなラインの眉とは大いに異なる眉は、

 それぞれの時代の象徴でしょうか。

 

 きっと1920年代以前も、時代や国ごとに

 いろんな眉があったんだろうな~と

 想像したくなりますが、

 御本の冒頭の

 『人はなぜ化粧をするのか』

 という文章の中では、

 意外な”歴史の真実”が明かされています。

 

  ――かつて、化粧のトップランナーは男性だった――

 

「ふァ??」

「がるる??」(←訳:男性が??)

 

 化粧品の生産が容易になり、

 市民の手に届くような値段で販売されるよりも

 前のこと。

 

 “化粧は日々のたしなみ“を実践していたのは、

 権力者たち特権階級でした。

 

 その好例として、本文16ページに掲載されているのが、

 フランス王ルイ14世の肖像画。

 貴族社会の頂点に在った王さまのご尊顔は……

 なるほど、これはノーメイクじゃないわね。

 

「けいさんッされてまスゥ!」

「ぐるるるがるる!」(←訳:カツラも衣装も!)

 

 産業革命を経て、

 大衆のものとなった化粧は、

 男性から女性のものへと変化してゆきます。

 そして、

 たかが化粧、と軽視されていた状態から、

 化粧は健康に必要なものである、と

 社会の認識も変容を遂げました。

 

「こころのけんこうゥ、だいじでス!」

「がるるぐるがるる!」(←訳:紫外線にも要注意!)

 

 女性のものとなり、

 いまや性別など関係なくなってゆく、化粧。

 

 20世紀のメイクが多数紹介されているこの御本の中で、

 大転換点はここかな?

 と私ネーさが考えたのは、

 1950’sの化粧でした。

 目尻キリッ、力強い眉の線は、

 オードリー・ヘップバーンさんのスタイル。

 

「かッこいいィ!」

「ぐるるるがる!」(←訳:見惚れるよね!)

 

 新たな変換点は、いつ、どこで?

 どんな《顔》=化粧が私たちを魅了するのか?

 

 コスメマニアさんはもちろん、

 映画好き&歴史好きな活字マニアさんにも

 おすすめの一冊です。

 『ローマの休日』や『サブリナ』を思い浮かべつつ、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

 

コメント
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