「こんにちわッ、テディちゃでス!
ほほほゥ! あのォめいさくがァ、いまァふたたびィ~?」
「がるる!ぐるるるるがるる!」(←訳:虎です!ドキドキが最高速!)
こんにちは、ネーさです。
伝説の名作『新幹線』(1975)がNetflixでリブート!
主演が草彅剛さんで監督が樋口真嗣さん、という布陣に
『シン・ゴジラ』のノリを期待しながら、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― ラルース百科事典の芸術 ――
編者は『ラルース』の皆さん、
日本語版監修は石井博さん、小宮輝之さん、中山剛さん、吹春俊光さん、
2024年1月に発行されました。
仏語原題は『PLANCHES INSOLITES LAROUSSE 170 ANS DE TRÉSORS』、
『フランス老舗出版社の至宝』と日本語副題が付されています。
「ふむむゥ? これはァ~びじゅつしょッ?」
「ぐるるるがるる!」(←訳:カラフルだねえ!)
あらゆる項目にわたる知識を収集し、
さまざまな部門ごと、
あるいは発音順(五十音順やアルファベット順)などに並べ、
解説や図版を記載する《百科事典》。
『ラルース百科事典』は
フランスを代表する百科事典のひとつで、
↑上の画像からもお分かりでしょうか、
その特徴はなんといっても
華麗にして細密な博物画の数々!
「きあいィ、こもッてまスゥ!」
「がるるるるぐるるる!」(←訳:こだわりの描き込み!)
ラルース社さんの創始者ピエール・ラルースさんが
同社を設立したのは、1852年のこと。
以来170年余、
ラルース社さんから刊行されてきた百科事典の中から、
とりわけ美しい博物画を選んで
この『ラルース百科事典の芸術』は完成しました。
「しゃしんじゃァないィのでス!」
「ぐ~るるる!」(←訳:ぜ~んぶ絵!)
ええ、写真じゃありません、
収録されている図版は、
すべて手書きの絵画を基本としていて、
たとえば、
『果物』の部門では
1ページ分の紙面を
梨やブドウ、桜桃、イチゴなどの画が
ぎっしり埋め尽くしています。
これが、いっそ非現実的とさえ言える
果物の大洪水、なのですけど、
意外にもね、破綻してない、んですよねえ。
どことなく北斎さんの『北斎漫画』に似た
紙面作りが感じられて。
「おもしろォたのしィ~!」
「がるるるるる!」(←訳:可愛らしいし!)
他には、いかにも百科事典らしく、
『温室の植物』『薬草』『リンゴ』
『菌類(きのこ)』『甲殻類』
『魚』『家禽』といったページがあり、
『麦の病気』『ブドウの病気』『服飾史』
なんてものもあるかと思えば、
『メートル法』『郵便業務』『アクロバット』など、
えっ?こういうのも図像化しちゃうの?
というものもあって、
ラルースさんは、よほど百科事典作りが好きだったのね、と
微笑ましいというか、
親近感が湧くというか。
「まにあァでス!」
「ぐるるがるる!」(←訳:凝り性なんだ!)
博物画愛好家さんや
古書収集家さんにはお馴染みの『ラルース』画集は、
アンティーク絵画好きな方々にも
おすすめの一冊です。
画集としても愉しめる大判の作品ですから、
アート好きな活字マニアさんも、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪