テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 百科の百花 ~

2024-02-29 22:03:20 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ほほほゥ! あのォめいさくがァ、いまァふたたびィ~?」

「がるる!ぐるるるるがるる!」(←訳:虎です!ドキドキが最高速!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 伝説の名作『新幹線』(1975)がNetflixでリブート!

 主演が草彅剛さんで監督が樋口真嗣さん、という布陣に

 『シン・ゴジラ』のノリを期待しながら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― ラルース百科事典の芸術 ――

 

 

 編者は『ラルース』の皆さん、

 日本語版監修は石井博さん、小宮輝之さん、中山剛さん、吹春俊光さん、

 2024年1月に発行されました。

 仏語原題は『PLANCHES INSOLITES LAROUSSE 170 ANS DE TRÉSORS』、

 『フランス老舗出版社の至宝』と日本語副題が付されています。

 

「ふむむゥ? これはァ~びじゅつしょッ?」

「ぐるるるがるる!」(←訳:カラフルだねえ!)

 

 あらゆる項目にわたる知識を収集し、

 さまざまな部門ごと、

 あるいは発音順(五十音順やアルファベット順)などに並べ、

 解説や図版を記載する《百科事典》。

 

 『ラルース百科事典』は

 フランスを代表する百科事典のひとつで、

 ↑上の画像からもお分かりでしょうか、

 その特徴はなんといっても

 華麗にして細密な博物画の数々!

 

「きあいィ、こもッてまスゥ!」

「がるるるるぐるるる!」(←訳:こだわりの描き込み!)

 

 ラルース社さんの創始者ピエール・ラルースさんが

 同社を設立したのは、1852年のこと。

 

 以来170年余、

 ラルース社さんから刊行されてきた百科事典の中から、

 とりわけ美しい博物画を選んで

 この『ラルース百科事典の芸術』は完成しました。

 

「しゃしんじゃァないィのでス!」

「ぐ~るるる!」(←訳:ぜ~んぶ絵!)

 

 ええ、写真じゃありません、

 収録されている図版は、

 すべて手書きの絵画を基本としていて、

 たとえば、

 『果物』の部門では

 1ページ分の紙面を

 梨やブドウ、桜桃、イチゴなどの画が

 ぎっしり埋め尽くしています。

 

 これが、いっそ非現実的とさえ言える

 果物の大洪水、なのですけど、

 意外にもね、破綻してない、んですよねえ。

 どことなく北斎さんの『北斎漫画』に似た

 紙面作りが感じられて。

 

「おもしろォたのしィ~!」

「がるるるるる!」(←訳:可愛らしいし!)

 

 他には、いかにも百科事典らしく、

 『温室の植物』『薬草』『リンゴ』

 『菌類(きのこ)』『甲殻類』

 『魚』『家禽』といったページがあり、

 『麦の病気』『ブドウの病気』『服飾史』

 なんてものもあるかと思えば、

 『メートル法』『郵便業務』『アクロバット』など、

 えっ?こういうのも図像化しちゃうの?

 というものもあって、

 ラルースさんは、よほど百科事典作りが好きだったのね、と

 微笑ましいというか、

 親近感が湧くというか。

 

「まにあァでス!」

「ぐるるがるる!」(←訳:凝り性なんだ!)

 

 博物画愛好家さんや

 古書収集家さんにはお馴染みの『ラルース』画集は、

 アンティーク絵画好きな方々にも

 おすすめの一冊です。

 画集としても愉しめる大判の作品ですから、

 アート好きな活字マニアさんも、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする