テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 迷路を、一閃! ~

2024-02-20 22:04:40 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 るるゥ♪~そろそろォ~ころもがえェ~♫」

「がるる!ぐるがるぐる!」(←訳:虎です!いやまだ早い!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 ブーツよりもスニーカーで、

 ダウンジャケットは仕舞って春のコートで、と

 装いを先取りしたくなる2月の後半ですが、

 寒の戻りを警戒しつつ、さあ、読書タイムですよ。

 本日は、“地元色“たっぷりなこちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

    ―― 紙鑑定士の事件ファイル 紙とクイズと密室と ――

 

 

 著者は歌田年(うただ・とし)さん、

 2023年8月に発行されました。

 『Paper expert case file Paper,quizzes,and locked rooms』

 と英語題名が付されています。

 《紙鑑定士》シリーズの第3作ですよ。

 

「かみのォ~せんもんかさんッ!」

「ぐるがるるる~!」(←訳:眼力畏るべし~!)

 

 どんな紙でも、ひと目でパッと見分けてしまう

 紙の専門家にして鑑定士――

 西新宿に《渡部紙鑑定事務所》を構える

 渡部(わたべ)さんの”お得意さま”は、

 出版社の編集者さんや

 グラフィック系のデザイナーさんなど、

 仕事上《紙》が欠かせない職業の人々が主流です。

 最近ではそこに、

 学習塾の経営者さんも加わりました。

 

「がくしゅうゥじゅくゥにィ?」

「がるぐるるるがるぐる?」(←訳:紙の専門家が必要なの?)

 

 渡部さんと学習塾さんとのお付き合いは、

 ちょっとキナ臭い出来事から始まりました。

 

   塾内で、カンニングが行われているらしい……

 

 と、渡部さんに打ち明けたのは、

 友人で仕事仲間でもある

 土生井(はぶい)さん。

 

「むゥ!」

「ぐるるぅ!」

 

 塾で定期的に行われる模擬テストの回答欄に、

 7人の生徒全員が同じ間違った答えを書き込む。

 それも、一度や二度ではない。

 

 となると、以前は小学校の教師をしていて、

 人の好さで知られる塾の経営者さんも、

 これは……と考えざるを得ません。

 

 が、カンニングの現場を目撃したことはなく。

 

 いかなる方法を用いているのかも、まったく見当がつかず。

 

「うむむゥ、なやましィ!」

「がるるるるぐるるるる……」(←訳:どうしたらいいんだろ……)

 

 生徒たちは潔白なのか?

 或いは、新奇なカンニング法を編み出したのか?

 

 渡部さんが提出した答案は――

 

「ふァいッ、だめでスよゥ~!」

「ぐるるるがる!」(←訳:ネタバレ注意!)

 

 我らが地元・八王子の地名が

 あちらこちらに登場して、

 読みながら思わず笑顔になってしまった

 FILE:01『クイズと密室と紙と』、

 そして

 File:02『紙と密室とクイズと』、

 表題作品のFile:03『紙とクイズと密室と』。

 

 紙に関する深~いウンチクも楽しい

 ハードボイルドな紙鑑定士・渡部さんの探偵譚は、

 本格ミステリ好きな活字マニアさんに

 ぜひのおすすめですよ~♪

 

 (なお、現在は単行本が販売されていますが、

  来月(3月初旬)には文庫版が発売されるそうです。

  文庫をコレクションしてるんです!という御方は、

  3月になってから本屋さんで探してみてくださいね)

 

 

コメント
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