テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

トラブルで気分爽快?

2014-02-18 21:48:50 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 やッとォ、かいつうゥ?」
「がるる!ぐるぐるがっる!」(←訳:虎です!まだまだだって!)

 こんにちは、ネーさです。
 中央道の除雪が進み談合坂付近も通行可能になったと聞きました。
 良かったぁ~とホッとしたいところですが、
 JR中央本線はまだ動きそうにありません。
 多摩や山梨の皆さま、引き続き御注意くださいね。
 では今日の読書タイムは、
 雪害でげんなりしがちな気持ちも
 ぱこーん!と明るくしてくれちゃうこちらの御本を、どうぞ~!

  



            ―― これ誘拐だよね? ――



 著者はカール・ハイアセンさん、原著は2010年に、日本語版は2014年1月に発行されました。
 英語原題は『STAR ISLAND』、
 同じミステリ作品ではあれど、
 前々回記事で御紹介しました大崎梢さん著『ようこそ授賞式の夕べに』とは違い、
 それはもう~!

「めちゃくちゃなッ!」
「ぐるるる!」(←訳:おバカな!)

 無鉄砲で非常識で、
 スットンキョーでスッとぼけで、
 スチャラカでヘッポコで、
 でもなんだかラブリー♪
 と言えなくもないのが、この御本です。

 わたくしマジメな書物しか読みませんことよ!
 っていう活字マニアさんは……
 アレルギー反応を起こす可能性大、でしょうか。

「すてきなァ、めちゃくちゃッ!」
「がるるぐるる!」(←訳:愉快なおバカ!)

 著者・ハイアセンさんは、
 米国フロリダあたりを舞台にミステリを書かせたら
 世界イチのキレっぷり!を誇るベテラン作家さん。
 もちろん、この御本でもストーリーの主な舞台、いえ、
 主戦場となっているのは、
 フロリダ周辺の高速道路の路上や、沼や、
 お金持ちのプライベートジェットや……。

「わほッ♪ おかねもちィ?」
「ぐるるるがる!」(←訳:高級車に邸宅!)

 この御本に出て来るお金持ちは、
 お金持ちはお金持ちでも
 ずいぶんキナ臭いお金持ちさんです。

 アイドル歌手の、チェリー・パイさん。
 チェリーさんのお母さん。
 チェリーさんのプロデューサーさん。
 チェリーさんのスキャンダル現場を狙うパパラッチのアボットさん。

 あ、パパラッチのおじさんはお金持ちじゃなさそうですけれど。

「わけありィでスッ!」
「がるるるぅ!」(←訳:危険だぞぅ!)

 お酒とドラッグ浸りの歌手チェリーさんには、
 ルックスがそっくりの影武者さんがいます。
 売れない役者・アンさんが、その影武者。

 
 ドライブ中にトラブルに巻き込まれたアンさん。
 一方、自分からトラブルを作り出してしまうのは
 リハビリ施設を脱走したチェリーさん。

 フロリダ周辺在住の方々にとっては気の毒なことに、
 トラブルがまたトラブルを呼び、
 さらにトラブルを招き……
 お話の先がまったく読めないわ!

「めちゃくちゃァでスからねッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:おバカだし!)

 田村義通さんによる訳文が素晴らしく、
 ああ、チェリーさんが実在の人物だったらいいのに!と
 思わせてくれます。
 いえ、登場するすべてのキャラさんたちが
 笑えちゃうほどリアル!

 さあ、大笑いして気分爽快!になりたい活字マニアさんは
 必読です、この御本~♪♪

「でもォ~もしもォ~…」
「がるるるぐるっるる~…」(←訳:おバカが伝染ったら~…)
「どうしようゥッ??」

 同じバカなら踊らにゃソンソン♪ですよ。
 ぜひ!



 
 
 
 
 
 
 
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まぶしい後光!

2014-02-17 21:38:04 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふァ~…、きょうもォ、じゅうたいッ!」
「がるる!ぐるぐるがる!」(←訳:虎です!のろのろです!)

 こんにちは、ネーさです。
 前回の大雪後と同じく、R20(甲州街道)は渋滞しちゃってます。
 今回も、多摩地域を通行するドライバーの皆さまは、
 最新の交通情報に御留意くださいね。
 では、ここからは、安全運転で読書タイムへ、GO~!!

  



 
          ―― UKIYOE 17 (ウキヨエ セブンティーン)――



 文・絵は堀口茉純(ほりぐち・ますみ)さん、2013年8月に発行されました。
 『~江戸っ子を熱狂させたスター絵師たち~』と
 副題が付されています。

「こんどはァ、うきよえェ??」
「ぐるるる!」(←訳:17人の!)

 先日ご紹介しました堀口さん著『TOKUGAWA15(トクガワフィフティーン)』では、
 徳川歴代将軍15人が“主役”でした。
 こちらの御本は、
 江戸期に活躍した浮世絵の画師さんたちが“主役”を張りますよ♪

「おえどのォ、あーとますたーさんたちィ!」
「がるるぐるるるる!」(←訳:流行の仕掛け人だ!)

 女優さんにして
 著者・《江戸に詳しすぎるタレント=お江戸ル(お江戸のアイドル)》堀口さん、
 この御本でも江戸文化に関する知識力を如何なく発揮いたします。

 将軍さんたち15人は、
 なんたって将軍さんですから、
 歴史の教科書を見ずとも、メンツは決まっていましたよね。
 選ぶ余地などありませんでしたが……

 江戸文化を代表する浮世絵師さん、というお題は難しそうだわ。

 
   彼しかいない!

 と言い切れる画師さんは、
 はたして何人いるのでしょうか。

「ほくさいィさんッ!」
「ぐるがる!」(←訳:歌麿さん!)

 はいはい、慌てないで。
 堀口さんが選んだマエストロさんたちは。

 先ずは、浮世絵/錦絵というジャンルを開拓したパイオニアたち――
 菱川師宣さん、鳥居清信さん、奥村政信さんに始まって。

 変革期の鈴木晴信さん、勝川春章さん、鳥居清長さん。

 最盛期の喜多川歌麿さん、鳥文斎栄之さん、東洲斎写楽さんから
 爛熟期へ移って、
 葛飾北斎さんと、
 歌川派の豊国さん、国貞さん、広重さん、国芳さん。

 幕末期では、河鍋暁斎さん、月岡芳年さん。

 この方々でしたら、もう、
 不動の先発レギュラーって感がアリアリでしょう♪
 どこからも異議な~し!

「あれッ? おかしィよゥ!」
「が、る、る、……」(←訳:1、2、3……)
「じゅうろくゥにんッ?」
「ぐるるがるるる!」(←訳:ひとり足りない!)

 ええ、UKIYOE17(セブンティーン)の選出法に、
 堀口さんは、江戸マニアさんらしいセンスを見せてくれますよ。

 浮世絵に深く係わりながら、
 浮世絵師ではないその人物は……

 蔦屋重三郎さん!

「うきよえのォ、ぷろでゅーさーさんッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:版元さんだよね!)

 敬意と愛情をこめて、
 笑いと分析力もたっぷり盛って、
 堀口さんが描く絵師たちの輪郭線。
 ああ面白い!
 つるつるっと解りやすく、
 きらきらっと後光を背負った実像虚像!

 歴史好きさんは、アート好きさんは、
 そして人間ドラマ大好きな活字マニアさんは
 ぜひぜひお手に取ってくださいまし!

「ネーさのォ、いちおしィ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:おすすめですよ!)
 


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水面下の、大忙し?

2014-02-16 21:30:58 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 むぐぐゥ、あるけェないィ~ッ!」
「がるる!ぐるぅぐるぅ!」(←訳:虎です!ぐしゃぐしゃ!)

 こんにちは、ネーさです。
 残雪の量がひどくて外出できないのは
 悲しゅうございますが、
 読書タイムはしっかり敢行いたしますよ♪
 さあ、本日は、こちらのミステリ作品を、どうぞ~!

  



           ―― ようこそ授賞式の夕べに ――



 著者は大崎梢(おおさき・こずえ)さん、2013年11月に発行されました。
 『成風堂書店事件メモ(邂逅編)』と副題が付されています。

「たんていィさんッ、おひさしぶりィ~!」
「ぐるぐるがるる!」(←訳:本屋探偵さんだ!)

 著者・大崎さんのデビュー作『配達あかずきん』で登場し、
 本好き&本屋好きの活字マニア諸氏を
 大いに沸かせた
 “書店の謎を解く名探偵”――
 つまり本屋の探偵さん。

 その《成風堂書店事件メモ》シリーズの最新刊が
 なんとも楽しく挑戦的な展開を見せました♪

 著者・大崎さんのもうひとつの人気シリーズ
 《出版社営業・井辻智紀の業務日誌》の登場人物さんたちが、
 成風堂の探偵さんたちと
 華々しく共演~!

「ひとつぶでェ~」
「がるぐるるる!」(←訳:二度おいしい!)

 それを言うなら、
 一冊で二度美味しい♪
 だわね。

 ええ、確かに美味しくも賑々しい共演っぷりです。
 なぜそんなことになったのか、を説明しますと……

 《本》をめぐる一大イベントのため!

「いべんとゥ??」
「っぐるるるる?」(←訳:って何のこと?)

 活字マニアの皆さまはよく御存知の、
 《本屋大賞》。

 この御本では、
 年に一度、
 書店員さんたちによって選出される《本屋大賞》をモデルとした
 《書店大賞》というイベントをめぐるミステリが
 描かれているんです。

  (もちろん、《書店大賞》はフィクションで、
   現実の《本屋大賞》とは別のものですが)

「うむッ!
 ほんやさんのォ、びッぐいべんとォ!」
「がるぐるるるるがるる!」(←訳:なら本屋探偵の出番だ!)

 書店員として、
 本屋さんがすすめる本=《書店大賞》に投票した
 書店・成風堂(せいふうどう)の
 杏子(きょうこ)さんと
 多恵(たえ)ちゃん。

 今日はその《書店大賞》授賞式♪
 ふたりも出席する予定です♪♪

 ……けれど、
 彼女たちの名探偵ぶりを見込んで
 依頼が持ち込まれました。

「うきゃァ! いそがしィ~!」
「ぐるるるがるるぐるるぅ!」(←訳:式までに片付けなくちゃ!)

 書店員さんたちとは別に、
 出版社の営業さんたちも
 賞にからむ《謎》を追跡中。

 二組の探偵さんたちは
 どこで《邂逅》するんでしょうか?
 二組の探偵さんたちが力を合わせれば
 奇妙な事件も解決する……?

「だといいねェッ!」
「がるぐるぅるる!」(←訳:期待しちゃおう!)

 ミステリ好きさんに、
 そして活字マニアを自認する皆さまに
 おすすめの御本ですよ♪
 今年はどの作品が大賞を獲得するのかなぁ?と想像しながら、
 ぜひ一読を~! 



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外は真っ白……。

2014-02-15 21:27:28 | 美味
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ごじゅうゥ、かなッ?」
「がるる!ぐるるるぅ!」(←訳:虎です!60でしょ!)

 こんにちは、ネーさです。
 2014年のバレンタインは歴史に残る大雪となりましたが、
 皆さま、御無事でしょうか?
 ここ東京八王子では……積雪60㎝? 70㎝超?
 ↓下の画像は、

  

 やはり雪に見舞われた2月8日から二日後、2月10日に撮影したもので
 八王子市内を流れる『浅川』という河川の
 残雪風景です。

 今回は、もう、この5倍は真っ白!

「あるけないィ!」
「ぐるるるっ!」(←訳:動けないっ!)

 ここは東北か?北海道か?という雪景色は
 とうぶん解消されそうになりませんね。
 どうか外出時はお気をつけて!

「テディちゃ、ひきこもりィまス!」
「がるる!」(←訳:ボクも!)

 では、不急の外出は止めておきます、という方々のために、
 いつか役に立つかもしれない美味しいもの情報を、どうぞ~!

  

「あッ!すぬーぴーちゃんッ!」
「ぐっるがるっるぐる!」(←訳:ウッドストックくん!)

 スヌーピーマニアな友人に贈ろう♪と購入した、
 “友チョコ”、いえ、“友お菓子”。
 1個¥120というお安さだったので
 自分用にも買ってみたのですけれど、これが!

  

「おいしィ~ッ♪」
「がるがる!」(←訳:さくさく!)

 上の画像は、チョコレートクリームをサンドしたビスケットです。
 下の画像は……

  

「れもんあじィのォ~」
「ぐるーる!」(←訳:クリーム!)

 軽やかな食感のビスケットの原産国は、スペイン!
 輸入食材店さん等で探してみてくださいね。

「おかしをォ、たべながらッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:雪解けを待とう!)

 あまりの雪の量に
 斜面での小規模な雪崩れや
 スリップ事故が続発しているようです。
 皆さま、とにかくひたすら足元に用心して
 この週末を乗り切られますよう!



 
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― 目にも優しい、候の旨味 ―

2014-02-14 21:30:55 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 もぐもぐッ♪」
「がるる!ぐるる!」(←訳:虎です!もぐぐ!)

 こんにちは、ネーさです。
 バレンタインの美味しいお菓子をいただきながらのBGMは
 『RIP SLYM』さんの《 Hot Chocolate 》!
 そして本日の読書タイムには
 こちらの御本を、さあ、どうぞ~!

  



    
           ―― きょうの料理 七十二候 ――



 監修は小山薫堂さん、2013年12月に発行されました。
 企画協力はNHK『きょうの料理』制作班の皆さんです。

「もぐぐゥ!」
「ぐるっ!」(←訳:もぐっ!)

 はいはい、テディちゃも虎くんも、
 おやつタイムはひと休みにして
 本格的な《食》を紹介してくれるこの御本に
 ぐぐっと注目してみましょう♪

 365日、
 1月1日から12月31日まで、
 それぞれの日に合わせてのお料理が
 この御本には掲載されているんですよ。

「ということはァ~…?」
「がるるるぐるるぐるる!」(←訳:お料理が365種類も!)

 NHKで昭和32(1957)年に始まった番組『きょうの料理』。

 56年にも及ぶ歴史の中で、
 1700人の料理人さんによる
 4万以上の料理レシピが放送され、
 日本の家庭へ広まってゆきました。

「よッ、よんまんッ???」
「がっる~る!」(←訳:すっご~い!)

 そのすっご~い、いえ、膨大なレシピから、
 お料理を選び出し、
 365日それぞれに振り分ける監修を行ったのは、
 『料理の鉄人』の放送作家であり、
 『おくりびと』の脚本家であり、
 大のグルメ/食いしん坊としても知られる
 小山薫堂(こやま・くんどう)さん。

 小山さんがどういう基準でお料理を選んだのか、というと、
 これですね!

  《七十二候(しちじゅうにこう)》!

「ふァいッ! きいたことォ、ありまスゥ!」
「ぐるるるーる!」(←訳:カレンダーだ!)

 そうね、近年カレンダー化され
 ヒットしたために
 注目されている《七十二候》。

 もとは昔の中国で用いられていた暦(こよみ)で、
 一年間を72に分割し、
 ひとつの候は5日前後。

 今日2月14日は
 『立春 魚上氷(うお こおりをいずる)』という候に当たります。

「こおりのしたのォ、おさかながァ~」
「がるぐる??」(←訳:動き出す??)

 候ごと、日ごとの、
 和食、洋食、フランス料理、イタリア料理、
 伝統食や、鍋物、冷菓、焼き菓子。
 季節の素材をふんだんに使ったお料理は、
 とぉぉ~~っても美味しそう!!(←力説!)

「はるはァ、たけのこッ!はまぐりィ!」
「ぐるるる!」(←訳:初夏は梅!)
「あきはァ、おいもッ!きのこッ!」

 美味しいもの大好きな皆さま、
 レシピ本としてだけじゃなく
 お料理写真集&読み物としても目においしいこの御本、
 ぜひ手に取ってくださいね♪

 ちなみに、
 二十四候では2月19日から『雨水(うすい)』となります。
 雪が雨に変わる春が来ますよ~!



 
 
 
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あこがれのひとに、捧ぐ。

2014-02-13 21:45:41 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ……ふァ~、もうゥゆきはァ、けッこうゥでス!」
「がるる!ぐるがるぐる~!」(←訳:虎です!早く春よ来い~!)

 こんにちは、ネーさです。
 明日14日はまた雪の予報が出ていますね。
 皆さま、くれぐれも怪我にだけは注意しなくちゃ!と胸に刻んだら、
 さあ、今日のところは読書タイムでリラックス!
 こちらを、どうぞ~♪

  


               ―― ノボさん ――


 著者は伊集院静さん、2013年11月に発行されました。
 『小説 正岡子規と夏目漱石』と副題が付されています。

「しきさんッ! テディちゃ、しッてるでスよゥ~!」
「ぐるるぐるる!」(←訳:TVで見たよ!)

 テディちゃと虎くんが言ってるのは、
 たぶんNHKで放送されたドラマ『坂の上の雲』のことね。
 司馬遼太郎さんの歴史小説を原作とするドラマ作品は
 俳優さんたちの熱演もあって、
 大きな反響を呼びました。

 けれど、
 著者・伊集院さんが
 この御本を書こうと思い立ったのは、
 実に30年以上も昔の出来事だったそうです。
 作家としてデビューする前から、
 正岡子規さんは
 伊集院さんにとって《憧れのひと》であったとか。

「ふむむゥ! さんじゅうねんのォ~」
「がるる!」(←訳:片思い!)

 片恋に身を焦がす伊集院さんが描いたものがたりは、
 当然ながら『坂の上の雲』とは
 趣きを異にしています。

 “時代”や国際情勢が主役、なのではなく。

 正岡子規さんという、ひとりの若者。

「しきさんはァ、ゆうめいじんでスッ!」
「ぐるぐるるるるがる!」(←訳:近代文学史上の巨人!)

 子規さん御自身は、知りませんでした。

 自分がどれほどの影響を
 後代の日本の文学に及ぼすことになるのか、
 知らぬまま、世を去ります。

 
 1867年10月(慶応3年9月)に生まれ、
 1902年(明治35年)9月没。

 
「たッたのォ、さんじゅうごねんッ!」
「がるるる!」(←訳:短すぎる!)

 著者・伊集院さんは
 憧れのひとの35年間を、
 激情を前面に押し出してではなく、
 狂おしく熱い想いは敢えて秘め、
 淡々と、とさえ言える筆致で綴りました。

 抑えた語りによって、
 子規さん、漱石さん、
 子規さんの妹・律さんたち、
 それぞれの日々、喜びと苦痛が
 より精彩を放ちます。

「みんなにィ~あいされたひとォ!」
「ぐるるる、がる、ぐるぐる!」(←訳:子規さん、いえ、ノボさん!)

 伊集院さんから正岡子規さんへのラブレターとも思われるこの御本を、
 愛を贈るバレンタインの日に読んでみるのは
 いかがでしょうか?
 女性にも男性にも、おすすめですよ~!
 



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ショコラ情報(プチ)多摩編♪

2014-02-12 21:30:21 | ショコラ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 いちねんじゅゥ~ばれんたいんでもォ、いいのにィ~!」
「がるる!ぐるぐる!」(←訳:虎です!賛成です!)

 こんにちは、ネーさです。
 町を、お店を、ショコラが飾るバレンタインシーズンもいよいよラストスパート!
 本日は、2014ショコラ情報の最終回(たぶん?)をお送りしますよ♪

  

 ↑上の画像は、多摩地区のお買い物スポット・JR立川駅周辺の
 デパートや商業施設でいただいた、
 バレンタインカタログやパンフレツトです。

 伊勢丹立川店さん、島屋立川店さん、
 JR系の商業施設・グランデュオさん、ecute立川さん!

「いちばんのォこんざつはァ~、ぐらんでゅおさんッ!」
「ぐるるがるるぐるるるる!」(←訳:伊勢丹さんも混んでたね!)

 伊勢丹立川店さんでは、
 ↓下の画像のチラシ広告にもありますように――

  

 7階催事場の《 Mode du chocolat ショコラモード2014》に
 ショコラ専門店やパティスリーのブースが集結!
 伊勢丹新宿店の《サロン・デュ・ショコラ》で見かけた新作ショコラも
 販売されていました♪

 そして、こちらは、
 先日お伝えしたTakashimaya新宿店さんの《アムール・デュ・ショコラ》編で
 書きそびれてしまった情報なのですが……

  

 今年日本に初登場!
 タカシマヤさん限定販売となり、
 《アムール・デュ・ショコラ》会場でも行列が出来ていたのが、
 ↑上の画像の、
 『アマリエ』さんのショコラ!

「きれいィなァ、ぱッけーじィ!」
「がるるぅ!」(←訳:目立つぅ!)

 スペインの名店『アマリエ』さん。
 1797年創業の老舗さんによる
 アルフォンス・ミュシャさんの画が美しい缶入りのリーフチョコレートは
 立川店さんでも好評で売り切れてしまったのかしら、
 見つけられませんでした……
 う~ん、残念です。
 
 でも、収穫はありましたっ♪

「わはァ♪ これはッ♪♪」
「ぐるがるる!」(←訳:あのラスク!)

  

 関東圏在住のお菓子マニアさんは御存知ですね、
 『ガトー・フェスタ・ハラダ』さんのラスクの美味しさ!
 ↑こちらは、ラスクにミルクチョコレートをコーティングした
 《グーテ・ド・ロワ プレミアム》。

 冬季限定の御品だというプレミアムなラスク菓子が、
 島屋立川店さんB1Fで販売されていたんです♪

「みんなでェ~たべようゥ~!」
「がるがるっる!」(←訳:さくさくっと!)

 皆さまは、贈り物用に、自分用に、と
 楽しいお買い物をされたでしょうか?
 2月14日は本気で告白だ!と気合い入ってる女子さん、
 幸運を祈ってますよ!

「かむかむゥ~らッきィ!」
「ぐるるがるるぐる~!」(←訳:みんな幸せになれ~!)




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~ 書物迷宮探訪録 ~

2014-02-11 21:47:49 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ひゃああッ!ほらーでスかッ??」
「がるる!ぐるがるる~!」(←訳:虎です!この表紙は~!)

 こんにちは、ネーさです。
 本日の読書タイムは……どうですか、このビジュアル!
 さすが、あの御方ね!と言いたくなっちゃう表紙デザインですよ♪
 さあ、ファンの皆さま、どうか御一緒に、こちらを、どうぞ~!

  



 
          ―― 書楼 弔堂 (しょろう とむらいどう) ――



 著者は京極夏彦さん、2013年11月に発行されました。
 『破曉(はぎょう)』と付されているのは、
 副題でしょうか、
 それとも巻名なのでしょうか……?

「うむむゥ~、なぞォでス!」
「ぐるるるる!」(←訳:謎めいてる!)

 御本題名の『書楼』という言葉にニヤリとした活字マニアさんは、
 ええ、おそらく筋金入りの京極さんのファンの方々ですね。

 映画化もされた大人気の《百鬼夜行》シリーズに登場するのは
 古書店・京極堂店主にして
 武蔵清明神社の宮司さんである中禅寺明彦さん。

 『書楼』って、本屋さんのことじゃないかしら?
 だったら、この御本は
 待ちに待った《百鬼夜行》シリーズの新作?
 また中禅寺さんの快刀乱麻名推理に会えるの?

「ふァ~、そうなのでスかァ??」
「がるーぐるるるがるっる!」(←訳:ホラーでなくてよかった!)

 しかし、残念ながら……
 この御本は、
 《百鬼夜行》シリーズ新作ではありません。

 中禅寺さんたちが活躍するのは
 昭和――第二次世界大戦が終わって数年後の時代なのに対し、
 こちらの御本の舞台は、
 明治の日本です。

 けれどもそれは、明治、という新時代が
 世間に根付いた時期の明示ではなく、
 違和感を端々におぼえながら、
 人々が暮らしていた頃の明治。
 
「ぶんめいかいかッ!」
「ぐるぐるる!」(←訳:ざんぎり頭!)

 新しい文化や流行や常識、社会の仕組み。
 そんなものに馴染みきれぬのか、
 毎日をばんやり過ごしているのは、
 かつて士族であった高遠(たかとお)さん。

 今日もぼんやり出歩いていた高遠さんは、
 ふとしたきっかけで
 近所に書舗(ほんや)が在ると気付かされます。

「えッ、どこどこォ?」
「がるるぐるがるる?」(←訳:どこに本屋さんが?)

 探せば、確かにありました、その本屋さんは。

 でも、本屋さんらしくない……?

 畑の向こう、
 田舎道をちょい行って、
 樹木の奥には……三階建ての、燈台みたいな建物?

 それに、板戸に貼られた紙に書かれている文字は……

 《弔》?

「ほッ、ほらーでスかッ、やぱりィ!」
「ぐるるがるるぅ!」(←訳:お化け屋敷だぁ!)

 いいえ、そこは本当に本屋さんでした。
 《弔堂》という屋号の
 書舗だったのです。

 和書、洋書。
 古いもの、新しいもの。
 扱わぬ書籍はない、
 あらゆる書物がそこにはある、《書楼 弔堂》。

「それならァ、かつじまにあのォ、あこがれッ!」
「がるぐるぐる!」(←訳:夢の本屋さん!)

 夢のような?
 或いは、悪夢のような?

 そんな《弔堂》で
 高遠さんが出会うのは、
 書物を求めるお客さんたちが巡り会うのは
 さて、どのような本であることか――

 デビュー作『姑獲鳥の夏』を想わせるこの御本は
 京極さんらしさが炸裂する
 ミステリアスな“書物の迷宮”譚です。

「まよッたらァ~…」
「ぐるがるるるる??」(←訳:出て来られない??)

 ほのかな明かりを頼りに、
 さあ、探して会ってみましょう、
 迷宮の案内人、《弔堂》御主人さんに。

 全活字マニア諸氏に、おすすめの一冊です。
 ぜひ!


 
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15の“ 素顔 ”。

2014-02-10 21:45:15 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 あうううゥ~、だいじゅうたいッ!」
「がるる!ぐるぐるるがる!」(←訳:虎です!数珠つなぎです!)

 こんにちは、ネーさです。
 中央道が(部分的に)通行止めとなっている今日2月10日は
 R20(甲州街道)が大渋滞!
 R16(国道16号線)も渋滞!と
 ここ八王子市内の交通は大混乱でした。
 多摩地域に車でお越しの皆さまは
 明日以降もご注意くださいね。

 
 では、気を取り直して、ここからは読書タ~イム!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



          
            ―― TOKUGAWA 15 ――



 文と絵は堀口茉純(ほりぐち・ますみ)さん、2011年9月に発行されました。
 『徳川将軍15人の歴史がDEEPにわかる本』と副題が付されています。
 なお、書名の『15』は『フィフティーン』とお読みくださいね♪

「ふぃふてぃーんッ!」
「がるるぐる!」(←訳:POPだね!)

 著者・堀口さんは、
 もう歴史が好きで好きで
 女優さんでありながら『江戸に詳しすぎるタレント』としても活動する
 超級歴史マニアさんです。

 この御本『TOKUGAWA 15』は
 堀口さんの著作第一作なのですが、

   書き始めて丸一年、
   頭の中は徳川将軍15人のことばかりでした。
   飽きるどころか、より好きになってしまったんですから
   困ったものです。

 と、あとがきに記述されているほど、
 徳川家の将軍さんたち15人に
 どっぷりハマっちゃった歴史エンタ雑学ノンフィクションです。

「……はんさむがァ、いないィ!」
「ぐるるるがるるる~…」(←訳:どちらかというと~…)

 そうなのよね、
 同じ《天下取ったぞ!》な権力者でも
 織田家の血筋は美形さんが多かったのに比べて、
 徳川家の男子は、15人が15人とも、ちょっと……
 織田家の血が流れる将軍さんもいるのに、残念だわ……。

 いえ、でも。
 著者・堀口さんは徳川歴代将軍の容貌にも
 深遠な“意味”を見出します。

 暗愚といわれた9代将軍・家重(いえしげ)さん、
 癇癪持ちだったという13代将軍・家定(いえさだ)さん、
 彼らの容姿から推測される《お家の秘密》とは――

「ふゥむッ! そういうわけェでスかッ!」
「がるるるる!」(←訳:なるほどね!)

 また、徳川将軍の“初代さま”たる家康さんは
 かねてから噂されている通り、
 ドラえもんくん的体型だった!本気(マジ)で!という事実も
 堀口さんは拾い上げます。

 身長159㎝!ウエスト110㎝!足のサイズは24㎝!

「おなかがァ~??」
「ぐるるるがるぐるぅ!」(←訳:110はダメでしょ!)

 私ネーさが好きな将軍さんは、5代の綱吉さん。
 うんうん、綱吉さんのヘンテコ情報も載ってますね♪

 あらっ♪
 将軍さまじゃないけれど、
 悪臣として有名な田沼意次さんは
 イケメンだった!
 というコラムもあります!

 
「おおッ! ぐッどにゅーすゥ!」
「がるるるぐるがるるぅ!」(←訳:歴史には華がなくちゃ!)

 前回記事で御紹介した『おいくら万円?』は
 読めば《モノの値段》に詳しくなっちゃう一冊でしたが、
 こちらは、
 読めばいつの間にか《江戸の政治》に詳しくなっちゃう一冊。

 歴史好きさんに、
 雑学マニアさんに、
 いえ、すべての活字好きさんにおすすめの面白楽しい御本ですよ♪

「ほりぐちさんはァ、いらすともォじょうずでスゥ~!」
「ぐるぐるがる!」(←訳:ぜひ御覧あれ!)



 
 
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モノって、いかほど?

2014-02-09 21:45:49 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ずじょうにィ~ちゅういィ!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!足下にも注意!)

 こんにちは、ネーさです。
 昨日の大雪の名残りと闘った皆さま、お疲れさまでした!
 ふぁ~くたびれたぁ!な気分の本日は、
 さあ、こちらの御本を、どうぞ~!

  



 
              ―― おいくら万円? ――



 編者はMONOQLO編集部の皆さん、2013年12月に発行されました。
 『モノの値段がわかる54のお話』と副題が付されたこの御本は、
 モノ批評誌『MONOQLO』で人気のコラム《○○のお値段》に加筆した
 “モノのお値段表・永久保存版”
 と申せましょうか。

「ふァいッ! おまんじゅうにもォ、ちょこれーとにもォ」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:お値段ついてます!)

 そうね、モノにはすべからくお値段が表示されていますが……
 いえ、ちょっと待って。

 私たちにはあまり馴染みのないモノ、
 買うなんて考えたこともないもの、って、
 いかほどのプライスがつけられているの?
 どれくらいのお値段が、適正価格、なのかしら?

 その衝撃&笑撃の疑問と答えを知りたければ、
 ひもといてみましょう、
 まずはこの御本の第一章から!

「ゆめのォ、おねだんッ!」
「がるるるぐるる?」(←訳:おいくらですか?)

    自分だけのテーマパークを作りたい!
    借りるのじゃなく、
    完全マイオリジナル!

    いえ、あたしは某有名リゾートを貸し切りで楽しみたいわ!

    ボクはプロ野球球団のオーナーになりたいです!

    我が家に専用の温泉を!

 って、実現にはおいくら必要ですか?

「え~とォ、じつげんするにはァ~…ひゃあああッ!」
「がるるる~!」(←訳:うわああ~!)

 第二章では、
 ジェット旅客機のお値段(まとめ買い割引あり)、
 映画館のお値段、
 海の家のお値段、
 戦闘機のお値段(関連機材コミ)
 などが明らかにされます。

 第三章では、
 戦場カメラマンの取材費用(季節や個人差により変動あり)、
 相撲部屋の親方のお値段(ある相撲部屋の年間手当)などが、

 第四章では、
 特ダネのお値段(ある週刊誌の場合)、
 渋谷広告ジャックのお値段が、ずら~っと……

「たかいィ???」
「ぐる??」(←訳:安い??)

 びっくりしてしまったのは、
 特ダネのお値段ですね。

 トップアイドル熱愛スクープ!にも相場がある、んですか?

 そして、映画館や海の家にもお値段がある、って……。

「しらなかッたでス!」
「がるぐっるる!」(←訳:そうだったの!)

 お値段をここに書いちゃうような
 ルール違反のヤボはいたしませんので、
 購買意欲を刺激された皆さまは、
 『おいくら万円?』払えば《欲しい!》を成就できるのか、
 ぜひ御確認を!

「ぎょッ!としたりィ~」
「ぐるがるる?」(←訳:納得したり?)

 いずれのお値段も……時価、かも??



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