喫茶 輪

コーヒーカップの耳

「切手の値打ち」

2019-10-26 18:50:41 | 出久根達郎さん
出久根さんの『残りのひとくち』(中央公論社・1997年刊)を読み始めたが、未読だった。
これで100円は、帯がないとはいえお安い。


「切手の値打ち」を読んでいて、おやまあ、と思った。
子どものころから切手を集めていて、(わたしも集めていた。出久根さんとわたしはほぼ同年なので、同じ体験が多い。)切手商に売り払ったら何十万円になるかも、と出かけるが、額面の三分の一とか言われてしまう。そこで出久根さんは、
《かくて私はせっせと使うことにした。自分で使う分には、額面のままである。ただし昔の切手は五円、十円、十五円などという少額なので、何枚も封筒に貼らねばならない。》
そのほか、この章には面白い話が続く。
で、わたしが出久根さんから頂いた手紙を見てみた。

もっともっとたくさん頂いているが、その一部。
書いておられる通り、豪華に見えます。
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リノちゃんと

2019-10-26 17:03:30 | 本・雑誌
昨日は喉がグチャグチャになっていたのですが、今日は大分マシになったので、
「街の草」さんまでひとっ走り行ってきました。


「わたしが読む本はどれでしょう?喜ぶ本は」と言うと、
店先にいた女の子が
「アホや」と言ってくれました。
自分が読みたい本は自分で決めなさい、というわけだ。
なかなかの毒舌家で、リノちゃんという。
以前「街の草」さんの店員をしていた人の子どもとのこと。
加納さんによくなついている。

というより、なつき過ぎだ。

丁度来店中の高橋輝次さん。
高橋さんは、”著書作家”さんです。
本に関する話の本を次々と出しておられる。
最近では『タイトル読本』(左右社)が面白かった。
で、本にまつわるよもやま話をしばらくさせていただく。

その高橋さんが帰られる際、リノちゃんも一緒に帰って行ったのだが、

しばらくしたらリノちゃんは一人で戻ってきた。
そしておやつを買ってもらっていて、袋を差し出し、「一つどうぞ」と言ってくれた。
実はいい子なんだ。

で、加納さんがわたしに進めてくれた本は『富田砕花詩集』(新潮社版・大正10年)。
後ろに後藤書店の値札が付いていて、3000円とある。
これを、〇〇〇円で分けていただきました。

そしてほかに4冊。
出久根さんの『残りのひとくち』はもしかしたら家にあるかもしれないけど、100円だったのでとりあえず買っておきました。
ダブっていれば人に上げてもいいし。
これでしばらく楽しめます。
コメント (2)
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「時間をもぎ取る」

2019-10-26 09:26:13 | 新聞記事
毎週楽しみにしているエッセイ欄がある。
詩人で作家の小池昌代さんによる、「股旅日記」(神戸新聞)。
神戸新聞さん、記事拝借お許しを。

←二段階クリック。

このイラストも小池さんによるもの。
器用な人ですねえ。
いつもいいエッセイを書いておられて楽しみです。
今回は「時間をもぎ取るように」という言葉に感動。
この表現には初めて出会うような気がする。
「私の祖母は、こんなことを語ってこの世を去った。」とあるので、小池さんのお祖母さんが語ったということになっているが、さてどうなんだろう。
これは小池さんの表現ではないだろうか?
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