団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

★ディープステートが紙幣誕生の元

2021年05月26日 | グローバリズム

 元の世界制覇がディープステートを産んだそうです。この説もねずさんに初めて教わった時には、あの義経がチンギスハーンだったとの説を思いだしました。
  もし、あの説が本当だったら、ディープステートの産みの親は日本だったということになりそうです。
  そんなことはどちらでも良いのですが、蒙古がそれ程に世界に影響を与えていたことに驚きます。

  何時ものように全文をリンク元で読んでください。

  ねずさんの学ぼう 日本より    2021/05/18

  ものすごくわ かりやすくDSと世界の歴史を俯瞰する(1)紙幣誕生   

  ・・・略

  城塞都市というのは、石で出来た堅牢な建造物です。
戦いがあれば、城壁が壊され、新たな城主は、その城壁を修繕しなければならないし、また堅牢で秀麗な石組みは、権力のシンボルで もあったし、城に住む人々の安心、安全の証でもありました。
ですから腕の良い石屋さんは、どこの城塞都市でもひっぱりだこだったし、仕事柄、城主とも面識があるし、顔が広いし、ひっぱりだ こだからお金もたくさん持っているわけです。

 そこでこの石屋さんが、それぞれの城塞の城主の貸し借りの資金決済の代行をするようになりました。
そしてその石屋さんのことを、英語でメイソン( Mason)または、石(ロック・Rock)のフェラー(屋・Feller)と言いました。

 さて、このメイソンさんや、ロックのフェラーさんたちが、その後どのようになっていくのか。
続きはまた次回。



  それにしてもジンギスカーンが義経という荒唐無稽な説程楽しいものは無いですね。ねずさんが教えてくれた「たわけ」が源氏と蒙古の崩壊の原因なのも興味深いものがあります。


★「トランプより対中国政策は強硬だ」とバイデン政権の作為的な演出

2021年04月22日 | グローバリズム

 

ニセ大統領(バイデン)政権の本音はまだまだ分からないようです。一見、とらんぷさんよりChina政策は強硬のように見えますが本音かどうかは疑わしいものがあるようです。

  宮崎さんがそんなバイデン政権の怪しさを考察してくれています。やはりまだまだ油断は出来ないようです。
  気がついたらChinaの生き残りに手を貸していたなんてことにならないことを願います。 

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和三年(2021)4月18日(日曜日) 通巻第6867号  <前日発行>

 「トランプより対中国政策は強硬だ」とバイデン政権の作為的な演出
   中国IT規制許可制は「大きな政府」の好きな民主党のジェスチャーか

 米国の世論調査をみると、中国は敵、もしくは友好国に非ずとして「経済的裨益を犠牲にしても中国には制裁を課せ」とする回 答が90%を超えている。世論がワシントンの政策決定に与える影響力は甚大なものがある。

 バイデンは親中派のチャンピオンだったが、アメリカ国民の世論の硬化を前にして中国と以前のズブズブ関係には戻れない。だ からこそ、ジョン・ケリー気象担当特使を上海に派遣する一方で、台湾に非公式にアーミティジ元国務副長官らを派遣してバラン スを取ることに腐心する。

 バイデン政権は「情報漏れ阻止」を目的に、こんどは中国製のIT利用を許可制にするんだとか。最大450万社が規制の対象 となるが、さすがに「大きな政府」が好きな人たちが思いつきそうな政策である。
 そんな暇があったら、すでにバイデンになって国境警備を緩和したために米国に不法入国した18万人の不法移民をどうするの か。こちらのほうは人権優先だから、人種差別はあってはならないという綺麗事か。

 具体的に米国はIT関連でファーウェイ、ZTE、ハイクビジョンなど五社の製品の政府調達を禁止してきた。また軍直結もし くは中国軍と関連の深い中国企業との取引を禁止してきた。商務省はそのために85社をブラックリストに掲載してきた。
 これらトランプ前政権の対中強行策を上塗りするかたちで、中国製ITを利用するには、許可が必要という、およそ実現不可能 なことを言い出した。
 対象が450万社におよぶ。5G関連、カメラ、ドローン、パソコンなど米企業の多くはすでに中国製を使用している。
 ソフトウエアやクラウドにも規制をかける。このために必要とされる費用は100億ドル(1兆900億円)。しょせん、絵に 描いた餅に終わるだろう。

 ▲中国を締め上げるにもっとも効果的な方法は金融制裁である。

 中国は真っ青になるだろうが、これをやられると相当ていどに困るのがウォール街である。
しかもウォール街は民主党への献金が巨額であり、GAFAと連携して株価高騰を愉しんでいるわけだから、バイデンは金融制裁 に打って出られず、そこで、中国製IT利用許可制などと途方もなく些末なアイディアを思いついたのだろう。許可制とすれば、 アメリカ人の家庭では多くが中国製のパソコンを使用しているのだから、実際に効果はゼロに近く、かえってマイナスにならない か。

 中国の社債、株式に投棄している米欧系ファンドは数知れない。
およそ57兆円が中国の金融市場に注ぎ込まれ、これが破産寸前の中国経済を延命されている。くわえてペテン的な中国企業が ウォール街に上場しており、この斡旋は米国証券会社が主幹事である。
 したがって金融市場へ強い規制をかけることが、中国を干し挙げる最有力な最強手段なのである。

 直近でも韓国や中国のペテンにやられた被害が続出している。
 クレディスイス5000億円、野村證券2200億円、JPモルガン1000億円の被害は「アルケゴス」という韓国人経営の 資産運用会社の投資失敗による。
アルケゴスに出資してきた欧米日のファンドが被った損害である。小誌でも問題にした「華融資産管理」のペテン同様に悪質だ が、強欲資本主義の引き起こした自己責任の問題でもある。

 そもそもアルケゴスなる不思議なファンド運用企業は3月24日にバイアコムCBS増資に反発しておきた株価急落に端を発し ており、アルケゴスは追い証が出来ないことになって悲鳴を挙げたのだ。

 緊急の電話会議ではJPモルガン、クレディスイス、UBS、野村證券にゴールドマンサックスが討議し、協調的対応が合意さ れた。
ところがゴールドマンサックスが「裏切り」。関連株を売却していた。中国の事情に通じるゴールドマンサックスは、ウォール街 の親中派の代表格である。

  ディープステートがChina退治に本気にならないとウォール街も動かないのでしょう。と言うか、ディープステートはウォール街そのものでしょうから損切りをしてまで叩き潰しには行かないのかも。
  腹黒い奴等の考えは分かりません。どうなることやら。


★コロナ禍がもたらした「国家の復権」

2021年04月16日 | グローバリズム

 やっと世界がグローバリズムの恐ろしさに気付きナショナリズムへの回帰が出来ると喜んでいましたが、China・民主党・ディープステートのとんでもない不正選挙でトランプさんが降ろされその夢は潰されたのじゃないかと心配しています。

  加瀬さんが、ニセ大統領(バイデン)政権を心配しながらもChina肺炎が国家の復権を齎したと書いてくれています。宮崎さんが紹介してくれています。

  そのナショナリズムへの動きに逆らっている平和ボケ日本には困ったものです。つまりは、世界の動きが金に目が眩んで理解出来ないのでしょう。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和三年(2021)4月10日(土曜日)  通巻第6856号

  ■加瀬英明のコラム

  コロナ禍がもたらした「国家の復権」

 アメリカでバイデン新政権が発足してから、3ヶ月になろうとしている。
 私はアメリカを専門としていることから、バイデン新政権の対日、対中 政策がどうなるか、意見を求められる。バイデン政権が中国に躙(にじ)り寄って、日本を袖(そで)にするのでは ないか、不安でいっぱいだ。
 日本国憲法は前文で謳っているように、自国の運命を諸 外国の善意に 委 ねると定めている、世界に類例がない「無抵抗憲法」だ。
 といって、まさか日本国民は中国や北朝鮮に、運命を託しようとしてい まい。かたわら、アメリカに日本の安全を丸投げしている。
 それなのに、多くの善良な日本の男女が、この憲法を“平和憲法”と呼ん で、世界の手本となるべき理想的な憲法だとみなしている。
 だが、もしアメリカが同盟諸国を守る気力を衰えさせて、日本を見捨て たら、護憲派の諸兄姉はどうするのだろうか。
 アメリカが日本と同じ“理想平和主義”を採ったら、護憲派の国民は欣喜 雀躍するのだろうか。

 なぜか、日本ではあまり知られていないが、「キャンセル・カル チャー」という言葉が、バイデン政権を支えるアメリカのリベラル・進歩 派の人々を動かすス ローガンとなっている。「キャンセル」は日本語に 訳せば「抹消、帳消し」だが、こ れまでアメリカが誇ってきた歴史を罪 深いものと断定して、消去しようとするものだ。
 初代大統領のジョージ・ワシントン、独立宣言起草者の3代目大統領の トマス・ジェファソンが荘園を経営して多くの奴隷主だった、コロンブス は新大陸の侵略者だったリンカーン大統領が人種差別主義者だといって各地で銅像が撤去されている。

 日本もアメリカの占領下で、誇りある歴史を奪われて、自虐を嘖(さい な)むようになった。アメリカが日本に似るようになっている。
 コロナの大感染を境にして、世界がどのように変わったのだろうか。
 アメリカで4年前にトランプ政権が出現したのは、私が無国籍企業と呼 ぶ多国籍企業が、無国籍な世界がつくったのに対して、アメリカのナショ ナリズムが反撃したものだった。
 グローバリズムが無国籍な金(かね)をもたらし、人々が甘い蜜に群がった。ナショナリズムによる束縛を嫌い、奔放な生活を求めるリベラルな 人々がバイデン 政権をもたらした。
 ところが、コロナ・パンデミックは世界を支配していた、グローバリズ ムという幻想を粉砕してナショナリズムが蘇えった。
 自国しか信じられない情況がもたらされた。
私は「コロナ・ナショナリズ ム」と呼んでいる。コロナによって、国家しか頼れないという現実が生まれている。
国家の復権だ。

 日本もコロナとの戦いに国民が団結して、全力を傾けることを強いられ ている。
 コロナとの戦いは時間との競争を強いられている。そのわきでコロナよりも恐ろしい、中国と北朝鮮の脅威が刻々と増しているのに、目を背けて よいのだろ うか。
 中国が尖閣諸島を奪おうとしている。北朝鮮が核ミサイルの性能を高め て、爪を磨いている。中国、北朝鮮が日本を攻撃すれば、コロナ・ウィル スより、はるかに悲惨な大災害に見舞われる。
 憲法改正して、国防力を強化することが、集団免疫力を高める。生残るために憲法改正を急ごう。 (かせ・ひであき氏は外交評論家)

  やはり、日本がやらなければならない憲法改正に本気で取組まなければ特亜3国によって奴隷にされるのは明らかでしょう。
  その改正を邪魔するのが政・官・財・マスメディアに跋扈する特亜3国の下僕達です。何とも情けないことです。

何時まで奴等を放置しておくのか!

★グローバリズム対ナショナリズムの戦い

2021年01月08日 | グローバリズム

 トランプさんが勝利して、Chinaを叩き潰し、ディープステートが力を失い、行き過ぎたリベラリズムが修正されるなんて年になれば良いのですが、まだまだ分かりません。

  そんな予測を干支でねずさんが予測してくれています。この干支の解釈はねずさんが以前から説いてくれていますが面白い解釈です。当たるのかどうかは分かりませんが、過去の出来事から見ると否定出来るものでもなさそうです。

  何時ものように全文をリンク元で読んでください。

  ねずさんの学ぼう日本より     2021/01/01

  謹賀新年

  ・・・略

  2020年を揺るがした大問題は、米国大統領;選,挙でした。
現時点では決着はまだわかりませんが、この選挙が「大多数の人々にとっての公正と正義」と「ごくひとにぎりのお金持ちの利権」との戦いとなったことは事実です。
「ごくひとにぎりのお金持ちの利権」が勝利すれば、米国のGDPは急上昇します。

 ただし、国家規模のGDPの上昇が、圧倒的多数を占める米国民にとっての生活の安定や豊かさをもたらすかというと、実はそうではないことは、これまでの実績が証明しています。
つまり、ごく一部のグローバルな大企業は巨額の利益を出し、その利益は、当該大企業の経営者たちに、さらに巨額な報酬を招きますが、その一方で、米国の中小企業は次々に倒産し、圧倒的多数の米国民は貧困に追い落とされるということです。
つまりGDPの生長が、国民生活の向上と連動していない。

 仮にもしこの構造が修正されるとなると、グローバル企業の経営者たちが追い詰められていくことから、米国の経済指標であるGDPは、マイナス成長となる可能性があります。
ところが、これが不景気をもたらすのではなくて、むしろ中小企業の活性化をもたらして、庶民の生活は好転していく。
つまり従来の経済指標に関する考え方が、根底から覆ることになります。
要するに「痛みを伴うけれど、新しい時代が始まる」のです。・・・以下略 


皇紀2681年 西暦2021年 令和3年 辛丑(かのとうし)の年 新年明けましておめでとうございます。 日頃のご厚情に感謝し日々精進してまいります。 本年もよろしくお願い申し上げます。 小名木善行 拝
小名木善行さんの投稿 2020年12月31日木曜日

 


  トランプさんが勝ってグローバリズム・マネーゲームの時代を終わらせて貰いたいものです。何時までも1%の金持ちと99%の奴隷の時代が続くことは我慢できません。


★フーバーはトランプさんと良く似ている

2020年12月10日 | グローバリズム

 ルーズベルトが日本を戦争に巻き込んだことを書いてく れたフーバーさんは、大統領としてはどうなんだろうかと疑問に思ってました。
  ところが、何とトランプさんと同じようにグローバリストとの戦いをやって追い落とされたようです。
  その上、あの義和団事件の経験者で日本を高く評価してくれていたそうです。トランプさんにフーバーさんの仇を討って貰いたい ものです。

  ねずさんが、高橋是清さんの話の中で書いてくれています。

  何時ものように全文をリンク元で読んでください。それにしても、財務省は高橋是清の素晴らしさを否定しているのでしょうか。

  ねずさんの学ぼう日本より    2020/12/3

  昭和恐慌と高 橋財政

  ・・・略

 【昭和恐慌時の実質経済成長率(%)】
      経済成長率
 昭和2年  3.4%
 昭和3年  6.5%
 昭和4年  0.5% 浜口雄幸内閣発足
 昭和5年  1.1%
 昭和6年  0.4% 高橋是清大蔵大臣就任
 昭和7年  4.4%
 昭和8年 11.4%

 昭和6年に高橋是清が大蔵大臣に就任したときに、まさにボトムを打っていた日本経済は、氏の積極的財政出動によってみるみるう ちに経済を回復させ、わずか2年後で、2桁成長をみるに至っています。
しかもこの間、物価の上昇率は、年3~4%にとどまっています。見事なものです。
工業生産高は2.3倍に拡大、
銀行の不良債権処理もいっきに進みました。

 そしてこの間、日銀券の発行量は40%増えました。
どれだけ積極財政出動を行ったかがわかろうというものです。

 高橋財政を「軍需インフレ政策」と指摘している学者もいるそうです。
しかし、大艦を建造し、戦闘機を増産し、軍事施設を築き、軍人を雇用することは、そのまま政府による産業の育成と雇用の創造につ ながります。
だれだって貧乏はいやです。
娘を遊女になんて売りたくない。
それだけにこうした政府による産業の育成と雇用の拡大は、どれだけ多くの日本人を救ったか計り知れないものがあるといえます。

 しかも当時は、国際的な軍事的緊張が高まっていた時代です。
世界恐慌の脱出のために軍事費を増やしたことは列強各国に共通している政策でもあったのです。・・・中略

 このあとを受けた大統領がフーバーで、フーバーは鉱山開発で大儲けをした圧倒的金持ちでした。
このあたりも不動産やカジノで大儲けしたトランプ大統領とよく似ています。
フーバーは、「どの鍋にも鶏1羽を、どのガレージにも車2台を!」というスローガンを掲げて米国大統領選に勝利すると、強いアメ リカを標榜して米国における通貨の外国の金融資本による支配を拒否しようとしました。

 そんなフーバーを好ましからざる人物と見た金融資本が、フーバーを葬るために仕掛けたのがウォール街の株価の大暴落であったと いわれています。

 ちなみにフーバーは、義和団事件のときに外国人特区でチャイニーズの暴徒に囲まれたひとりで、事件当時の日本人の活躍を目の当 たりにすることで、日本との関係を良好に保ちたいとした大統領でもありました。
ところが金融資本にとっては、チャイナの市場、および日本が成功させた満州への食指が優先しましたから、フーバーは金融によるマ ネーの支配と東洋の支配にとって、邪魔な存在であったわけです。このあたりも現在のトランプ大統領の立場とよく似ています。
結果フーバーは、一期のみの大統領となり、フランクリン・ルーズベルトに次の大統領を譲ることになり、日本は戦争に巻き込まれて いきました。

 いまの米国におけるトランプ対バイデンの戦いは、トランプ氏とバイデン氏との戦いでも、共和党と民主党との戦いでもありませ ん。
米国を操る金融資本(グローバリスト)たちと、民衆の正義との戦いです。・・・以下略

歴史を学ぶことでネガティブをポジティブに。 今日のねずブロは《昭和恐慌と高橋財政》です。 個の時代に入ろうとしているときに、資本を配っても、その資本は一部の個の懐(ふところ)にしか入らない。全体 の景気を上向かせる力にならないのです。 そ...
小名木善行さ んの投稿 2020 年12月2日水曜日

  やはり、トランプさんとディープステートの戦いのようです。ここでトランプさんに勝って貰わないと2極化はますます酷くなり、一部の金持ちと大部分の奴隷という庶民にとっては地獄の世界になるでしょう。
  何があってもトランプさんが勝ってくれることを祈るしかなさそう。


★航空機業界にコロナ悪魔がやってきた

2020年10月27日 | グローバリズム

 

今回のChina肺炎で一番の打撃を受けたのは航空機業界もその一つでしょう。LCCが安い運賃で殴り込んで来て混乱もあったようですが、まさか、ウィルスにここまで徹底的にやられるとは誰も想像出来なかったのじゃないでしょうか。
  航空機業界は以前の活気を取り戻す日は来るのでしょうか。

  宮崎さんがそんな業界の情報を取り上げてくれています。それにしても、凄まじい惨状です。こんな状況でも生き残るところがあるのが不思議です。それだけ利益が大きかったのでしょうか。

  まるで、何時までも崩壊しないChinaのようです。   

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より  令和2年(2020)10月23日(金曜日) 通巻第6678号   <前日発行>

 航空機業界にコロナ悪魔がやってきた
  国内大手48社で旅客は86・3%減、海外が98・3減少という惨状

 現在、世界各地へ向かう国際線は、一割程度が回復しているが、たとえば一日30便以上あったソウル行きは二便ていど。米国 も主要都市へ再開しているが、共同運航便が優先されていて、乗客は殆どいないため赤字で飛ばしている。

 再開された国際路線は中国各地(大連、瀋陽、青島、北京、上海、成都、広州など)、韓国、台湾、ベトナム、マレーシア、タ イ、インドネシア、ミャンマー、豪、ドバイ、NZ、南米でもメキシコシティ便が再開している。欧州便はブラッセルなど。
 欧州では第三次感染が拡大しており、国際線が正常に戻るのは2024年と言われる。
 再開便が飛んでいても、客が集まらない最大のネックは到着後二週間隔離されるため、それならテレビ会議で済ませようという のが全世界的な趨勢である。

 日本は欧米に次ぐ国際線王国だった。JAL、ANA、そして幾多のLCC。
 全日空は、コロナ直後に9000億円の融資枠を確保、JALも同様な対応を取ったが、なにしろ国際線の旅客は98%減だ。  
 ANAは10月21日には5000億円の損失を発表、この悪魔的な決戦数字はリーマンショック直後の573億円の9倍弱!
 ANAは国際線75路線、およそ5000便を800便に減らしたうえ、成田から羽田へ集中的に移行している。回復には数年 を要するだろうと予測される。
 JALも第三四半期の赤字も1000億円近い。

 米国もデルタ航空は83%の旅客減に遭遇し、5600億円の赤字、アメリカン航空は5800億円。四苦八苦の様子が見て取 れる。欧州勢も深刻な赤字で、アリタリアは国有化された。

 もっとも悲惨なのは国内便のない香港である。
 キャセイパシフィック航空は系列キャセイドラゴンを含めて8500人のレイオフを発表し、香港経済をゆすがしている。ドラ ゴン航空は閉鎖する。

 日本ではインバウンドが消滅したため、国内観光地ならびに旅行代理店、レストラン、運輸会社振興のため「GO TOキャン ペーン」を開始して、一息つけたかにも見えるが国内旅行の現状はといえば、国内大手48社の速報で、旅客は86・3%減、海 外が98・3減少という惨状である。

 二階幹事長は日本の観光業界のドンでもある。観光産業の回復に失敗したら責任をとる覚悟があるのか。

  今回のChina肺炎で良かったのはあのインバウンドなるおかしなものが消滅したことでしょう。
  やはり、観光業界や航空機業界も国内を見直す経営を考える時なのかも。まさに、グローバリズムからローカリズムへです。


★新しいナショナリズムの時代がやって来た!

2020年08月07日 | グローバリズム

 加瀬さんとケントさんがナショナリズムの時代がやってきたと書いてくれたようです。
  その書評を何時もの宮崎さんが書いてくれています。これも何時ものようにご自分の体験からトランプさんの再選に付いて詳しく書いてくれています。やはり、China肺炎の影響は厳しいようです。
  何故、この時期に天はトランプさんを落とそうとするのでしょうか。それ程に世界を混乱させたいのでしょうか。もしかしたら地球に蔓延りすぎた人類を整理しようとしているのかも。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和2年(2020)7月31日(金曜日)弐 通巻第6605号  
 
  書評 

 大激動、大変化がやってくるが「備えは大丈夫?」ですか
  アメリカ通の二人が徹底的に、日米関係の未来を語った

  加瀬英明 v ケント・ギルバート
 『新しいナショナリズムの時代がやって来た!』(勉誠出版)

 もしトランプ大統領が再選されなかったら、日米関係はどうなるか?
 バイデンは認知症だから、まともな政治判断が出来ないし、失言ばかり繰り返して周囲がおろおろしている。
そもそもバイデンには確乎たる政治哲学はなく、利権をもとめるマネーハンター。だから息子の名前はハンター(爆笑)。したがって強い副大統領と、ちゃんとした閣僚が絶対に欠かせないが、左派に擦り寄るバイデンでは、アメリカの力は衰退の一途となるだろう。
それは日本にとって不幸である。暗い、活気のない、経済も沈没となる、近未来のシナリオに結びつく。
 トランプの圧勝がコロナ前までの情勢だった。バイデンなど相手ではなかった。
 すべてをひっくり返したのはコロナである。
 都市封鎖、学校閉鎖、病院崩壊、飛行機乗り入り禁止、レストラン、カフェ営業不可。なによりの悲劇は失業の急膨張だった。アメリカは簡単にレイオフするので失業率は、14・3%という最悪の数字が並んだ。
 これで、大統領選挙の情勢ががらり一変した。
世論調査はあてにはならないが、10%の開きが続くと、誤差の範囲(5-6%)を超えている。バイデンが辛勝する可能性が出たのだ。トランプ支持のコアな部分は鉄壁だが、せっかく築いた共和党の団結に亀裂が入り、ロムニーらが反トランプの跳躍台に乗って跳ね上がり、旧ブッシュ政権の「トランプ嫌い」の面々が「トランプには投票しない」と言い出した。ネバートランパーが共和党の中に五つも六つの誕生した。この分派は、つぎはバイデンに入れようと叫んでいる。
ところで日本のメディアといえば、相変わらず、米国のリベラルなメディアの論調を鵜呑みにして、ニューヨークタイムズを単に翻訳しているに過ぎない。
したがって、現況判断ではとてもトランプに勝ち目はないという安直な予測がはびこっている。
 このメルマガの愛読者なら、きっと記憶されているだろう。四年前の大統領直前、99・99%の米国メディアはヒラリー当選を、満腔の自信をもって、予告していた。
 投票日の二日前に小誌は書いた。
 「トランプ、逆転満塁さよならホームランの可能性高まる」と。

 戦後、現職で再選されなかった共和党の大統領はフォードと、ブッシュ・シニアである。戦前も含めると、大恐慌に遭遇して、FDRにまさかの勝利をゆるしたハーバート・フーバーである。
民主党をふくめると戦後はカーターがレーガンに敗れた例がある。
 フォードはニクソンの不人気が尾を引いたし、途中から副大統領に指名され、いきなりの最高指導者への昇格だったので、選挙の洗礼を受けていなかったことが響いた。
 ブッシュ・シニアが敗れたのは、伏兵ロス・ペローが独自候補として出現し、19%の共和党の票を浚ったため、漁夫の利がビル・クリントンに転がり込んだ。

 ビルが言ったではないか。「STUPID IT‘S ECONOMY」と。
 こんどは「STUPID IT‘S JOB,JOB,JOB」だろう。
 となると、パンデミックが最大の問題である。 
 だから原則的な予測では八月末までに大幅な経済再活性化、雇用の拡大と失業率の劇的な低下にトランプは死力を尽くすことなる。経済が好転すれば、トランプ再選の可能性がぐんと高まるだろう。

 さて前置きが長くなったが本書の内容である。
 各州の人口構成や産業状況などから細かな分析があり、ミシガン、ペンシルバニアなど勝敗の分かれ目となる選挙区の情勢が説明されているが、このあたりは状況が変化するので、拘泥することはない。
 「武漢ウィルス」で露呈した日米の弱点とは製薬、とくに抗生物質と医療用マスク、機材、保護服などを中国に依存していたことだ。インドへの代替案も言われたが、インドのジェネリック製薬も中国から原料を輸入している。
 加瀬氏はさらに日本の柩はほとんどが中国からの輸入で、数ヶ月もすると柩が不足すると警告している。だから二人の結論は、これらも自国で生産するべきで、ギルバード氏は「騒ぎが落ち着けば、米国での生産を義務づける法律ができる」と予言する。
 加瀬氏は1932年選挙で、フーバーが当選していれば、本格的な大恐慌は防げたし、日米戦争はなかったと指摘し、もしバイデンが選ばれたら、世界は真っ暗、不況は長引くと予測する。
 ギルバード氏は、「トランプが勝たないかもしれないけれども、バイデンは勝たない」。この意味は「バイデンが勝つはずはありません。ただ、コロナウイルス問題の対応次第で、トランプが負けるかも知れない。(中略)国民が積極的に彼を選んだ結果にはならない。したがって、今回の選挙は、トランプにリーダーシップに対する審判でしょう」
 米大統領選挙まで、あと三ヶ月あまり、おそろしい結末を回避できるか?
 
  世界は、Chinaとディープ・ステートに牛耳られる方を選ぶのでしょうか。それとも、トランプさんが再選され、奴等を叩き潰してくれるのか。
  いよいよ、今年は世界の分岐点になるのじゃないでしょうか。

アメリカ人は又バカな選択をするのか!

★エルドアンのナショナリズム、こんどはアヤソフィアをモスクに

2020年07月15日 | グローバリズム

 

アヤソフィアをモスクにというニュースがあったのは気が付きましたが、それにどんな意味があるのか分からず取り上げませんでした。

  ところが、どうやら大きな意味があるようです。宮崎さんが詳しく書いてくれています。
  まさか、これがグローバリズムとナショナリズムの戦いだとは思いもしませんでした。

 「宮崎正弘の国際情勢解題」より    令和2年(2020)7月12日(日曜日)弐 通巻第6583号 

 エルドアンのナショナリズム、こんどはアヤソフィアをモスクに
  欧米は衝撃を食らったが、自国ファーストで何が悪いのか?

 欧米のメディアはトルコのエルドアン大統領を酷評し続けてきた。
一時は世界秩序の厄介者のように扱った。しかし西側の批判など何処吹く風、トルコはNATOの重要メンバーであるにも拘わら ず、上海協力機構(SOC)に加盟し、リビアとカタールに派兵し、シリア内戦では鵺的な軍事行動を取った。

 プーチンとは馬があう。ロシアのパイプライン敷設を積極的に推進し、ついにはロシアのミサイル防衛システムを導入した。
そのうえでエルドアン大統領は平然と訪米し、トランプと対等の立場で会談するほどの政治力を発揮する。民主、人権の西洋的価 値観を奉ずるトルコ人からは目の仇だが、国内ではなかなかの人気を誇る。

 7月11日、トルコ政府は最高裁判所の決定を受けて、世界遺産のアヤソフィアをモスクとすると発表した。トルコナショナリ ズムが、グローバリズムとの訣別を宣言したような画期的な出来事である。

 トランプはアメリカファーストを標榜し、列強も「国際秩序」を看板に掲げながらも、実質は自国ファーストである。自分の国 の権利を優先させるのは常識である。しかし国際社会の常識が通じない日本だけは「ジャパンファースト」ではなく、「国連 ファースト」の夢遊病に罹患している。

 エルドアンのナショナリズム、最初は目立たなかったが、トルコの大学すべてにモスクを設置したあたりから芽を出し、クーデ ター未遂事件では、直後に10万近くの軍人、政治活動家、教職員らをパージし、権力基盤を固めた。

 トルコの歴史教科書はエルトゥールル号遭難のことを教えるので国民の大多数が親日的だが、史実として六世紀の「突厥」建国 をトルコの始まりと教えている。トルコの国名はチュルクに由来する。

 アヤソフィアはもともと東方正教会の荘厳な建物だった。コンスタンチノーブル(今のイスタンブール)陥落以来、紆余曲折を 経て、宗教混在の博物館として登録し、世界遺産となっていたが、エルドアン政権は、これを正式にモスクとしたのだ。

 ▼これはトルコの国風運動ではないのか

 欧米はトルコの行動を苦々しく思いながらも、NATO海軍は、その本拠がトルコのイスタンブールにあり、また地政学的には 地中海への出入り口であるポスポラス海峡を扼しているために、ロシア軍事力の抑止力として、大いに活用してきた。トルコ軍は 38万、精鋭は内務省直属の部隊だ。

 欧州勢はトルコのEU加盟には多くの理由をつけて、一貫して難色を示してきたが、トルコを西側陣営にとどめ置くために、制 裁を口にしながらも実質的なことは行っていない。むしろトルコへの直接投資を増やして、トルコ観光ではドイツを筆頭に欧州か ら一千万人前後がカッパドキアなどトルコの観光地を回っている。

 トルコはエルトゥールル号に義援金を運んだ山田寅次郎に若者の教育を依頼したが、その教え子のひとりがケマル・アタチェル クだった。アタチュルクは日本の明治維新の成功に倣い、トルコの近代化・西洋化路線を歩んだ「建国の父」である。

 だからエルドアンのモスク回帰を短絡的にアタチェルクの西洋化近代化路線否定ととる向きもあるが、ちょうど明治維新の近代 化西洋化路線が鹿鳴館でピークを打ち、その後、国風が吹いたように、トルコに国風が本格化したという文脈でとらえるべきであ る。

 イランで日本人が取り残されたときに、救援機を飛ばしたのはトルコ航空機だった。
ポスポラス海峡に海底トンネルを掘り、イスタンブールの地下鉄を東西につなげたのは日本の援助だった。地下鉄の駅には、ちゃ んと日本の国旗が飾られている。
駅の出入り口の大型スクリーンには地下鉄開通式典に安倍首相が出席した場面を流している。これらを筆者はカメラに収めてき た。
西側のメディアが嫌うエルドアン、じつは日本は彼に学ぶ点が多いのではないのか? 

  一時は安倍さんとエルドアンさんは仲が良さそうに見えたのですが最近はどうなんでしょう。と言うか、安倍さんが外交に意欲を失っているように思えて仕方ありません。
  やはり、余りにバカな国民に嫌気がさして、もう日本を諦めたのでしょうか。もう一度、世界を導く意欲を見せて欲しいものです。
  今こそ、日本が世界を導く最高のチャンスじゃないでしょうか。バカな国民を相手にするのは嫌でしょうが、もう一度頑張ってください。


★古代日本と現代グローバリズムの違い

2020年07月13日 | グローバリズム

 田中英道さんが衝撃の発言をしてくれた、6月30日、第3165回の「★China肺炎の本当の目的」の続きです。

  実は、あの時、これが真実でないことを願いますと綺麗事を書いてしまいましたが、あの老人を減らすというChinaの恐ろしい目的は、本来なら日本にこそ最適の方法だったのじゃないでしょうか。
  この部屋でも何度も書いて来たように、我々団塊の世代の年寄りが日本に懸けている迷惑を考えると、此奴らこそ殲滅すべき対象です。この世代が消滅すれば、あの反日売国左翼・在日共の運動も下火になるし、日本の世界に誇れる健康保険制度も医療費の激減で守れるというものです。
  ところが、結果は、残念ながら政府の対応の不味さにも関わらず、死者は極端に少ないということになりました。喜んで良いのか悲しんで良いのか分からないことになりました。
  これも、疫病に強い日本文化を育てて来た先人のお蔭と言えそうです。と言うことは、八百万の神々も団塊の世代を殲滅することには反対だったのかもしれません。

 それにしても、日本は凄い。


  ここは、やはり日本人が目覚めて世界を導くことが求められていると考えた方が良さそうです。
  とは言え今の劣化した日本人にその任に耐えることができるでしょうか。

やはり、いい加減に目を覚まさんかい、日本人!

 


★グローバリズムの現在

2020年07月08日 | グローバリズム

 週末恒例の【討論】は、グローバリズムからナショナリズムへの移行という尤も興味ある題材でした。

  やはり、グローバリズムは人類にとっては無理があったようです。その無理の権化がChinaとディープ・ステートだったということです。

  それに気が付いたアメリカの人達がトランプさんを選び、Chinaの撲滅に立ち上がったのです。Chinaが終われば、次はディープ・ステートとの対決でしょうか。

  その意義が分かってなのが、日本の政・官・財・マスメディア等を率いる偉いさん達です。尤も、国民も理解していない人が多い様です。

  このトランプさんとChina肺炎という最大のチャンスに日本が国を立て直すことをしなければ、やはり消滅もあるのじゃないでしょうか。


  さて、平和ボケ日本人は目覚めるでしょうか。それとも、このまま消滅を迎えるのでしょうか。
  本来なら、日本が立ち直り、世界を導くことこそが進むべき道なのですが、日本人は余りにも劣化しすぎたようです。

 やはり、「いい加減に目を覚まさんかい、日本人! 」としか言い様がない。


★左翼グローバリズムとの対決

2020年06月27日 | グローバリズム

 縄文時代や葛飾北斎など日本の歴史の素晴らしさを教えてくれる田中英道さんが、反日売国左翼・在日共の余りの蔓延りに怒りを込めて面白い本を出してくれたようです。
  何と、司馬遼太郎を似非作家と喝破されているようです。

  何時もの宮崎さんがこの本を書評で何時ものようにご自分の体験を交えて面白く紹介してくれています。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和2年(2020)6月20日(土曜日)弐 通巻第6547号

  書評    

  似非作家・司馬遼太郎を擁護する磯田道史という歴史家の欺瞞
   ロシア革命はユダヤ人が実行した裏面史をわすれてはいないか

 田中英道『左翼グローバリズムとの対決』(育鵬社)

 共産主義を正面から説けなくなった左翼は、隠れ蓑にエコロジー、異常気象、公害、反原発、反基地などを選んで反対運動を組織化してきた。だが、予想したほどの運動の盛り上がりはなかった。沖縄を見ても、反対を叫ぶのは外人部隊、つまりプロの活動家たちであり、地元住民の顰蹙を買っている真実はよく知られる。
 嘗ては左翼を名乗ることがインテリの証明だと錯覚された時代があった。いまでは左翼は社会のゴミという認識が拡がった。全共闘世代はその出自を隠して企業に入った。
 そこで左翼は、もっと巧妙な、周囲を遠慮なくごまかせる隠れ蓑を探した。あった。LGBTと異常気象だ。だが、多くはこれらの運動を異常なものとみた。
 昨今の格好の偽造装置はマルクス主義に替わるグローバリズムだった。
「資本主義の自由を鉄壁の楯」として、資本(カネ)の移動の自由化、ヒト、モノの移動の自由を訴えて、多くの共感を得た。
世界市場を席巻した。ところが、その内実は国家破壊策動だった。根源に陰謀があることを、最初から見抜いた人は少ない。当初から警告を発し続けた知識人のひとりが、この本の著者、田中英道氏である。
 グローバリズムとは、かつてのインターナショナル。国際共産主義運動の変形であり、共産主義者の世界標準化を、狡猾に狙うものと田中氏は問題点を抉り出した。
だから「かれら」は、マルクス主義とか、共産主義とか、全体主義に直結イメージのある語彙を使わなくなったのだ。
 田中氏は本書で似非作家・司馬遼太郎を奇妙に擁護する磯田道史という歴史家の欺瞞を糺している。
またロシア革命はユダヤ人が実行した裏面史をわすれてはいないかと問題を問いかける。ユバノヴァル・ハラリとかの『サピエンス全史』を取り上げて徹底的に批判しているあたりも痛快である。
 司馬遼太郎が明治維新の近代化を理想のように描いたのは、江戸時代までを封建制度社会ととらえ、近代を金科玉条のように「進歩」とする誤謬による。
このような進歩史観は、ヘーゲル源流のマルクス主義史観を基盤とするのだが、「人間そのものが進歩するという誤った考え」でしかないと断言してやまない。
田中氏は以下を続ける。
「紀元前六世紀から紀元前五世紀に、東西の哲学はすべて出揃っていた。プラトン、アリストテレス、釈迦、孔子など、観念論、唯物論、道徳論など、原型はすべて出揃っていた。それ以後、人間の思想は精密になってもさほど進歩していない」(129p)。
 まさにその通りだろう。けれども、日本ではインテリ層の激しい劣化が起きている。

  司馬作品が江戸時代以前をの本当の歴史を知らなかったことが背景にあるというのは面白い視点ですね。
  日本の素晴らしさを理解している田中さんからすればそれは我慢ならないのでしょう。司馬さんの日本に対する歪んだ考えはそこにあったようです。

これは、想像もしませんでした!

★孤独に苛まれると強制に期待し、強い指導者に憧れる傾向がでる

2020年06月26日 | グローバリズム

 戦後教育で大家族や隣付き合いなどを否定され、個人の自由が唄われて何時の間にか他人に干渉されるのを嫌う人が増えてきたようです。と言う私などその典型かもしれません。
  とは言え、所詮人間は団体で生きるのが本能のようです。最近では、昔ながらの大家族が見直されようとしてきているように思えます。

  宮崎さんが、今度のChina肺炎騒動で、もしかしたら孤独を恐れて全体主義の足音が聞こえて来ると書かれています。
  そんな恐ろしいことになって欲しくないものです。どちらにしても極端に触れるのは危ないですね。ゆるやかな団体くらいが良いのじゃないでしょうか。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和2年(2020)6月19日(金曜日)弐 通巻第6544号   <前日発 行>

 コロナ禍が運んできた孤独なる人間、絶望、自殺。あるいは結婚
  孤独に苛まれると強制に期待し、強い指導者に憧れる傾向がでる

 ディビッド・リースマンの『孤独な群衆』は、社会が機能するにはその成員が担う役割の遂行を促す一方で、個人の性格は社会 環境が大きく作用するとし、社会的環境の変化、たとえば人口成長期、過渡的成長、初期的減退の過程において社会的性格は伝統 指向型から内部指向型、他人指向型へと変化するとした。

 慣習とか伝統はかならずしも個々人には共通しない。内部指向型は権威者、或いは保護者の教育によるモラルの刷り込みによっ て行動規範がでるが、他人指向型では周囲、交際範囲の人々の言動ばかりか、マスメディアを通じて他人の動向を気にする。

 このような二律背反的な現象が現代社会の特徴であり、家族関係、友人関係、所属する企業団体など組織との関係が消費にも影 響する。個性がつよければミーハー流行型のバッグには見向きもしないだろうし、個性が弱い個人はブームと聞けば、ルイビュト ンに飛びつき、ミズノなどのスポーツシューズを買い換えるように。

 コロナ災禍で、上記は如実にあらわれた。
「緊急事態宣言」以後、在宅勤務、レストラン、百貨店などは営業自粛要請であって強制力も罰則もないにもかかわらず、日本人 の多くは御上の意向に従い、街に人影もなくなった。レストランはずらり閉店。逆らったパチンコ店もメディアの攻撃に耐えきれ ず、みなが閉店した。これは孤独の強制でもある。

 だが、社会的環境による物理的孤立と、本人しか自覚し得ない孤独感とはまったく異なる。後者はときとしてメンタルヘルスに 悪影響をもたらし、自殺への衝動となる。

 米シカゴ大の世論調査センター(NORC)が調査した「幸せ度」の結果をみると、アメリカ人で「普段の生活にとても幸せを 感じる」と答えた割合が過去50年で最も少なかった(2020年6月17日の各紙報道。複数回答調査)。

 「孤独」と答えるアメリカ人は増え、武漢コロナ感染拡大を防ぐ都市封鎖、テレワーク、外出制限、あるいは突然の失職がもろ に影響を及ぼしたことが分かる。
 「とても幸せ」と答えたアメリカ人は14%しかおらず、「それほど幸せでない」が23%、「孤独を感じることがある」は 50%で、前回23%の二倍を超えている。

 テレワークは人と人の結び付きを弱める。家族を持たぬ人が多いが、独身世帯なら尚更だろう。東日本大震災のときもそうだっ たが、独身女性が突如、結婚願望になるというケースが目立った。

 米週刊誌『TIME』の世論調査ではコロナ災禍前の2018年、孤独を感じるが54%だった。2019年に61%となって いた(同誌、2020年6月22日号)。
 コロナ以後、孤独感は以前より増したと答えた人は米国で31%、同じ質問はカナダ、英国、豪で行われたが、22%だった。 ダントツにアメリカ人が孤独なのだ。
 これを年齢別にみると、40歳以上の女性で18%、40歳以上の男性が26%。ところが若い世代に同じ設問をすると、24 歳から39歳までの女性が31%、男性が36%だった。つまり、結果から推測できること、アメリカ人の孤独感はほかの先進国 より高く、しかも、若い男性が女性より孤独だということだ。
 日本で同じ調査をすると、たぶんアメリカと同様な傾向が出るだろう。その議論の前に、日本に引き籠もりが70万人もいる。 以前からこれは深刻な社会問題だった。

 ▲何が人間をこうも孤独に追いやったのか?

 ソーシャル・ディスタンンスは人と人が距離を置くことの奨励であり、しかもマスク着用なら会話も成立しない。飲食店が営業 規制を受ければ、居酒屋にあつまってガヤガヤ騒ぎながらのコミュニケーションも取れず、テレビ会議などは所詮ヴァーチャルな 世界との中間地点であり、直に手で触って得られる実感を伴わない。孤独はますます強くなるだろう。

 コロナ災禍で、本来なら読書のチャンだが、多くは映画、ゲームに明け暮れ、スマホのチャットで時間を潰した。絶好の機会を 自ら失った、

 フロムの『自由からの逃走』は戦後のベストセラーだが、全体主義との対比も描かれている。
人間は孤立を怖れる習性があり、意識の中では自らの意思で動いていると思いながらも、人間は自由になればなるほど、心の中で は孤立を深め無力感に襲われるとした。
全体主義の足音が近付いている音が聞こえないか? 

  孤独も全体主義も行き過ぎでしょう。やはり3世代くらいの大家族が人間には丁度会っているのかも。
  家族も、グローバリズムからローカリズムへの変換の時かもしれません。

さて、人間はどちらを選ぶのか!

★カジノ王スタンレー・ホー、98歳の大往生

2020年06月03日 | グローバリズム

 Chinaや香港・マカオの消滅を見ることもなくマカオのカジノ王スタンレー・ホーが98歳で大往生したようです。
  楽しい人生だったのでしょうか。それともそれほどでもなかったのか。聞いてみたい気もします。

  宮崎さんが詳しく書いてくれています。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和2年(2020)5月27日(水曜日) 通巻第6513号 

 カジノ王、98歳の大往生。マカオ経済98%の大下落の最中に
  一代で億万長者、マカオはラスベガスをこえ世界一のギャンブル都市に

 コロナ災禍で賭場はすべて閉鎖。ばくちのテラ銭が歳入の八割をしめるマカオ経済、突然の呼吸困難状態となった。
24時間営業、不夜城の輝き、贅を凝らしたホテルが賭場というマカオには年間4000万人の博徒が世界から押し寄せた。このうちの八割が中国大陸からだ。

 寂寥とした漁村、ポルトガル植民地で、かつてはイエズス会の拠点だったマカオをラスベガスをしのぐ世界一のギャンブル王国としたのは、スタンレー・ホーである。
旧ポルトガル植民地時代の1961年にカジノ業務を独占し、その本拠地リスボアホテルは着実にして急速にビジネスチャンスを拡大した。

 1998年の中国返還後も二年間、つまり2000年までマカオのカジノはスタンレー・ホーの独占が続き、一族は大繁栄した。

 独占状態が終了すると、ラスの本場からサンズ、ウィンズ,MGMの御三家も進出し、競合状態はさらにカジノを発展させる。

好事魔多し、例によって、家族の争いごとはすさまじく、スタンレー・ホー一家の醜聞をメディアが興味本位に取り上げた。
 スタンレー・ホーは四人の妻に、十七人の子供、二番目の妻との間に生まれた娘が、現在グループの実権を握り、四番目の妻となにかにつけて争う。
  カジノ王、98歳の大往生。マカオ経済98%の大下落の最中だった。

  グローバリズムからローカリズムへの変換前に栄耀栄華を手に入れた1%の勝ち組の人の人生をどうしても羨む気にはなれませんし、そんな人生を送りたいとも思いませんが、これも持たざるものの僻みでしょうか。
  それにしても、カジノで多くの人を不幸にして儲けた金は楽しい人生をあたえてくれたのでしょうか。と言うか、どうでも良いか。

やはり、負け惜しみかな!

★バー クシャー、米航空株全て売却 バフェット氏「世界は変わった」

2020年05月13日 | グローバリズム

 今回のChina肺炎で一番被害を受けた業界の一つは航空業界でしょう。製造・運行会社のどちらの被害が大きいのかにも興味がありますが、この戦いが収まれば直ぐに元に戻るのかなと思ってました。

  バフェットさんはそう考えないようです。何と、米航空株を全部売ったそうです。最悪でも国が助けると思ってましたがこれで航空業界が終るなんてことは流石にないでしょうが、かなり縮小されると見たのでしょう。

  ロイターより    2020年5月 4日

  バー クシャー、米航空株全て売却 バフェット氏「世界は変わった」

 [2日 ロイター] - 著名投資家ウォーレン・バフェット氏は2日、自身が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイ(BRKa.N)の年次株主総会で、航空業界にとって「世界 は変わった」と述べ、保有していた米航空株を4月に全て売却したことを明らかにした。

 バークシャーの年次報告書や当局への届け出によると、同社は2019年末時点でデルタ航空(DAL.N)の株式 11%、ア メリカン航空(AAL.O)株10%、サウスウエスト航空(LUV.N)株10%、ユナイテッド航空(UAL.O)株9% を、それぞれ保有していた。

 バフェット氏は、ライブ配信された株主総会で、航空業界の見通しは急変したとし、「大幅な損失を出しても売却すること を決 めた」と説明。「将来的に資金を食いつぶすと予想される企業に資金は出さない」と述べた。

 4社の株式取得にこれまでに70億─80億ドルを投じたと明らかにし、「間違いだった」と述べた。

 航空業界については「需要が実質的に干上がり、打撃となっている。米国では空の旅は基本的に止まっている」とした。

  バフェットさんの投資は長期で業界の成長を応援するという方針だと思ってたので、この時点で売却には何か確信があるのでしょうか。

  製造業で言えばエンジンメーカーのロールスロイスも人員削減を考えているようです。

  世の中から航空機が消えることは無いとは思いますが、無くなれば環境問題も大きく変わりそうです。
  とは言え、人類はそこまで文明を捨てることは無いでしょうね。と言うか、それが現実となるほどに経済が落ち込む大恐慌になる恐れがあるのでしょうか。

もしかしたら、そうかも!

★いよいよグローバリズムの終わりが来るか

2020年05月11日 | グローバリズム

 1%の金持ちと99%の持たざる人達というどう考えても歪なグローバリズムの世界がいよいよ変る時が来るのでしょうか。
  そんな嬉しい話をねずさんが書いてくれています。もし、そんな時代が来るのなら見てみたいものですが、こればっかりは無理ですね。
  しかし、そんな時代が来るという夢を持てるだけでも嬉しいものです。

  これもねずさんが教えてくれた米がお金だった時代に戻れるのでしょうか。これは地域通貨にも繋がる考え方です。

  何時ものように全文をリンク元で読んでください。

  ねずさんのひとりごとより     2020/05/4

  富本銭 (ふほんせん)と新しい時代

 ・・・略

 大昔、人類がまだ貨幣を用いていなかった時代。
その時代における人々の目的は、貨幣を得ることではありませんでした。
もちろん今後貨幣がなくなることはありませんし、生きる上で一定の貨幣が必要なことも事実です。
ですから、貨幣が必要ないと言っているのではなくて、その使われ方が変わってくるということを申し上げています。

 1%の大金持ちが、発行された貨幣の50%を吸い上げ、7度生まれ変わってもまだ使い切れないほどの年収を得る一方で、多くの人々が貧困下に置かれる。
そういう社会が崩壊し、発行された貨幣が、人々の生活の向上のために使われる。
政治的には、そういう時代がやってくるということです。

 このことは、個人消費の分野で使われるお金の増加の時代の到来を意味します。
つまり人々は、今後、これまで以上に豊かになっていきます。
そして豊かになった消費者が求めるものは、価値ある人生、希望の持てる人生への投資に向かいます。

 未来は明るい。
ただし、これまでうまく行ったから、そのまま行けるという状況は、おそらく今後はもうありません。
形を変えないと生き残れない。
もともと何をしたかったのか。
自分たちの組織には何があるのかを、いまいちど根本に帰って考え行動するところに活路があります。


  それにしても、1%の金持ちの人達は本当にそれで満足しているのでしょうか。四六時中金のことばかり考えている人生なんて面白くもなさそうですが、持ったことがないだけにその真理が理解できません。持ってみたいとも思いませんが。