第3549回で取り上げた我坂出市のような小さな地方都市で車主体の交通体系から脱却するには良いかも知れないと書いたデマンド交通が香川県でも始まりました。
デマンドタクシーの実証運行開始/まんのう町 2009/11/02
高齢化が進む中、移動手段の少ないお年寄りの外出を支援する「デマンド乗り合いタクシー」の実証運行が2日、まんのう町で始まった。実証期間は2011年度末まで。町などは今後、町民の意見を聞きながら利用しやすいサービスを目指す。
同タクシーは、乗客の自宅から病院や公共施設など希望の目的地まで、ドア・ツー・ドアで運ぶ県内初の取り組み。同町では、合併前の旧3町間の交通格差解消が課題で、行政や交通事業者、町内各種団体などで組織する町地域公共交通協議会(会長・栗田町長)が対策を検討してきた。
運行は、平日の午前8時から午後5時まで旧町域単位で行い、1日計19便。3台の車両はいずれも客が9人まで乗れるワゴンタイプで、同タクシーの愛称「あいあいタクシー」のロゴなどを入れた黄色いプレートを車体に張って走る。利用は事前登録制で、これまでに約600人が登録した。
この日、町役場であった出発式で、栗田町長が「気軽に利用でき、末永く愛される乗り物にしたい」とあいさつ。町内のタクシー業者3社がプレートを受け取り、運行を開始した。
余談ですが、このタクシーの名前についての話題があります。リンクさせて貰っている勝手気ままな日記帳のあいあいタクシー
まんのう町は弘法太子が改築した日本一のため池満濃池のある町です。香川県でも徳島との県境に近い過疎の町といっても良いでしょう。町域もかなり広いところです。こうした町でこのデマンドタクシーが上手く行けば香川県中のどこでも成功する可能性があるということになるでしょう。
何とか上手く運営して成功させて貰いたいものです。そうなれば我坂出市でも導入するきっかけになるかもしれません。
郊外から市街地へはデマンドタクシーで来て、街中は整備された自転車道や歩道で移動する。これなら地方都市でもクルマ主体の交通体系を変えることが出来るかもしれません。
本音は路面電車が欲しいのですが、無理は禁物ですね。地方都市でも十分採算の合う交通体系でなければ長続きはしないでしょう。
成功を期待します!