第602話、第1229回、第2034回等で何度も取り上げてきた私のトヨタ嫌いの根源とも言える労働問題に関する記事がありました。
時事ドットコムより
2007/12/15-02:07 国控訴せず、原告勝訴確定=トヨタ社員過労死訴訟-名古屋地裁
トヨタ自動車の堤工場(愛知県豊田市)に勤務していた内野健一さん=当時(30)=が2002年、不整脈で死亡したのは過労が原因として、妻博子さん(37)が国を相手に遺族補償年金などの不支給処分の取り消しを求めた訴訟で、国は期限の14日、控訴しないことを決めた。原告側の訴えを認めた一審名古屋地裁判決が確定した。
愛知労働局は「判決内容を踏まえ総合的に判断した結果、控訴しないことにした」とコメント。博子さんは「夫の頑張りと家族の努力が認められ、本当に良かった」と話した。
その判決内容です。
同じく時事ドットコムより
2007/11/30-19:01 遺族年金不支給取り消す=トヨタ社員過労死訴訟-名古屋地裁
トヨタ自動車の堤工場(愛知県豊田市)に勤務していた内野健一さん=当時(30)=が2002年、不整脈で死亡したのは過労が原因として、妻博子さん(37)が国を相手に、遺族補償年金などの不支給処分を取り消すよう求めた訴訟の判決が30日、名古屋地裁であった。多見谷寿郎裁判長は「量的、質的にも過重な労働に従事していたと認められ、死亡との関連性は強い」として原告の訴えを認め、処分を取り消した。
多見谷裁判長は、内野さんの死亡前1カ月間の時間外労働を106時間余と認定。トヨタ側が業務外としている品質向上のための話し合いなどの小集団活動も「事業活動に直接役立つ性質のもので、業務とするのが相当」と判断した。
毎日新聞
・・・略
1審判決は「心停止は過重労働が原因」と因果関係を認め、労災に当たると認定。職場の能率向上を図るトヨタの生産方式「カイゼン」に絡み、内野さんが関わった業務の改善策などを記入する「創意くふう提案」や、職場改善の目標に取り組む「QCサークル」などについて「運営に必要な準備を社内で行っており、業務と同様」と判断した。
トヨタの広めた「QCサークル」にあんなものは就業時間にやるもので仕事が終わってやるのはおかしいと非常に抵抗を感じていました。あれはどう考えてもサービス残業です。今回の裁判でやっとそれが認められたのかも知れません。
それにしてもこのニュースはNHKでこそ7時のニュースでやっていましたが他のメディアは殆んど触れていませんでした。やはりトヨタの緘口令が利いているのかと不審に思っていましたが、やっと取り上げられました。
それにしても記事の短いこと。書かない訳にはいかないが大きく取り上げる訳にも行かないということじゃないでしょうか。つまりは、緘口令が解除されている訳ではなさそうです。
詳しく調査すればこの背後にはもっと沢山の人が苦しめられている事実が出てくるのじゃないでしょうか。それにしてもそんなに儲けてどうしたいのでしょう。派遣社員や請負をトヨタのクルマを買うこともできないような安い賃金でこきつかって自分で自分の首を締め付けているのがわからないのでしょうか。
相変わらず一将なりて万骨枯るの世界です!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます