日本がバブル崩壊でアメリカ等で会占めていた施設や不動産を手放すことになったことに驚いたものです。
同じ事をChinaも経験する事になると思ってましたが、やはり既に起きていたようです。
宮崎さんが取り上げてくれています。Chinaも結局は雨冷夏などで手に入れた不動産などを取り上げられることになるのでしょう。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和六年(2024年)7月3日(水曜日)
通巻第8316号
チャイニーズ デベロッパーズ エレジー
杜子春が現代中国に甦った
2024年7月1日、ノルウェー政府は北極圏のノルウェー領土スピッツベルゲン島の私有地の売却に関して「国家安全保障上の理由」により中国との取引を差し止めるとした。
北極圏の地政学的位置は軍事的要衝である。
北極圏にあるノルウェー領、東はバレンツ海、西にグリーンランド。その間はフラム海峡、
諸島のなかで最大で唯一有人島はスピッツベルゲン島、この島内のバレンツブルクという町はロシア人ばかり。
この私有地はロシアから移住した女性実業家が保有するとされ、凡そ60平方キロメートルの無人地帯。中国のダミー企業との間で、3億ユーロ(約520億円)交渉が進んでいた。
スピッツベルゲン島を含むスバルバル諸島は、北極航路の要衝であり、商業活動の自由が国際条約によって定められている。スバルバル諸島の人口は僅か2600人で、約5分の1を旧ソ連出身者が占める。
中国はすでにスバルバル諸島に北極観測基地を設置しており、また北極圏ルートを「氷上のシルクロード」などと唱って砕氷船を建造し、実験公開に成功し た。中国の砕氷船は「雪龍」と号され、すでに二隻を保有している。通年航行できるスグレモノとされ、従来の航路を40%短縮できる(たとえば日本からだと 南周り航路は2・1万キロ、北極圏航路だと1・3万キロである。
土地の取得を中国が狙ったのは資源の宝庫でもあるからだろう。
その一方で取得した不動産を売却する中国企業がある。
不動産投資大手「復星国際集団」は北海道占冠村のリゾート施設「星野リゾートトマム」を売却すると発表した。売却額はおよそ408億円。
▼中国人スキー客でごった返したトマムは??
星野リゾートトマムは、スキー場やホテルなどを備える一大リゾートで、近年は中国人観光客が目立った。復星集団は不動産開発、医薬品、観光など幅広い事業を手がけてきたが、不動産バブル崩壊に直撃されデフォルトを繰り返した。
2022年6月末時点の同社の負債総額は6511億5700万元(約13兆4121億円)総資産に対する総負債の比率は77%、危険水域である。このため株価は暴落し、海外の不動産の売却を続けてきた。
まさしく両件ともに、「チャイニーズ デベロッパーズ エレジー」。かの杜子春が現代中国に甦った
これもアメリカが仕掛けた罠だったと言えば言い過ぎでしょうか。しかし、アメリカの金の亡者たちならやりかねないのかも。
やはり、世界は腹黒い。