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☆=☆☆☆☆☆
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△=☆☆
▽=☆

反逆の旅

2007年03月06日 02時07分54秒 | 邦画1971~1980年

 △反逆の旅(1976年 日本 92分)

 監督/渡辺祐介 音楽/鏑木創

 出演/原田芳雄 高橋洋子 麻生れい子 横山リエ 田中邦衛 尾藤イサオ 志垣太郎

 

 △藤原審爾『よるべなき男の仕事・殺し』

 原田芳雄、自薦。

 どうやら、原田芳雄はこの作品を好きらしい。なんでなんだろ?と考えてみた。

 よくわからないんだけど、原田芳雄がテツだというあたりにヒントがあるのかもしれない。つまりは、オタクなのだ。もとい、少年の心をいつまでも失わずにいながら、常になにかと闘い続けるハードボイルドな奴なのだ。

 鉄道が好きだと、玩具全般が好きになる。となれば、当然、男の子の究極の玩具ともいえる銃器も好きになる。それらすべてが似合う男といえば、もう、原田芳雄しかいない。

 で、玩具の設計屋にして、殺し屋という究極の設定が生まれるわけだけど、でも、なんでこの映画が好きなんだろ?

 麻生れい子の病的な絡みと高橋洋子のぼっちゃりな絡みは、まあ好い。

 けど、拍子抜けのラストは、もとい、最後の殺しを行うべく、いいかえれば、男の原点である戦場へ向かう男の姿に共感をおぼえる観客はいったい何人いたんだろう?

 っていうのは、ちょっといいすぎかもしれないけど、原作を読んでいないぼくは、どんなメモを取っていいのかよくわからない。

 このもどかしさは、どうすればいいんだろう。

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