◇曽我兄弟 富士の夜襲(1956年 日本 110分)
監督/佐々木康 音楽/万城目正
出演/東千代之介 中村錦之介 高千穂ひづる 北大路欣也 植木基晴 植木千恵
◇建久4年(1193年)5月28日、曾我兄弟、仇討ち
これぞ、東映イーストマン。
往年の東映時代劇の骨頂って感じなんだけど、錦之助の前髪はちょいと戸惑うわ~。
高千穂ひづるはとっても綺麗で好い感じ。こういう女優さんは現代ではちょっといなくない?
なにより、源頼家を演じてるのは、北大路欣也なんだけど、もしかしたら、この作品がデビュー?
同じ年に『父子鷹』があるから、そっちがデビューか。
ま、それにしても、曾我兄弟の仇討ちは姿を消して久しいけど、なんでなんだろ?
忠臣蔵より曾我物語の方が知名度が低いからかな?
やっぱり時代が遠すぎるのかな?
そうなってくると、どんどん歴史劇や時代劇の幅が狭くなっていくような気がして、とってもいやな感じなんだけど、まあ、観客の質が変わってきたってことがいちばん辛いところかもしれないね。
堂々とした時代劇はもう新作ではありえないんだろか…。